時には寄り添い、時には一歩を踏み出すきっかけをくれる曲を奏でる人気バンド
1996年に結成した4人組ロックバンド。メンバー全員が1979年生まれで、同じ幼稚園に通っていた幼馴染であり、「BUMP OF CHICKEN」として結成する以前から一緒にバンドをしていた。
作詞作曲を担当しているのはメンバーの「藤原基央」。彼が作る曲の歌詞は「自分もこんな気持ちだったな」「身に覚えがあるな」と感じさせることが多く、その場面が簡単に頭に浮かぶ。
例えば「ホリデイ」という曲がある。その曲には「遅刻かも 起きなくちゃ いいや、ホリデイ 僕は起きないぞ」という歌詞がある。学校に行くのか会社に行くのか、他の予定かはわからないが遅刻ギリギリまで寝ていてそのまま寝てしまえと思いきるシーンが頭の中に浮かぶ。起床失敗である。曲の最後には「あと2回寝返りしたら試しに起きてみよう あと3回寝返りしたら今度こそ起きてやろう」という歌詞がある。2回寝返ったら起きると決めるも、既に失敗しており3回寝返ったら起きると改めて思い立つ。経験したことがある人はいるのではないだろうか。
頑張りすぎている人が聞いたらもしかしたらだらしないと思うかもしれない。でも人生はそんな風に失敗することもあるし、そんな日があってもいいんじゃないかと肩の力を抜くことができるかもしれない。こういった誰かが身に覚えがありそうなことに対して、明確な答えは出さずに寄り添うような雰囲気のある歌詞に癒される人は多いのではないだろうか。
また、そういった様々なシーンを連想させる表現力が非常に高いことからか、ゲームやアニメの主題歌を歌うことも多い。アニメ映画「ONE PIECE THE MOVIE デッドエンドの冒険」の主題歌「sailing day」や、ゲーム「テイルズ オブ ジ アビス」の主題歌「カルマ」、人気コンテンツ「ポケットモンスター」とのタイアップ曲「アカシア」など。作品の本質を捉え、楽曲に昇華するのが非常に上手く、その作品のファンが聞いたら気に入ること間違いなしだろう。
疲れた心にグッとくるような曲を探している方や好きな作品とのタイアップ曲がある方には非常におすすめのロックバンドだ。