絶体絶命都市2(ゲーム)のネタバレ解説・考察まとめ
『絶体絶命都市2 -凍てついた記憶たち-』とは、アイレムソフトウェアエンジニアリングより発売されたPlayStation 2用ゲームソフト。
前作「絶体絶命都市」から5年後の続編となる。
架空の街「富坂市」を舞台とした、5人の主人公が其々の方法で、水害により水没していく街から脱出するサバイバル・アクションアドベンチャー ゲームになる。
西崎 佳奈
身長:155cm / 体重:45kg / A型 / 15歳。
CV:小林恵美
富坂商業高等学校に通う高校1年生。災害発生時、クラスの中でいじめにあい、ロッカー内に閉じ込められたために逃げ遅れる。
性格は控えめでおどおどしているが、選択肢によってはいじめっ子に対し、性格が反転したような好戦的な性格になる。
化学教師である「辺見 泰造」から変態的な目で見られており、災害を機に襲われる。
舞台が学校内なため、5人の中で一番移動範囲が少ない。
速水 祐司
身長:175cm / 体重:58kg / AB型 /26歳。
CV:川島章吾
白衣を着た記憶喪失の青年。何もわからない状態から、いろいろ調べていくことで徐々に思い出していく。
主人公の一人「佐伯 優子」の兄にあたる佐伯聡と共に「エキドナ」と呼ばれる殺人細菌ウイルスを開発していたが、出資者である「アポロン」(正体は知事である田辺宗一郎)に対し、佐伯聡と共に離反し、エキドナの始末を行うことになる。
エンディングでエキドナの始末することができるが、殺されてしまう。しかし、選択肢によっては田辺宗一郎に寝返り、田辺宗一郎と共にヘリで脱出する生還エンドも存在する。
須藤 真幸
身長:175cm / 体重:65kg/30歳。前作【絶体絶命都市】の主人公。
第1話で「篠原一弥」が、藤宮春香の父のヘリで脱出していないと代わりに第6話で使用になる人物。
報都新聞社に勤務する新聞記者。田辺知事が殺人細菌ウイルスを蔓延させようとしている理由を究明するため、水害で沈みゆく富坂市に残り取材を続ける。
足を怪我しているため移動速度が遅く、篠原一弥と同じステージでも難易度が上がっている。最後にヘリで助けに来るのは後輩である「本多 涼子」になる。
ジオくん
ジオシティのマスコットキャラクター。
クリスマスが近いため、サンタのコスプレをしている。パーティー会場で着ぐるみやバルーンなど、街のいたるところで見かける。
『絶体絶命都市2』のあらすじ・ストーリー
第1話 篠原編
ジオフロンティア計画の第一期工事完成披露パーティが行われる会場で、「篠原一弥」はそこでウェイターのアルバイトをしていた。そんな中、パーティ会場で川の決壊による被害が知らされえる。
このままここに居たら危険なため、アルバイト仲間の「藤宮春香」たちと共に客の避難を開始する。しかし、客の避難が終わった直後、パーティ会場に水が流れ込んできてしまい閉じ込められてしまう。
篠原一弥は道なき道を通り、藤宮春香ら従業員達と共に脱出に成功するが、上司であるチーフが洪水に巻き込まれてしまう。
篠原一弥達は悲しみに暮れる暇もなく、避難場所に向け出発する。
避難場所に向かう途中、篠原一弥は道路の崩壊のせいでみんなとはぐれてしまう。急いでみんなの後を追いかける中、途中の濁流の中で少女を助けるために孤立してしまった藤宮春香を発見する。
何とか藤宮春香を助け出し合流を果たした二人の元に、救助ヘリが下りてくる。これで助かると思った矢先、藤宮春香から母親が近くのケア施設におり、今会っておかないと後悔するから会いに行くと告げられる。
一人では心配だと、藤宮春香と共に行くことにした篠原一弥は、少女を乗せた救助ヘリを見送ることになった。
