BUMPとともに
彼らの曲の歌詞には本当に泣かされる。デビュー当時の昔の曲から最新の曲まで、一貫して彼らは私たちリスナーのことを第一に考え、リスナーを想って曲を作っていることがよくわかる。BUMPリスナーは大多数の人が、人生が生きにくく不器用な人間だと思われるのだが、BUMPのメンバーもそういう種類の人なのではないかと思う。「もう痛まないけど治らない傷」とか「正義の味方には見つけてもらえなかった類」とか、「これは私のことを歌っているのではないか?」と思ってしまう曲ばかりだ。若い世代から私のようなおばさんまで、老若男女の不器用な人たちの心に刺さるのだ。心の優しい彼らは、私たちリスナーに優しく「そんな君たちでも大丈夫だよ。生きていていいんだよ。そのままで十分だよ」と歌ってくれる。
世間の皆さんは彼らの代表曲「天体観測」という曲はよく知っているが、ほかにも素晴らしい曲はたくさんある。NHKのBUMP OF CHICKEN 18祭の曲「窓の中から」が若者の心に刺さる曲としてテレビで紹介されていた。またNHK朝ドラの主題歌「なないろ」がヒットしている。アニメの主題歌では「SOUVENIR」ポケモンとのコラボ曲「アカシア」などなど……ゲームが好きな人ならFF零式のテーマ曲「ゼロ」やテイルズ オブ ジ アビスの「カルマ」など。きっと「どこかで聴いたことがあるな、この曲知ってるな」と思う曲が、少なからずあると思う。だが、彼らはめったにテレビに出ない。だから認識されにくく、「天体観測」しか知らないという人が多い。皆さん、一度ライブに行ってみてほしい。ライブで直に彼らの演奏に、歌声に触れられたら、もう彼らの虜になること間違いなしだ。