情熱的な主人公が甲子園を目指す涙ありの王道野球漫画
甲子園を目指す王道野球漫画、『ダイヤのA』。情熱的で努力家の主人公が、困難にぶつかっても諦めずに一歩一歩進んで成長していく、感動的な作品です。
主人公・沢村栄純はくせのあるムービングボールを武器に様々な強敵と戦いますが、バディであるキャッチャーの御幸一也を信じて投球。色んな葛藤や自分のフォームなど実際のピッチャーの役割や不安などの描写がしっかりと表現されていて、読み進めると息を飲むシーンもあります。
ライバルの降谷暁とのやりとりも、この漫画の熱いポイントです。剛速球投手の降谷暁は1年で早々にスタメン入り。圧倒的な差を見せつけられても、主人公は遅くまでタイヤダッシュ、投げ込みなどを怠らず最後のテストでぎりぎり20名のベンチ入りを果たします。
始めは興味がなかった降谷暁も、徐々に沢村栄純を認めていくのです。ライバルとして2人の掛け合いは涙なしでは語れません。
『ダイヤのA』は主人公だけに焦点を当てた漫画ではありません。チームメイトも個性豊かで、面白い掛け合いは熱い野球とのギャップを感じることができます。
試合に負けたら引退という野球に欠けてきた3年生の熱い思いや、最後の最後でベンチ入りできなかったメンバーの葛藤といったリアルな気持ちの描写が細かく、心にぐっと刺さる漫画です。