どうせ漫画だからと思ったけども
たまたま観たアニメで「え、これはどっちが勝つの?」と思い、その時契約していたオンデマンドサービスでアニメが観れたので観たことがきっかけでした。
どうなるんだろうという気持ちと一話から観たいという気持ちで漫画喫茶に行ったのは初めてではないですが、50巻もある漫画を一気に買ってしまったのはこの作品が初めてです。どうせ主人公がすごい技を持っているんだろう、すぐレギュラーになってライバルと戦う話なんでしょ?と思った訳です、私も。マガジンで連載してるからきっと同じことを思う人いると思います。でも全く違いました。
「気持ちが本当にわかる」「そうだよね、いきなりできることなんてないんだ」「天才と才能の違い」
沢山の登場人物が出てきます。その人それぞれの悩みや問題があります。それが「如何にも漫画」ではない。
死ぬ気でやったら成功していくなんて漫画の世界なんです。それがここでは通用しない。
実際の人間がやってることと同じことが起こってる。
成功する人にスポットをあてるだけではなく、その周りにいる「持っていない人」にも焦点が当てられます。
またその指導者や大人の思惑。高校野球甲子園を見ていると野球留学についての賛否両論が出ますが、それについても凄くいい内容だと思います。
どっちがいいのか。それは外から決めることじゃない、やってる生徒たちがどう思っているのか。それが将来にどう役に立つのか。
野球の知識がない人でも、わかりやすく説明されている箇所もあるのでまずは気軽に見てもらいたいです。
主人公を支える監督と先輩の言葉が私はとても好きです。
後になってからわかる言葉もあって、ああ、高校生だもんな、と思います。
これをみてから、毎年の高校野球がとても楽しみになりました。
日常に疲れていたり、感動することがなかなかない大人の生活にはとてもいいスパイスになります。
是非これをみて高校時代を思い出してもらいたいです。