バレーボール初心者でも見やすい?大人気マンガ「ハイキュー!!」の魅力とは!
舞台は仙台。「小さな巨人」に憧れ、バレーボールを始めた日向翔陽。中学最初で最後の試合で「コート上の王様」と呼ばれる天才セッター・影山に惨敗した日向は、影山へのリベンジを誓い、烏野高校へと進むが、そこには影山の姿が…。
「ハイキュー!!」には神がかったプレーはたくさんあるが、人間離れした、絶対にできないプレーはないように感じる。加えて、ルールやポジションについても説明があるため、バレーボールを知らない人でも見やすい作品となっている。
「ハイキュー!!」の魅力の一つは、日向を含む登場キャラ全員が敗北者であることだろう。物語としては日向を主点に描かれるが、負けたチームにも一人一人のストーリーがあり、全員がバレーボールに思いを馳せた。負けたときの心情が少ない言葉でありながらリアルに描かれ、どの試合も涙なしには見られない。また、マネージャーや監督など、選手以外にもスポットライトが当たり、繋がれてきたものはボールだけではないことを伝えている。
物語は高校だけでは終わらない。大人になってもバレーボールに関わることを選んだ者、全く違う道を進んだ者。全員に共通するのは、バレーボールにかけた青春が今の自分に繋がっているということ。作者は問いかける、「昨日の敗北者たち 今日のお前は何者だ?」
「ハイキュー!!」は全45巻を通して、バレーボールは面白いと世界に証明している。