ペット(映画)のネタバレ解説・考察まとめ

『ペット』とは、2016年公開のアメリカのアニメーション・コメディ映画である。製作会社はイルミネーション・エンターテインメント。監督はクリス・ルノーとヤーロー・チーニーが務めている。マンハッタンとブルックリンを舞台に、飼い主がいない間のペットの暮らしぶりを描く作品である。小型犬マックスは飼い主と平和に過ごしていたが、ある日保健所から大型犬デュークを連れてきた。マックスはデュークを受け入れられないでいるが、一緒に過ごすうちに和解する話である。2019年には、続編『ペット2』が公開された。

『ペット』の概要

『ペット』とは、2016年公開のアメリカ合衆国の3Dコンピューターアニメーション・コメディ映画である。製作会社はイルミネーション・エンターテインメント。監督はクリス・ルノーとヤーロー・チーニーが務めている。マンハッタンとブルックリンを舞台に、飼い主がいない間のペットの暮らしぶりを描く作品である。2016年6月16日開催のアヌシー国際アニメーション映画祭にてプレミア上映が行われた後、アメリカで2016年7月8日から上映された。
2016年8月9日までの本作の収入は制作費の7500万ドルに対して総計5億0690万ドルとなっており、そのうち北米地域では3億2340万ドル、他地域では1億8340万ドルの収入を上げている。2019年には、続編『ペット2』が公開された。

小型犬のマックスは飼い主のケイティと幸せに暮らしていた。しかし、ケイティが保健所から大型犬のデュークを引き取り家に連れて帰ってきたため、マックスは気にくわないでいた。後日、ペットシッターに連れられ近所の犬たちと公園で遊んでいたマックスとデューク達。しかし横柄な態度をとるマックスに腹を立てたデュークは、公園から出た路地裏にあるゴミ箱にマックスを閉じ込めてしまう。すると、マックスとデュークはそこに住んでいた野良猫のオゾンに目を付けられる。オゾンに首輪を外され動物管理局の職員に捕まえられたマックスとデュークが、協力してケイティのもとに帰る物語である。

『ペット』のあらすじ・ストーリー

平和な日常

ジャック・ラッセル・テリアという犬種の小型犬・マックスは、飼い主のケイティのことが大好きだ。マックスの悩みは毎日ケイティがどこかへ出かけること。マックスは、玄関で帰りを待つのが日課だ。

マックスがケイティを待っていると、向かいの家に住むポメラニアンのギジェットが窓越しに「忙しい?私も忙しいんだ」と言ってマックスを眺めてぼーっとした。
近所に住む猫・クロエとパグ・メル、インコ・スイートピーとダックスフンド・バディは飼い主が出かけた隙にマックスの家に遊びにきた。
マックスが失くしたボールと似たものを、バディが持ってきてくれたため興奮するマックス。

マックスとデュークの出会い

皆が自分の家に帰った夕方、ケイティが帰宅した。
ケイティは保健所から引き取った、ニューファンドランドという犬種の大型犬・デュークをマックスに紹介した。マックスは初めて会うデュークを怖がり威嚇する。

デュークは部屋に入って、バディが持ってきてくれたボールを咥えて、ケイティの元に持ってくる。それを見てケイティは「失くしたボールをデュークが見つけた。私たちいいチームになりそうね」とマックスとデュークを抱きしめた。
デュークの噛む力が強くボールが割れてしまったため、マックスはため息をついた。

寝る時間になると、寝床の取り合いを始めた二匹。自分のベッドから押し出されたマックスは、ケイティのところへ向かう。そして「デュークのせいで生活がめちゃくちゃだ。怖いしおっかないし臆病神だ」と悪口を言う。もちろんケイティにはマックスの言葉は聞こえておらず、内容は伝わっていない。悪口を聞いていたデュークは、マックスに威嚇して「どっちか1人しか残れないのなら残るのは俺だ」と怒った。

マックスの企み

翌朝、マックスはクロエに助けを求めた。クロエは「居場所を取り戻したいなら、あんたが仕切らないと終わり」と助言した。

ケイティが外出するのを見届けた後、デュークはマックスの分の餌も食べた。その後デュークが花瓶を割ったことをきっかけに、マックスは部屋をめちゃくちゃにしてデュークのせいにすることを考えて実行に移した。
デュークが怒って威嚇すると、マックスはケイティに言いつけると脅した。マックスは、テレビを倒そうとして「分かったらおすわり」と言う。おすわりをしたデュークを見て、マックスは「よーしいい子だ」と言った。

捕まったマックスとデューク

マックスとデュークと近所の犬達は、ペットシッターに散歩をしてもらっていた。
家にいるギジェットは窓越しに「新しいルームメイト?」とマックスに聞く。マックスが「誰でもないよ。もうすぐいなくなるから」と言うと、デュークは静かに怒る。

公園について、リードを外された犬たちはそれぞれ遊んでいた。マックスだけリードを外すのを忘れられ、リードをつけたまま遊びに行った。マックスはデュークに「小枝をとってきてくれたまえ」と偉そうに言って探させる。
デュークは、マックスのリードを咥えて遠くに走り、マックスを路地裏のゴミ箱に入れた。

そのゴミ箱から野良猫・オゾンが出てきて、マックスをゴミ箱から出す。デュークの首輪を見たオゾンは、素早い動きで奪った。
デュークが怒ると、オゾンの後ろからたくさんの野良猫が出てきたため、デュークは道路の方へ走って逃げる。取り残されたマックスはごみ箱に入って隠れるが、野良猫たちから攻撃されて飛ばされて、洗濯物と一緒に吊るされる。

