言葉を追いかけてくるギター音に心が震える「天体観測」
チューニング音のような2つのギター音がなっている5秒間。
そこから広がり混じりあっていく複数のギター音が始まります。
8本のギターを使った音たちが流れ星を表現し、混じりあう音が胸の鼓動を高めます。
2001年に発売されたシングル「天体観測」。『BUMP OF CHICKEN』のシングル作品最大のヒット曲となり、多くの年代から指示を集めました。
全作詞、作曲はボーカル・ギターの藤原が担当。
歌詞を追っていくと、ラブソングと捉えることもできますが、彼が書いた歌詞からは恋愛に関する感情だけではなく、
自分自身の感情、過去、今、未来との葛藤、後悔。
自分がいる地点から見た膨大で予測不可能な未来への感情、人生感が詰まっています。
それぞれ違う部分の歌詞を抜き出すと、様々な景色が見えてくる。
伝えたい想いが藤原の声で歌われ、ドラム、ベース、そしてギターが追いかけるように演奏され、
暗闇を一瞬で過ぎ去る流れ星のように深く交差し、深みを生み出しています。
「天体観測」は、4分22秒の曲。この4分22秒の中に抱えきれないほどのその瞬間瞬間の感情がつまっています。
そしてシングル「天体観測」に収録されている曲、「バイバイサンキュー」は、
まるで弱い自分に、旅立つ自分に怖くないよと言いかけせているような言葉はすこしゆったりとしたテンポで、優しい藤原の声で歌われています。