PSYCHO-PASS / サイコパス

PSYCHO-PASS / サイコパス

『PSYCHO-PASS』(さいこぱす)とは、2012年からアニメの放送が開始した日本オリジナル作品。 第1期のアニメ放送で人気を博した『PSYCHO-PASS』は、第2期とつづき第3期が放送されている。 また、映画も4作品公開されるほどに人気のアニメ作品になっている。
舞台は人が犯罪を犯す可能性を犯罪係数として可視化できるようになった近未来。 ドミネーターと呼ばれる拳銃型機械を用いて警察が犯罪係数の高い人々を逮捕・排除する世の中で警察官である主人公の常守朱(つねもり あかね)と執行官の狡噛慎也(こうがみ しんや)や仲間たちが凶悪犯に立ち向かいながらも抱えた闇と戦っていく。管理社会のディストピアのなかでの犯罪者、刑事の物語が描かれており、特殊能力バトルではなく、互いの知能を駆使した「知恵比べ」が中心となる。
アニメの『PSYCHO-PASS』は、漫画の『監視官常守朱』というタイトルを元に作成されており、漫画は全部で6巻ある。 他にもアニメと付随した漫画も発売されている。

PSYCHO-PASS / サイコパスのレビュー・評価・感想

PSYCHO-PASS / サイコパス
8

『PSYCHO-PASS サイコパス』の哲学的な探求と成長の物語

『PSYCHO-PASS サイコパス』は、作りこまれた近未来設定と深い哲学的問題を提起するストーリーで、視聴者を魅了します。このアニメは高度な技術が発展した未来社会を舞台に、人間の精神状態や個性を数値化し、犯罪の可能性を予測するシステム「サイコパス」を中心に描かれています。システムによる評価が人間の運命を左右するこの世界で、自由とは何か、正義とは何かという哲学的な問いに直面します。

『PSYCHO-PASS サイコパス』はその魅力的なキャラクターたちによって色彩豊かに描かれています。特に主人公の常守朱は新人監視官として登場し、彼女の成長と葛藤が物語の核となっています。彼女は経験を積むことで、サイコパスというシステムの真実とその影響について深く考えるようになり、徐々に自分自身の正義を見つけ出していきます。

各エピソードを通じて、様々な犯罪や事件が描かれ、それらの背後にある人間の心理や社会的な問題が掘り下げられます。視聴者にも深い思索を促し、自らの価値観を問い直すきっかけを与えてくれます。

『PSYCHO-PASS サイコパス』は、ただのアクションやサスペンスに留まらず、視聴者に深い哲学的な洞察と感情的な共感を促す作品です。正義とは何か、善と悪はどのように決まるのか。『PSYCHO-PASS サイコパス』をみて、ぜひあなたの答えを見つけてください。

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100年後、いやもっと近い未来こんな世界になるかもしれない

『サイコパス』その名の通り世界観はグロいです。
潜在犯をドミネーターという銃で裁いていきます。
潜在犯とは犯罪を実行する可能性が高い人物を指します。
色相を管理するシステムなど現在の日本社会では存在していない物まであります。
その色相が曇った人は医療機関に強制的に入院させられてしまいます。
また犯罪を犯した人間は、ドミネーターのエリミネーターモードで排除します。
また潜在犯はパラライザーモードで強制連行されます。
舞台は100年後の日本になってます。
その頃の日本の機械技術はかなり進歩していて、食べ物や着る服も今とはかなり違った方法で作ったり着たりしてます。
その様な世界で普通の人は色相が曇ったりして、良い職業に就けなっかたりします。
しかし常守朱という女性監視官の色相だけは何をしても曇りません。
彼女の色相は何をしても曇らない、常にパウダーブルーでした。
彼女はかなり優秀な監視官だったのです。
常守朱監視官のお供は狡噛慎也執行官です。
彼は昔、監視官をしていました。
しかし一緒に仕事をしていた仲間がひどい仕打ちを受けて、彼の色相は曇ってしまいました。
なのでその後は、執行官として仕事をしています。
しかしこのサイコパスの世界には、どんな酷い罪を犯しても色相が曇らない槙島聖護みたいな人物も居るのです。
常守朱監視官と狡噛慎也執行官はこの強敵に力を合わせて挑んで行きます。

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9

便利な世の中だが、、、

便利な世の中では、あるが必ずしもみんながみんなそう思うとは限らない。
psycho-passの世界では、犯罪者予備軍が数値化(犯罪係数)され裁かれる。一見素晴らしいと思いがちだが、自分が犯罪をしようとは思わなくても数値が高ければ裁かれる。正常な人間であっても、例外ではないのだ。良い面もあれば、悪い面も存在する。私は、少し怖い世界だと思った。
そんな中、イレギュラーな者が現れる。そう、犯罪係数を測ることが出来ない。犯罪をどんなに重ねようとも数値化することが不可能。数値化出来なければ、どうやって裁く?もし、裁判で裁かれる犯罪者が何らかの理由で裁かれ無かったら?あなたは、どう思う?

