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進化を続ける唯一無二のバンド
BUMP OF CHICKENというバンドは、性別や世代を問わず、あらゆる人の心に響く歌を世界に発信し続けている。
特に、ボーカルの藤原基央が紡ぐ歌は、一度聴いただけでは理解できない物語になっていたり、希望なのか、はたまたそれ以外なのか聴くものが考えさせられる奥深い内容だ。
「ゼロ」や「アリア」のような叙情的な歌詞の歌もあれば、「ハルジオン」や「シリウス」のような疾走感あふれる歌もあるが、彼らの歌には聴くもの自身のその時の感情や状況によってたくさんの解釈ができるという不思議な特徴がある。
正解はないのだろう。しかし、どの曲も共通して私たちの中に何か大切なものを残していくのだ。
これまで9枚のオリジナルアルバムを発表しているが、一つひとつのアルバムを通しても世界観が圧倒的で、聴くものはその1時間と少しの間、その世界に浸り時間を忘れてしまう。これはライブも同様である。
2014年に発表したアルバム「RAY」からは、少しずつバンドとしての更なる進化を感じさせる曲が増え、BUMP古参組にも常に新鮮な空気を感じさせてくれる。
幼馴染4人組が今後も「BUMPらしさ」を常にアップデートさせながら、私たちに届けてくれる新しい世界が心から待ち遠しい。