二人は無事に避難場所で藤宮春香の母親に会うことができた。しかし、母親は危篤でいつ亡くなってもおかしくない状態だった。再開も束の間、藤宮春香は母親と話し合いの後、息を引き取ってしまう。
しばらくすると、地響きが鳴り響き、避難施設が崩壊、水没してしまう。二人が絶望に暮れる中、遠くからヘリが近づいてくる。ヘリには藤宮春香の父親が乗っており、安全な場所「メディアタワー」で待っていると告げ飛び去って行く。二人はヘリの待つメディアタワーを目指し進んでいくことになる。
無事にメディアタワーに着いた二人は、ヘリの傍らに立つ藤宮春香の父親と合流する。藤宮春香は今までのことを父親と話し、被災による長い道のりから無事に脱出できると安堵する。
第2話 佐伯編
兄を殺した殺人事件容疑者として「佐伯優子」は冤罪で逮捕されていた。留置場に閉じ込められている中、突如轟音と共に水が流れ込み留置場は水没してしまう。佐伯優子は被害のどさくさに紛れ、崩壊の穴から脱走し、真犯人を見つけるために行動を開始する。
情報を探す中、田辺宗一郎の秘書である「青山透」と合流し、共に真犯人を探してあげると言われ、共に行動をすることになる。二人は兄の部屋でメモを見つけ、兄の殺害現場にいた黒いスーツの怪しい男がダムに向かうことを知り、殺人事件の真相を知るため、ダムに向かうことになる。
ダムにたどり着いた二人は、ダムで亡くなった兄の持ち物であった「危険な研究から世界を救う方法が記してある」と書かれるディスクを入手する。しかし突如、青山透がナイフを手に持ち、殺人細菌ウイルスをばらまく計画に離反した佐伯聡を殺したのは自分だと告白し、ディスクを渡せと襲い掛かってくる。襲われるその時、黒いスーツの怪しい男が現れ助けられる。男は「根岸 俊介」と名乗り、兄の同僚だと述べる。根岸俊介は青山透と対峙するが、突如、地響きが起き雪崩が襲い掛かる。
佐伯優子と根岸俊介は、建物に捕まり難を流れるが、青山透はダムから落ちそうになってしまう。兄の敵ではあるが、無実の証明の為の真犯人でもある青山透を佐伯優子は助け、佐伯優子を追ってきた警察に引き渡すことで無実を証明することになった。
第3話 柘植編
タクシー運転手の「柘植 明」は街で、韮沢区の地下パーティ会場まで乗せてほしいという男性を乗せ、富坂市に行くことになる。韮沢区パーティ会場入口で男性と別れた後、今度は女性の客「本多 涼子」を乗せることになるが、本多涼子は金を持っておらず後で払うと述べる。金を払ってくれるならと乗せ本多涼子とレジデンス市ノ谷というマンションに行くことになる。
マンションにたどり着いた二人は、「根岸 俊介」と名乗る製薬会社社員と出会い、本多涼子から、今度は新富製薬という製薬会社に向かうよう指示される。
製薬会社にたどり着き、資料を探す本多涼子は誤って部屋にオートロックがかかってしまい、閉じ込められてしまう。
更に運の悪い事に、閉じ込められた部屋に鉄砲水が襲いかかり浸水し始めてしまう。本多涼子から根岸俊介ならロックを解除できると告げられ、助けるために根岸俊介を連れてくることになる。
無事に根岸俊介を連れてくることができ、本多涼子を助けることができた。しかし直後に製薬会社は崩壊を始める。柘植明は2人を乗せ急いで脱出する。
なんとか製薬会社を脱出した3人、根岸俊介は2人に挨拶をして別れることになる。本多涼子も後にしようとするが、柘植明は運賃を請求、本多涼子から報都新聞ビルにいる人から渡すということになり、報都新聞ビルに移動することになる。
報都新聞ビルでは本多涼子の先輩である「須藤真幸」が残っており、無事に運賃を受け取ることができた。柘植明は富坂市を脱出しようとするが、再度、本多涼子から金が無いが自分も連れて行ってほしいと頼まれ、しかたなく共に富坂市を脱出することになる。