このアニメの中には、キャラクターそれぞれの思想がありぶつかり合う。正直、誰が主人公なのか分からなくなってしまった。一人一人が、本当に個性的で素晴らしい作品。
難しい内容では、あるけれども考えさせられるアニメだと思う。グロテスクな描写があるため、苦手な方は気を付けて欲しい。
アニメは1~3期、映画も多数あるので飽きないかと。
さらに、踊る大捜査線の監督が、監督してるとなると映画ファンや刑事ものが好きな方は、少し興味が出てくるのでは?

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10

最後まで見逃せない

近未来の日本の公安局をテーマにしたアニメ作品です。
携帯型心理診断鎮圧執行システム「ドミネーター」という銃を使い犯罪者の犯罪係数を読み取り数値によって人を処罰するというものです。主人公は常守朱監視官。新人の女の子です。シビュラシステムという公安局のネットワークシステムに選ばれ公安局入りします。配属早々に事件現場に呼ばれ、ここから色々な事件の解決に関わって行きます。監視官の部下は執行官です。執行官は潜在犯で犯罪係数が規定値を上回っていますがシビュラシステムに選ばられ刑事課に所属しています。監視官なしに外を出歩くことはできません。シビュラシステムが生きる価値がないと認めた潜在犯には「エリミネーター」で即刻排除、死亡します。まだ更生の余地があるとみなしたら「パラライザー」で一時的に失神させ隔離施設でメンタルケアを受けさせます。常守朱監視官と部下の狡噛慎也執行官の2人が主に物語を引っ張っていきます。物語が進むにつれ分かるのですが、狡噛慎也執行官は元監視官なのです。とある事件の捜査中に犯罪係数が急上昇し執行官落ちになります。その事件のときに狡噛慎也執行官だけが手がかりとして見つけ出したのが黒幕であろう男の名前「槙島聖護」です。この槙島聖護という男がこれまでの事件に関わっており、でも直接自分では手を下さないという伏線だらけの見ていてとても面白くなるアニメです。狡噛慎也と槙島聖護の戦いは目が離せません。今まで話してきたのは1期の内容だけですが作品は続いていますので、どう展開していくのか楽しみです。

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10

今迄見た中で最も面白く、考えさせられる作品

今迄にないアニメであると断言出来る作品である。
世界観、脚本、キャラクター、音楽、演技、どれを取っても申し分のないアニメである。
アニメは子供ものというイメージを一見持ちやすいが、この作品は大人が見ても非常に楽しめる作品となっている。
ただ人によっては一度見ただけでは理解出来ないこともある。
一話見ると、次も、そして次もとどんどん視聴したくなる作品である。睡眠不足注意。

本作品の良い点は悪役にも魅力があり、槙島(悪役)に同情してしまう点である。
通常、悪役は視聴者から嫌われ、最後には正義に倒されるというパターンが存在するが本作はそう単純ではない。
槙島(悪役)の台詞を聞けば聞くほど、彼が住んでいる社会はどこかおかしく、息苦しい国になっている。
物事を深く考えることが好きな人にとっては槙島の言葉の重みを理解出来ると思う。

あまりネタバレをしたくないのでここでレビューを締めくくりたいと思う。
兎に角、人生に一回、この作品は全ての人に見てもらいたい。
世の中では君の名はといった中身のない映像だけが美しい作品が世の中に受けているが、この作品は違う。
本当はもっと評価されるべきだし、改めて本当に素晴らしい作品はこの世で評価を受けるときは限らないと感じた。

