ボールルームへようこそ(漫画・アニメ)のネタバレ解説・考察まとめ
「ボールルームへようこそ」とは、「竹内友」による漫画作品。2011年より「月刊少年マガジン」にて連載を開始し、2017年夏に「Production I.G」製作でアニメ化。なんの取り柄もなく日常をただ過ごしていた気弱な少年「富士田多々良」は、ある日偶然にも社交ダンスに出会う。プロダンサーの仙石や同年代のダンサー兵藤・雫達に影響され、多々良は社交ダンスに没頭していく。
赤城真子(あかぎまこ)
CV:諸星すみれ
賀寿の妹で、賀寿とペアを組んでいる。初回登場時は中学2年生。
賀寿が「雫と組む」と言い出した時に、「雫よりうまく踊れたらまたペアを組んでやる」というセリフを受け怒った仙石が多々良とペアを組ませ、天平杯に出場させる。
優勝は逃したものの、見事「ボールルームクイーン賞」を授与し、ペア解散を阻止する。
「ポチパートナー(犬の散歩)」と呼ばれるほど気弱で兄に付いて行くだけの従順なダンサーだったが、多々良と一度組んだことにより意識が変わり、自己表現をするようになっていく。
普段は標準語で話すが、怒ったり感情的になると方言が出てしまい賀寿と同じ言葉遣いになる。
大人しく気弱な性格ではあるが、賀寿と喧嘩するなど大人しいだけではない所もある。
賀寿と真子は兄妹だから組んでおり、現状賀寿に自分以上のパートナーが居ないからパートナーをしていると自覚しており、いつかペアを解消する日が来るかもしれない事も良く分かっている。
多々良の事を異性として意識しており、多々良と千夏が喧嘩するのを見て、対等だからこそ喧嘩が出来るのだと言い、自分は多々良と喧嘩出来なかったと悔しがる。
ダンサーとしても多々良を高く評価しており、多々良と真子がペアを組んだことがあるとは知らなかった千夏は、自分と真子の多々良に対する評価の落差に驚いた。
これは真子が素人同然の多々良でもフォロー出来る上手いダンサーで合ったことと、性格が多々良と合っていた事もありすんなりと意気投合出来た物であった。
緋山千夏(ひやまちなつ)
CV:赤﨑千夏
多々良のクラスメイト。
高校に入学した多々良の前の席に座っており、多々良が自己紹介で社交ダンスが好きだと発表すると「だっさ」と笑い、多々良にとって千夏の第一印象は最悪だった。
当初は仲が悪かったが、今では「ケンカップル」のような状態で多々良とペアを組んでいる。
元々幼い頃から社交ダンスに親しんでいたが、社交ダンスでは男性が少ないこともありリード側を勤めていた。
その際のペアが「甲本 明」で、長く明とペアを組んでいたが明はダンスに本気では無いと思いペアを解消し、そこから明と確執が生まれる。
自分が実力のあるリード側だったこともあり、多々良のリードに不満を持ち、多々良を無理やり躍らせる事もしばしば。
反対に女性パートナーがするフォローが不得意で、リードの下手な多々良とはダンスの相性が最悪だった。
気が強く相手を引っ張っていくタイプだが、自分の扱い難さを自覚しており、多々良にペアをいつか解消されるのではないかという怯えを持つ。
ダンス中に多々良が自分の心の中に踏み入ってくる事に恐怖を覚え、多々良を拒否し、一時カップル崩壊しかける。
しかし、お互いを受け入れ丁度良い距離を見つけ出し、都大会で優勝した。
円谷環(つぶらやたまき)
CV:能登麻美子
小笠原ダンススタジオのスタッフで、成り行きでスタジオに入ってしまった多々良のカバンに社交ダンスのDVDを入れた。
受付を主に行なっているが、振り付けなどでは仙石のパートナーとしてダンスする場面もある。
兵藤マリサ(ひょうどうまりさ)
CV:甲斐田裕子
清春の母でダンスのコーチをしている。ロシア人とのハーフ。
魔女と呼び仙石は嫌っているが、コーチとしての腕前は一級品。