マックスの頭の上に乗った子猫がマックスの首輪を引きちぎり、オゾンはマックスの首輪を受け取った。子猫はマックスが吊るされている紐をちぎり、マックスを落下させた。
するとデュークが猛ダッシュで路地裏に戻ってきて「逃げろ」と叫んだ。首輪がないため野良犬と思われ、動物管理局の職員が捕まえにきたのだった。

オゾンたちは猛スピードで隠れたが、マックスとデュークは捕まりトラックに乗せられてしまった。ペットシッターはマックスとデュークがいないことに気づいておらず、そのまま他の犬を連れて帰った。

元ペット軍団のスノーボールとの出会い

ギジェットが外で散歩中の犬の中に、マックスがいないことに気付いた。そして、マックスを探すために窓から飛び出した。

その頃マンホールから、うさぎ・スノーボールが動物管理局の職員に連れ去られた仲間を助けるために現れた。豚・タトゥとトカゲ・ドラゴンと一緒に職員を攻撃した。その車は、マックスとデュークも保護されている車だった。スノーボールは、持っていたにんじんを鍵の形にかじって檻を開け、仲間を救い出す。

スノーボールたちは、元ペット軍団で飼い主に捨てられた恨みがある。檻を開けて欲しいと頼むマックスとデュークだが、ペットの匂いがするからと断られた。二匹が人間嫌いのふりをすると、スノーボールは子分になることを条件に檻の鍵を開けた。その後二匹は、下水道に入り込んだスノーボールたちについていった。

タイベリアスとの出会い

マックスを探していたギジェットは、マンションの屋上の小屋にいた鷹・タイべリアスに「友達を見つけてやる」と言われた。一度はギジェットを襲ったタイべリアスだが、親友になるという条件によって協力することにした。
ギジェットを襲いたい気持ちを抑えながら、マックスを探すために飛び立った。

マックスとデュークたちが住処に到着すると、たくさんの元ペットがいた。スノーボールは、マジシャンに飼われていたが捨てられた過去がある。スノーボールは「入門の儀式を始める」と言い準備をした。

一方でタイベリアスはオゾンを連れてきて、オゾンが口に咥えていたマックスの首輪を吐かせる。ギジェットが何も話さないオゾンに怒り、何度もビンタをして下水道に攫われたという情報を得た。

マックスとデュークのピンチ

スノーボールの住処では、大蛇に噛まれる儀式を始めようとしていた。すると、さきほどマックスたちを襲った野良猫たちがやってきて、マックスたちがペットだとバラして儀式を止めさせた。
スノーボールは嘘をついていたことに怒り、子分にマックスたちを襲わせる。すると天井が崩れて大蛇が亡くなったため、スノーボールは「逃すなー!」と叫んだ。一斉に襲ってくる子分たちから逃れるため、デュークはマックスをくわえて下水道に飛び込んだ。

一方ギジェットはクロエ、メル、バディ、スイートピーを集めてマックスが行方不明だと伝えた。そして、タイベリアスを友達だと紹介した。ギジェットは「マックスを助けなきゃ」とお願いする。バディは「でもマックスはお前に気はないぜ」と言う。ギジェットは「それでもいいの。好きなんだもん。心の底から好き。さぁ来る人は?」と聞くが、誰も反応しない。クロエは皆が困った時に助けてくれたのはマックスだと言い、全員で助けに行くことになった。

協力者ポップスとの出会い

下水道から流れたマックスとデュークは、渦に巻き込まれてそのまま大きな川に出た。デュークの助けがあり、泳げないマックスは無事に船へ乗ることができた。しかし、その船は家と反対方向に進んでいることにデュークは気づいた。
スノーボールたちはマックスとデュークを追ってきたが、網に引っかかり川に出ることはできなかった。網越しに二匹がブルックリン行きの船に乗っているのを見つけた。

一方、ギジェットたちはバディの勧めでポップスの家に来た。ポップスは老犬で目が見えないが、顔が広いから力が借りられると考えたからだ。バディは寝ているポップスを大声で起こすと、匂いでバディと気付いてくれた。
ギジェットは状況を説明し、協力を仰いだ。ポップスは「ここはわしの街じゃ。友達を見つけてやろう」と言い、協力してくれる。

ブルックリンにたどり着いたマックスとデューク

船から降りたマックスとデュークは、お腹を空かせて歩いていた。
デュークはどこからともなく漂ってきたソーセージの匂いに気づき、匂いがする場所まで走っていった。工場に侵入したマックスとデュークは、山積みのソーセージを心置きなく頬張っていた。

スノーボールの企み

ポップスたちはスノーボールの住処にたどり着き、中の様子をうかがった。スノーボールは大蛇が死んだことを悲しみ、復讐のためにブルックリンまでの経路の説明を子分にしていた。

スノーボールがマックスの名前を思い出して叫ぶと、ギジェットたちはスノーボールがマックスを追っていることを確信した。
ギジェットはスノーボールたちに向かって「ちょっと!彼に手を出さないで」と叫ぶ。スノーボールが「お前は?あいつの何?」とギジェットに聞くと「友達よ。恋人だって言う人だっているわ」と言った。

スノーボールが子分たちに追いかけさせて、ノーマンが捕まえられてしまった。スノーボールは「ダチは預かった」と言い高笑いした。

デュークの過去

1999_demianb3
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