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10

見たことない人のためのあらすじ

「PSYCHO-PASS サイコパス」というアニメは未来世界での日本の公安を題材にした作品です。この世界の公安は凶悪犯罪を取り締まり、街の治安維持を仕事としています。そして、この世界では「シビュラシステム」という人工知能によって管理されています。
「シビュラシステム」は犯罪者の犯罪レベルを数値化できるようになっており、高い数字が表示される人ほど凶悪性があり、低い人ほど凶悪性が低いとみなされます。また、犯罪を起こす可能性がある人物を「潜在犯」と呼び、これから起こるであろう犯罪を未然に防ぐということもできます。まさに、コンピューターによって人類が管理されているという設定です。
話数を追っていくごとにこの世界への疑問が湧いてきます。「シビュラシステム」は果たして完璧なものなのか?人間には慈悲の心があるが機械にはないという人間と機械の倫理的な問題はどうなるのか?また、「シビュラシステム」という万能な知能に頼りきりになっていた人類は、「シビュラシステム」に判定されない犯罪者が出てきたらどう対処するのか?進めば進むほど、時間を忘れてのめりこんでいく作品となっています。
人気作品なので、一期、二期、三期とあり、映画化までされています。壮絶なヒューマンストーリーが好きな方は是非ともアニメ「PSYCHO-PASS サイコパス」を見てください。

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10

1期のみ最高にオススメ

踊る大捜査線の監督が、「アニメにしかできないことがやりたい」とメガホンをとった(?)作品です。平たく言えばSF警察物、でしょうか。
シビュラシステムという完全なる管理システムが日本のすべてを掌握した世界。就くべき仕事、結婚相手、そのほかにも、シビュラが判定し、相性によってすべてが決定。それが当たり前になっている世界で、主人公が刑事として犯罪や、自分自身と向き合うお話です。
ほとんどラブ要素はありません。お色気もなしです。こんな特殊な世界観ですが、ストーリーとしては、主人公が「悪とはなにか、正義とはなにか」を自問し、犯罪と向き合っていくところに、視聴者としてもとても考えさせられるものがあります。
このアニメは第2期、第3期、映画が数本あります。アニメのなかでも、有名な作品だと思います。
私が第1期がオススメ、としているのは、第2期はお笑い(視聴者の受けをとる)に走っているように感じたことと、第3期はまったく新しい「超能力で犯人を追う」という要素が追加されたことで、残念ながら1期のような面白さがなくなってしまったと感じたからです。
第3期はまだ途中までしか見ていませんが、すべてを見終わったらまた見方が変わってくるかもしれませんので、最後まで見るつもりではあります。

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科学技術の発達から生まれる不安定さを考えさせられる近未来SFファンタジー!

非常に近未来的なSFファンタジーでありながら、ありがちな派手なアクションやハッピーエンドで終わるのではなく、やりきれない葛藤や苦悩もふんだんに盛り込まれた、非常に人間味溢れるストーリーです。
物語の根幹をなすのが『シビュラシステム』と呼ばれる、人間のあらゆる能力等を数値価し、就職先などもそのシステムで適性を判断してしまう、人間を管理する国家システム。さらに、このシステムの最も効果的で恐ろしいのが、犯罪をおかす前に予備犯罪者を逮捕できるようなシステム。心理的数値を測定し、危険な人物を特定、犯罪を犯す前に予備軍を逮捕できてしまうのです。もちろん、実際に犯罪を犯した人物は数値が変わるため、特定可能。そこから予備軍の逮捕や、犯罪者の逮捕に励むのが、現在の日本でいう警察機構、公安局のメンバーたち。
主人公は、シビュラシステムであらゆるエリートコースの職業において適性であると判断された新人公安局のメンバーの女の子。シビュラシステムの絶対性を信頼していた彼女が、元犯罪者で、公安局の執行官(犯罪を犯していなくても犯罪者予備軍として判断され、その後公安局の手駒として働く事を選んだ人たちの事)と共に事件を追いかけていくうちに、シビュラシステムに疑問を持ち始め、そしてそのシステムの正体に辿り着いていく、という物語。
第一期と第二期に別れますが、ここまでが第一期のお話。このアニメの面白くも恐ろしいところは、人間をあらゆる点で数値価し管理してしまうという、将来実現しそうな世界を舞台にしている事。本当にこんな未来が実現したらどうなってしまうのか、深く考えさせられるストーリーです。勿論キャラクターの魅力も素晴らしいです!当初はおどおどしていて、いかにもマニュアル通りに勤務するといった印象の主人公が、自分の意思で動き、成長していく過程は見ていて励ましたくなりますね。アニメにそれほど興味の無かった方でも、これほど深い題材と内容であれば楽しめる事間違いなしでしょう。是非、近未来が内包する恐ろしさとその可能性について、アニメを見ながら考えてみてはいかがでしょうか。

PSYCHO-PASS / サイコパス
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もしかしたらあり得る世界。システムに今と未来を支配された世界

