野球好きにはオススメ!
主人公の沢村栄純は中学時代に弱小校のエースだったが、最終試合に自らの暴投にてゲームセット。そこから高校野球のドラマが始まる。青道高校からスカウトを受け入学し1年生ながらベンチ入りするも優勝できず。3年生が卒業後、秋季大会で優勝し見事甲子園出場を果たす。同学年にもエースを目指す豪速球を投げるの降谷暁がいるのでエース争いが始まるかと思いきや、あっさり降谷にエースの座を明け渡してしまう。もちろん主人公の沢村はエースを目指すために奮闘するものの打ち込まれてイップスになることや、後半になるまで変化球を投げることができずストレートのみ。ブルペンで過ごすシーンが多々描かれている分、いざマウンドに上がった時のドキドキワクワク感はすごい。
3年生は皆個性豊かで読んでいても頼れる先輩感がとても強い。その3年生が地方予選の決勝で負けてしまった時は涙ぐんでしまうぐらいに辛く描かれている。その点2年生はキャッチャーの御幸、ショートの倉持、ファーストの前園以外に特に目立つ選手がおらず寂しい。途中レギュラー入りを目指す2年生も描かれているものの、あっさりしたものであまり感情移入はできなかった。
また、夏に3年生が負けたチームである稲白実業と最終的に戦うことになると思いきや、最後はまた別の薬師高校と戦うことになったことに関しては少し寂しい思いをした。
野球漫画としては比較的リアルに描かれており、内容も面白い。野球漫画好きにはオススメしたいところだが、きっと野球漫画好きはすでに読み終えているだろう野球漫画。