日本はまだまだダンスに対しての理解とバックアップが足りないと思っていて、多々良たちがマリサのスタジオに移ってくるときも全面バックアップを申し出た。
大会ではリーダーである多々良がパートナーをフォローする姿を可愛いと思い多々良に点数を入れるが、リーダーとしては女の子任せでズルいと評価する。
多々良と千夏ペアの指導をするようになってからは、多々良に徹底的に基礎を教え込む。
都大会では多々良と千夏を釘宮組と戦わせるが、それは多々良たちなら釘宮とも対等に戦えるかもしれないと思っての事だった。
釘宮方美(くぎみやまさみ)
CV:櫻井孝宏、村中知(幼少期)
マリサの元でダンスを学ぶ社会人。
目つきも口も悪いが、ストイックで真面目な性格。
多々良たちに圧力的な態度を取るが、一緒に合宿へ行ったり写真を取ってくれるなど悪い人ではない。
元々は師匠・国枝忠(通称エダチュー)の開くダンススタジオに通い、エダチューからオールドスタイルの社交ダンスを学び、伝統を守ったオールドスタイルをモットーにしていた。
しかしオールドスタイルの社交ダンスは注目を集め難く、始めは大会に出ると評価された釘宮は次第に見向きもされなくなり、釘宮は過度なストレスから死にたいと思うようになった。
偶然交通事故に遭い、これで自分の意思ではなく仕方なくダンスが辞めるという言い訳を作れると思ったが、生涯ダンスが出来ないほどの怪我ではなかった。
エダチューはそんな釘宮に自分が教えたオールドスタイルは捨て、他の指導者の元に行く様に言う。
釘宮はパートナーの井戸川と共にマリサの元へ行き、ダンスの世界は地獄だと語るが、マリサは釘宮に天才でも凡人でもそれぞれに地獄があるのだと諭し、釘宮はマリサの元でもオールドスタイルで戦う事に執着した。
マリサの元で実力者ペアとなっていくが、オールドスタイルを貫く自分達とは反対の斬新で革新的なスタイルの多々良・千夏ペアと戦う事になる。
釘宮は試合中他のペアが影の様に見え視界に入らないが、何故か多々良たちは視界に入り調子を乱し、足を怪我してしまう。
釘宮の不調に気づいた井戸川のサポートもあり最終戦では最高の演技をするが、準優勝となった。
井戸川民絵(いどがわたみえ)
CV:國立幸
釘宮のパートナー。
釘宮からは落武者と呼ばれ、練習では罵倒される事もあるが、釘宮の理解者でもある。
寡黙で自分を無色透明と評するが、ダンスだけは好きで、ダンスに対して真っ直ぐな性格。
釘宮とペアを組んだ頃は大学生であったが就職が決定し、ダンスは趣味と割り切っている。
釘宮が事故に遭った際は釘宮から待たなくて良いと言われても釘宮の復帰を持ち、2人でマリサの指導下に入った。
都大会では多々良達に調子を乱されていた釘宮が足を挫くが、それに気づいて支えながら踊った。
甲本明(こうもとあきら)
CV:悠木碧
多々良のバイト先である喫茶店の娘。ちなつの友人。
千夏とは小学一年から中学までパートナーを組んでいた。
小さい頃は太っていて内向的な性格で、王子様のような千夏に憧れ、美しくてカッコイイ千夏のパートナーでいることを誇りに思っていた。
そして孤立しがちな千夏を自分だけの物とし独占していたが、千夏に自分が2人分動くから明は「頑張らなくて良い」と言われ、一緒に頑張ろうと言われなかった事を悔しく思う。
次第に性格が歪み、嫌みったらしくなり男を手玉に取るような事をするようになる。
千夏とのカップル解消後は、夏との唯一の繋がりが消えてしまい、今後千夏とどう絡めばいいのかと涙する。
千夏にちょっかいをかけ挑発したり嫌味を言うが、これは千夏に構ってもらうためであった。
そして自分がダンスを続けていれば千夏がこっちを見てくれるため、峰とカップルを組み、千夏は多々良と組むように発破をかけた。