人間の適職や適した結婚相手、そして将来犯罪を犯す可能性までを測定する「シビュラシステム」に支配された、2210年付近の日本を舞台にした、近未来刑事ドラマのアニメーションです。
主人公の常守朱は、厚生省の公安局に所属するエリートであり、シビュラシステムに認められた監査官。メンタルが健全な彼女は、犯罪係数の高いいわゆる潜在犯たちをまとめながら、事件を解決していきます。公安局で仕事をする潜在犯たちは執行官と呼ばれ、犯罪者と同じ気持ちになれることを武器に、朱と共に事件解決に当たります。
PSYCHO-PASSの世界では、刑事が持つ武器でさえシビュラシステムが支配し、犯罪係数の数値により、殺処分か拘束かを決めるドミネーターを用いるのが特徴です。ひとつひとつの事件も凄惨なものだったり、影に黒幕がいたりと手に汗握る展開ですし、危険な職場ということもあり、犠牲者が出てしまい、見ている側はショックを受けることもあります。ですが、善悪の判断をシステムに依存し盲信する未来は、もしかしたらあり得るかもしれないと、考えさせられるアニメでもあります。テレビシリーズや劇場版、小説などで描かれる、登場人物たちの辛い過去や正義への想いも、胸を熱くするお話ばかりです。

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タイトルなし

サイコパスはシーズン1、シーズン2、映画版が制作されているノイタミナ枠のアニメ作品だ。テレビ放送がされていた脚本虚淵玄によるサイコパスシーズン1は最高のアニメだ。シーズン2は脚本家も変わり、もはや別の作品なので、あまりおすすめしない。

作品の舞台は人々の心の状態を犯罪係数とよばれる値で監視することで、犯罪を未然に防ぐというシュビラシステムが発達した未来の日本だ。犯罪係数が一定以上高くなると、ドミネーターという機械で麻痺させられるか、殺されてしまう。
主人公は、常森茜という公安局の新人監視官だ。公安局は犯罪捜査を行う組織で、そこには犯罪係数が普通よりも高いが、犯罪捜査のために公安局に務めることが許可された執行官と、彼らを監視し、時には抑止力となる監視官がいる。犯罪捜査を行う中で、常森茜は執行官の部下・狡噛慎也が追いかけつづけていた犯罪者・槙島を知る。さまざまな事件の裏に潜む槙島の目的とはなんなのか?常森と狡噛は槙島を追い、捜査をするというストーリーだ。
このアニメの、登場人物がさまざまな本からセリフを引用してくるところが私は気に入っている。哲学書、SFなど、元ネタを知ることで読書の幅が広がるところが楽しい。また、正義とは何か、というこのアニメの大きなテーマも魅力的だ。

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本当にこんな未来が来たらどうしよう?

「PSYCHO-PASS サイコパス」は近未来の日本を舞台としたSFアニメ作品です。
「シビュラシステム」と呼ばれる、人間のあらゆる心理状態、性格傾向を計測、分析できるシステムが開発、導入された未来日本が舞台となっています。人々はシビュラシステムによって計測された心理状態の数値を「PSYCHO-PASS」と呼び、様々なストレスから解放された理想的な数値を理想として日々の生活を送っています。その中でも殺意や凶暴な思想など犯罪にかかわるものを「犯罪係数」とし、たとえ何もしていなくても犯罪係数が一定値を超えただけで、「潜在犯」として確保、隔離されていました。
主人公の常守朱は公安局刑事課1係に所属する刑事です。シビュラシステムによって監視されてもなお起こる犯罪に対応する日々を送っていました。日本に住むすべての人間は常にシビュラシステムによって監視されている、もし犯罪を起こそうものならドミネータと呼ばれる特殊拳銃によって即座に対処できるはず。しかし、常守ら1係の前に、犯罪を犯しているのにそれに似あう犯罪係数が現れない槙島とよばれる男が現れます。絶対的ななシステムであるシビュラシステムで裁けない犯罪者と、シビュラシステムをつかさどる厚生大臣との闘いに常守らは身を投じていきます。

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完成度の高い近未来SF刑事モノ

サイコパスは何度見ても楽しめる良質のSF作品だ。

主人公たちはカッコイイビジュアルで描かれた近未来の刑事たち。
彼らは「犯罪者」ではなく「犯罪を犯す可能性のある人物」を取り締まっている。
物語の舞台となる未来社会では、人間が犯罪を犯す可能性がリアルタイムで数値化され、この数値が一定数を超えると、捕まったり、処刑されてしまう。
未然に犯罪を防ぐという点では効率的なシステムに思えるが、多くの矛盾も抱えており、刑事たちはこのシステムのはざまで葛藤し、苦悩する。

