絶体絶命都市2(ゲーム)のネタバレ解説・考察まとめ
『絶体絶命都市2 -凍てついた記憶たち-』とは、アイレムソフトウェアエンジニアリングより発売されたPlayStation 2用ゲームソフト。
前作「絶体絶命都市」から5年後の続編となる。
架空の街「富坂市」を舞台とした、5人の主人公が其々の方法で、水害により水没していく街から脱出するサバイバル・アクションアドベンチャー ゲームになる。
『絶体絶命都市2』の概要
架空の街「富坂市」を舞台とした、5人の主人公の脱出劇を描いた作品になる。
プレイヤーは、水害によって崩壊しつつある街から、装備品や食料を探しながら脱出方法を探していくことになる。また、各主人公は散策する中で脱出以外の目標ができていくため、途中に寄り道をしながら物語が進んでいく。シナリオは一本道で、目標達成により次の場面に移っていく形になる。その際、災害や人災などから身を守りつつ目標をこなしていく。
脱出方法は、1つだけではなく、中には主人公がイベントで災害に巻き込まれて死亡するエンディングも存在するため、納得のいく終わり方を探すことができるようになっている。
物語が進む中、イベントでいくども選択を迫られる。絶望的な物語の中、ゲームの選択肢によって人道に反した行為や、ふざけた言動など、あきらかにその場にあわない選択肢も含まれており、緊張をほぐす場面も多くある。この選択肢は物語の展開に影響を与えるものも多く存在するため、ゲームだからと言って、無茶な選択ばかりをしていると、後に困る展開になることもあるため、まじめに選ぶ必要がある。
ゲーム進行中多くの災害がプレーヤーに襲い掛かる。プレイヤーはそれに対処していくが、この対処法は実際に水害が起きた際に有効な方法である。一部に実際には危険な行為もあるが、NPCの会話などこのゲームの多くに災害対策がちりばめられており、遊びながら防災の知識を学ぶことができるようになっている。
システム
主人公相互干渉効果
このゲームは主人公が5人おり、プレイヤーは一人ずつ順番に操作し脱出(ゲームクリア)を行っていくが、同じ時間軸の災害現場にいるオムニバスストーリーのため、前の主人公が行った行為が、後の主人公の行動に影響を与えることがある。例えば、前の主人公が物を退かしたため、後の主人公に退かしたものによってせき止めていた洪水が襲い掛かるなど、難易度が大きく変わってくる。
他に、1人の主人公ではよくわからない周囲の出来事でも、他の主人公で行うことにより原因がわかるなど、同じ舞台に居る様子がよくわかるシステムになっている。
悪影響ばかりではなく攻略のサポートも存在する。ゲーム上には道具を預けられる場所が複数あり、前の主人公が預けたものを、後の主人公が受け取ることも可能で、役に立つアイテムを渡すことで難易度を減らすことも可能になる。
体調
今作は水害をテーマにしているため、常に雨や雪が降っている。また、舞台は冬の街であるため、水で濡れた服は体温を奪い、行動を鈍らせ、最終的には死に至らしめる。そのため、焚き火やストーブなど「あたたまりポイント」で暖を取る必要がある。
「あたたまりポイント」では、体を温めるだけではなく、服を乾かす事や、手持ちの食糧を温め食事をすることもでき、散策する上でなくてはならない場所になる。
装備品
「富坂市」では多くの人が避難しているため、街には多くの「衣類」「道具」「食料」が取り残されている。
主人公達は突然の災害に遭遇したため、寒空の下での活動にふさわしい恰好をしていない。そのため、暖かい服装に着替えたり、荷物を入れるバックなどを緊急時の為、拝借することができる。また、「合羽」や「傘」などの雨具も存在し、雨を防ぐ装備品も存在する。
機能だけではなく、コスプレの意味合いも強く、多種多様な装備品があり、装備することで見た目が変わり新鮮味のあるプレイが可能になっている。しかし、お笑い要素の強い物もあり、それを装備したまま物語を進めると、緊迫した場面でもシュールな姿の主人公達を見なければならなくなる。
舞台
富坂市
架空の街「富坂市」は、元々四方を海と山に囲まれた水害の多い土地だったが、奥富ダムの建造により被害は低下していた。
1995年に限られた土地を有効かつ計画的に活用するため、地下と地上を融合させた街にする「ジオフロンティア計画」が計画されており、2010年12月に第一期工事が完了した。
「中央ジオセクション」を中心として、その周囲に配置された「第2中央ジオセクション」「韮沢ジオセクション」「梅川ジオセクション」「蓮野ジオセクション」「港ジオセクション」を五角形の頂点とし、各ジオセクション間をトンネルで繋いだ構造になっている。また、地下では巨大な空気循環清浄システムや各水路を連結、連携させて効率よく雨水を海へ排出する地下雨水コントロール水路網、強固な耐震構造、警備システムなど治安や防災面は万全のはずだった。
『絶体絶命都市2』の登場人物・キャラクター
篠原 一弥
身長:175cm / 体重:65kg / A型 / 22歳
CV:渡邊正幸
韮沢ジオセクションで開催された「ジオフロンティア計画完成披露パーティ」で、ウェイターのアルバイトをして居る際に被災した。
選択肢によって、おひとよしにも、鬼畜にも、変態にもなる性格の主人公である。
5人の中で一番物語が長いが、その理由が同行者の「藤宮 春香」のためであり、自分の為に動くことが全くない。
藤宮 春香とは選択肢によって好感度が変化し、恋人同士の会話のような会話をすることがあるほど仲が進展する。その一方、藤宮 春香を見捨て、救助ヘリで1人で脱出も可能である。
佐伯 優子
身長:160cm / 体重:49kg / O型 / 20歳。
CV:赤井路子
実の兄殺害の容疑で警察に逮捕され、韮沢警察署の留置所に入れられる。本人は身に覚えがないため冤罪をかけられている。
水没していく街の中、脱出よりも真犯人を探すなど、アクティブな面をもつ。
ゲーム中は手錠をしているため一部の行動ができなくなっている。
柘植 明
身長:180cm / 体重:80kg / B型 / 36歳。
CV:蓮池龍三
転職経験3回のタクシードライバー。金のない客「本多 涼子」にあちらこちらに振り回される。最後には無事に運賃を請求することができ、共に脱出をする。
本多涼子に関わらなければ、災害に巻き込まれなかった人。そのため、本人の目的は本多涼子に運賃を払わせることであり、移動の目的は本多涼子の目的になる。
崩壊する製薬会社から脱出など運転技能は高いと思われる。
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