年齢ごとに自分や周りを見つめ直せる
わいわい楽しい気分の時には少し鬱陶しく感じるかもしれません。ですが、ふと静かな時間を過ごしたいとき、何か迷いが生じたとき、落ち込むような出来事がおきたとき。彼らの曲には、ふとした感情や状況に心地よい音と声、自分の気持ちを代弁するかのような歌詞が全身に染み渡るような感覚があります。
彼らに出会ったのは中学生の時。デビュー前の『リトルブレイバー』という曲でした。当時はメンバーも私も若く、世間の矛盾や孤独感に共感したものです。
ですが現在、様々な経験を経た今では「幸せな時間の大切さ」「矛盾の中で生きていく強さ」に共感しています。
私は実家も親も兄弟もないシングルマザーですが、そんな中でもやさぐれず幸せを見つけていけるのも彼らのおかげだと思っています。
そのおかげかはわかりませんが、大切にしてくれる人にも巡り合えました。
消えない孤独感はあります。それでも彼らの曲を聴くと「こんなにステキな世界がある」「大切な人がいることが幸せ」「誰かの幸せを思うことは自分の幸せでもある」ことを忘れずにいられます。
心がふわっと軽くなったり、反対にぎゅっと締め付けられたりするような苦しい歌詞もあります。
わかりやすい歌詞ながらも、意味の深い内容の曲が多いのがBUMP OF CHICKENの特徴かと思います。
メンバーと共に歳を重ねたこともあり、私には常にタイムリーなアーティストです。