第4話 西崎編
富坂商業高校に避難指示が知らされた際、いじめを受けていた「西崎 佳奈」はロッカーに閉じ込められていたため、1人教室に取り残されてしまう。
なんとか自力で教室から脱出し、避難場所である体育館に向かう中、以前から変態的な目で西崎佳奈を見ていた、化学教師である「辺見 泰造」に襲われたり、崩落に巻き込まれていた教育実習生の「比嘉 夏海」を助け共に行動したりしながらも、無事に体育館にたどり着く。
しばらくして、救助ヘリに乗り込むため屋上に移動することになるが、屋上の救助ヘリまであと少しのところで、階段が崩れ、いじめっ子である「桜坂 綾乃」が落ちそうになる。西崎佳奈はいじめられた思い出もあるものの、落ちそうになる桜坂綾乃を救出し共に救助ヘリに乗り込むのだった。
第5話 速水編
「速水 祐司」は水害の渦中にある富坂市で目覚めるが、自分の事はおろかすべての事を忘れ、記憶喪失で目覚める。
目を覚ますと女性が看病しており「成瀬 沙耶」と名乗る。成瀬沙耶は彼氏でもあり、「佐伯 優子」の兄にあたる「佐伯 聡」が殺されたことが納得できず、真相を知るため、佐伯聡の同僚である速水祐司に協力を頼み、共に佐伯聡のマンションに向かうことになる。
佐伯聡のマンションで調べ物をしている際、速水祐司は自分と佐伯聡が、何かの研究をしていることをしる。また、「河村 昭三」と名乗る老人から、富阪商業高校で待っていると告げられる。2人はわけがわからず、もっと情報を知りたいがために今度は速水のマンションへ向かうこととなる。
速水祐司の部屋で日記帳を調べると、佐伯聡と共に「エキドナ」と呼ばれる殺人細菌ウイルスを開発していたことが判明する。また、「アポロン」と名乗る出資者の存在と、エキドナを使った計画を知り、記憶を取り戻す。それにより、河村昭三がエキドナを富阪商業高校に流れ着かせることを思い出す。
2人はエキドナを止めるため、同じ職場である新富製薬の元社員であり、恩師でもある河村昭三の言っていた富阪商業高校へ向かうことになる。
富阪商業高校では河村昭三待っており、起動前のエキドナが流れ着いていた。しかし、エキドナは少し漏れており、河村昭三はエキドナに感染し、速水祐司にエキドナの始末を託し息を引き取ってしまう。
速水祐司は思い出した記憶で、エキドナは高圧電流に弱く、富坂市の変電所ならばエキドナを死滅させる事が出来ると思いつく。
速水祐司は連れて行ってほしいと言う、成瀬沙耶と共にエキドナを変電所に持ってく。
変電所に着き、速水祐司は電流盤に繋げてエキドナを死滅させようとするが停電していた。速水祐司は急いで電源を入れたが、銃を持ったアポロンの部下と、アポロン本人であり知事である「田辺宗一郎」にエキドナの死滅を阻まれる。
田辺宗一郎は、奥富村という村の出身だった。その村で伝染病が流行った際、政府によって村民は見捨てられ沈められた過去があった。田辺宗一郎は同様に殺人細菌ウイルスを使った伝染病をばらまき復讐をすることを話し、速水祐司に発砲する。
アポロンの部下に川に落とされるが何とか生きていた速水祐司は、田辺宗一郎の隙を見て、電流盤に近づき電気を流しエキドナを死滅させることに成功する。しかし、電気を流したことを気付かれ田辺宗一郎に止めを刺されてしまう。
田辺宗一郎は部下から避難を促され脱出。残された成瀬沙耶は死んでしまった速水祐司に駆け寄り泣き崩れてしまう。
こうして速水祐司達の活躍によりエキドナを死滅させることに成功するのだった。
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