言葉では千夏を悪く言うが、内心では千夏に強い情念を抱き、本来自分がなりたかった千夏と対等な関係を持つ多々良に対して嫉妬をし、口喧嘩する2人を見て「イチャついてんじゃないわよ」と青筋を立てた。
また千夏に対しては若干M気があり、好きでもないダンスを続けているなんてドMだと千夏に言われ、顔を赤らめた。
峰吾郎(みねごろう)
CV:星野貴紀
明が千夏を煽るために作ったパートナー。
元は妻・房子とパートナーを組んでいたが、結婚してパートナーを解消し社交ダンスは2人とも止める事になったが、峰の方はまだダンスをしたいと思っていた。
そんな会話を聞いた明が色仕掛けで声をかけ、峰と明はパートナーになる。
強面な顔をしているが、非常に穏やかで控えめな性格で、明をパートナーとして支える。
社交ダンスをしていることも大会に出る事も妻に黙っていたが、偶然大会を見に来た妻と娘が観戦していた事に戦慄する。
始めは怒っていた妻であったが、峰のダンスを見て惚れ直す。
気が強くて頭の良い千夏の性格は妻にそっくりだと明に話し、多々良と千夏に昔の自分達の姿を重ねていた。
妻そっくりの顔を持つ娘は社交ダンスに興味を持ち、多々良をお気に召した。
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目次 - Contents
- 『ボールルームへようこそ』の概要
- 『ボールルームへようこそ』のあらすじ・ストーリー
- 1話~12話
- 12話~24話
- 『ボールルームへようこそ』の登場人物・キャラクター
- 富士田多々良(ふじたたたら)
- 花岡雫(はなおかしずく)
- 仙石要(せんごくかなめ)
- 兵藤清春(ひょうどうきよはる)
- 赤城賀寿(あかぎがじゅ)
- 赤城真子(あかぎまこ)
- 緋山千夏(ひやまちなつ)
- 円谷環(つぶらやたまき)
- 兵藤マリサ(ひょうどうまりさ)
- 釘宮方美(くぎみやまさみ)
- 井戸川民絵(いどがわたみえ)
- 甲本明(こうもとあきら)
- 峰吾郎(みねごろう)
- 本郷千鶴(ほんごうちづる)
- 富士田鉄男(ふじたてつお)
- 番場可憐(ばんばかれん)
- 仁保友親(じんぼともちか)
- 岩熊善徳(いわくまよしのり)
- 美野麗(みのれい)
- 鼻毛石天平(はなげいしてんぺい)
- 『ボールルームへようこそ』の名言・名セリフ/名シーン・名場面
- 「立ち方ひとつで人の見る目は変わる…!」
- 「見ろ」
- 「僕は変わらなきゃ」
- 「“情熱”…?」
- 「一体となれ!!」
- 「ありがとう 僕を舞台に立たせてくれて」
- 「倒すべきはしずくだろ」
- 「まこちゃんは“花”だ…!」
- 「またあなたと戦いたい」
- 「今まで僕がやってきたことは なんだったんだ…!?」
- 「騙されたと思ってついて来て」
- 「私にとってあなたは謎」
- 兵藤のシャドー練のシーン
- 多々良のシャドー練のシーン
- 替え玉出場のシーン
- ボールルームクイーン賞授与シーン
- 四本足の眩暈
- 多々良の笑顔
- 『ボールルームへようこそ』の主題歌
- オープニングテーマ
- UNISON SQUARE GARDEN:「10% roll, 10% romance」
- UNISON SQUARE GARDEN:「Invisible Sensation」
- エンディングテーマ
- 小松未可子:「Maybe the next waltz」
- 小松未可子:「Swing heart direction」
- 『ボールルームへようこそ』の原作コミック
- 『ボールルームへようこそ』のBlu-ray
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