主人公の常守あかねは、学生時代に優秀な成績を収めたエリートだ。物語はそんな彼女が危険な現場に到着するところからはじまる。平和な学生生活を終え、今までとはまったく違う危険な世界にやって来た新米刑事。彼女は信じられない現場の光景に戸惑った挙句、いきなりある事をやらかしてしまう。
これが導入部分となる第一話。出だしから絶好調で、私はすぐに物語に引き込まれてしまった。

脇役も魅力的だ。彼らはみんな、ひとクセもふたクセもある連中ばかり。
もう一人の主人公と言ってもよい狡噛(こうがみ)は、知性と肉体の両方をあわせもった頼りになる人物で、主人公の常守は彼に対して、当初は苦手意識を持ちつつも、徐々に惹かれていく事となる。

個人的に一番のお気に入りは、ベテランの征陸(まさおか)刑事だ。
彼の発する言葉からは、ベテラン刑事らしいアドバイスと同時に、時代に取り残されている古い刑事の寂しさも時々感じさせる。彼らの行動やセリフ回しは物語にリアリティと奥深さを与えている。

背景のビジュアルも美麗で、サイバーパンクSFの雰囲気を見事に伝えているように思う。SF好きならきっとワクワクするだろう。

褒めてばかりだが、音楽も素晴らしい。オープイニング曲とエンディング曲は、両方ともキラーチューンと言える名曲だ。一方、BGMも物語にマッチしており、作品全体をさらに盛り上げる事に成功している。

ストーリーとプロットも、最初から最後まで練りこまれている印象だ。

SF的な驚きよりは割と少ないのだが、人間ドラマが丁寧に作られておりとても好印象だ。
また、刑事物としても非常に完成度が高く、最初から最後まで次が気にって仕方がなかった。

良い作品は何度見ても面白い。私は思わず、3回も見てしまった。
驚くことに、見るたびに新しい発見があり、ディテールの細かさに唸らされた。
サイバーパンク、ディストピア社会、刑事モノといった言葉に少しでも魅力を感じるなら、ぜひおススメしたい作品だ。

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本当にこんな時代が来てもおかしくないのでは?

人間のあらゆる心理や性格の計測を可能とし、それを数値化する機能を持つ「シビュラシステム」が導入された日本。人々はこの値を通称「PSYCHO-PASS(サイコパス)」と呼び、有害なストレスから解放された人生を送るため常に値を気にしながら生きている。
その中でも、犯罪に関しての数値は「犯罪係数」として計測され、たとえ罪を犯していない者でも、規定値を超えれば「潜在犯」として裁かれていた。
常に監視されている世界でも起こる犯罪。その犯罪を取り締まる仕事がある。厚生省管轄の警察組織「公安局」シュビラシステムと密接に繋がっている「ドミネーター」を使って治安維持を行なっている。
その公安局に新任の監視官として配属になった女の子を中心に物語が進んでいく。
特別にドミネーターを使うことの許されている犯罪係数の高い人々がいる。それは「執行官」だ。その執行官を管理し面倒をみる監視官。その執行官と監視官の掛け合いや、助け合い、新任の監視官の成長が見られる物語。
日本のオリジナルアニメの1つで、漫画や映画もありとても人気の高い漫画。グロテスクな表現のあるアニメだが、物語の内容は本当にこんな時代が来てもおかしくないのでは?と思ってしまうような内容だ。

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サイコパスの良さ

PSYCHO-PASSという作品は、2012年の10月にアニメ化された作品です。
このアニメはシビュラシステムという機械が自分に合った交際相手や職種まで決め、犯罪を犯す可能性がある潜在犯という人たちは、機械に牢獄みたいな場所へ連れていかれ、更生するまでその牢獄に入れられたままという生活を送り始めます。その中で重度の犯罪を犯し始める人が出てきます。しかし、その人たちは機械に潜在犯であることが認識されません。その機械に頼りきった世の中で機械を頼ることができない状況で、公安局という今でいう警察のような人たちはどのように戦いどのように解決していくのかというものを楽しむことができるアニメです。
そのボスのようなキャラクターで槙島聖護というキャラクターが出てきます。そのキャラクターは今の機械に支配されるおかしいと思い、その機械の場所を特定し、破壊しようとします。今の世の中ならこのような自由を求めるための行動が正義と思われるかもしれませんが、そのシビュラシステムというものができた時代では、シビュラシステムを中心に物事が回っているので、世間はこれを認めてくれません。このような今とはかなり違った世の中でどのように人々が生きていくのかを観察するのがとても好きで、新たな発見がたくさんあるアニメでおすすめです。