銀魂(ぎんたま)【基本情報・随時更新】

銀魂は、2004年12月号から13年間連載されている、空知英秋先生によるSF人情時代劇ギャグバトル漫画。2006年からテレビアニメ化され、それ以降「終わる終わる詐欺」を繰り返し、2017年2月現在で通算4期目のシリーズ化されている。

概要

作者の初連載作品であり、SF時代劇の体裁をとった人情ギャグコメディバトル漫画。作者はこの漫画の属性を「SF人情なんちゃって時代劇コメディー」と位置付けている。コミックスの既刊は2016年12月現在で第67巻まで刊行されており、累計発行部数は5000万部以上を誇る。本作の第一巻には、初の読み切り作品である「だんてらいおん」、第二巻には「しろくろ」、第24巻には「13 –サーティーン-」、第三十八巻には「ばんからさんが通る」が収録されている。

話数カウントは「第○訓」。各話数のサブタイトルは基本的に長く、各話本編の内容を意識した教訓や格言、ことわざ、作者の素朴な疑問などが付けられている。
主人公・坂田銀時が周囲の面々と繰り広げるドタバタ劇が基本路線ではあるが、時に感動を誘う人情話やバトルによるシリアス展開になることも多い。将軍暗殺篇以降は断続的に複数の長篇で構成されており、所々にギャグを挟みつつも、主要人物の明確な死を描くといった物語のクライマックスを意識した描写は多く、サブタイトルも簡略化されたりと全体的にシリアスな作風になっています。現在では最終章・銀ノ魂篇がジャンプにて連載中。また、「主人公以外の人物が中心となる回」や「主人公が全く登場しない」エピソードも数多く見られる。

連載初期は、第四の壁を他の漫画と比べかなり多く破るという作風でもあって、誌上アンケートの結果が芳しくなく、連載順位も後方で掲載され低迷していた。しかし、ファンの根強い人気が上がり、ジャンプの看板マンガに成り果てた。第四の壁を破る点も史実にアニメになり再現されており、前・後方アバンで時々制作側の裏話を暴露するなど、他のアニメでは見られない展開も見せる。

あらすじ・ストーリー

20年前、宇宙から突如として現れた異人「天人」。幕府は無理やり開国を迫まれ攘夷戦争後廃刀令により、侍は衰退の一途をたどる。そんな時代に腰に木刀をさす男が一人、その名は何でも屋「万事屋銀ちゃん(よろずや)」を営む坂田銀時。ひょんなことから、彼のもとでバイトすることになったダメガネこと志村新八と、出稼ぎで地球にやってきた宇宙最強戦闘種族「夜兎族」の一人・神楽。この3人を筆頭に、真選組や攘夷志士、彼らが住む町「かぶき町」の住民たちなどとドタバタ日常を繰り広げる。

長篇

基本的なストーリー構成は1~3話程度だが、稀に5週以上にも及ぶ長篇も描かれている。各長篇は以下の通り。

星海坊主篇
原作・第五十七~六十三訓(第7・8巻) アニメ:第40~43話

紅桜篇
原作:第八十九~九十七訓(第11・12巻) アニメ:第58~62話

柳生篇
原作:第百十~百二十三訓(第13~15巻) アニメ:第76~81話

芙蓉篇
原作:第百四十~百四十六訓(第17巻) アニメ:第69~71話

真選組動乱篇
原作:第百五十八~百六十八訓(第19・20巻) アニメ:第101~105話

竜宮篇(アニメ表記・夏休み特別篇)
原作:第百七十四~百八十二訓(第20・21巻) アニメ:第115~118話

モンハン篇
原作:第百八十九~百九十二訓(第22巻) アニメ:第121~123話

幽霊旅館篇(アニメ表記・スタンド温泉篇)
原作:第百九十六~二百一訓(第23巻) アニメ:第131~134話

吉原炎上篇
原作:第二百十~二百二十八訓(第25・26巻) アニメ:第139~146話

トッシー篇
原作:第二百三十九~二百四十五訓(第28巻) アニメ:第157~163話

たまクエ篇
原作:第二百四十七~二百五十三訓(第29巻) アニメ:第167~170話

地雷亜篇(アニメ表記・月詠篇)
原作:第二百五十四~二百六十二訓(第29・30巻) アニメ:第177~181話

ホウイチ篇
原作:第二百七十五~二百七十九訓(第32巻) アニメ:第190~192話

陰陽師篇
原作:第二百八十二~二百八十九訓(第32・33巻) アニメ:第195~199話

かぶき町四天王篇
原作:第二百九十七~三百九訓(第34・35巻) アニメ:第210~214話

蓮蓬篇
原作:第三百五十三~三百六十訓(第41巻) アニメ:第232~236話

バラガキ篇
原作:第三百六十五~三百七十訓(第42巻) アニメ:第244~247話

金魂篇
原作:第三百七十二~三百八十訓(第43巻) アニメ:第253~256話

一国傾城篇
原作:第三百八十六~三百九十九(第44・45巻) アニメ:第257~261話

恒道館道場篇(アニメ表記・恒道館篇)
原作:第四百二~四百九訓(第46巻) アニメ:第262~264話

魔剣篇
原作:第四百二十四~四百二十九訓(第48・49巻)

性別逆転篇(アニメ表記・性転換篇)
原作:第四百三十七~四百四十一訓(第50巻) アニメ:第275~277話

HDZ篇
原作:第四百四十五~四百四十九訓(第50・51巻)

死神篇
原作:第四百六十三~四百六十九訓(第52・53巻) アニメ:第279~281話

魂入れ替わり篇
原作:第四百七十~四百七十六訓(第53巻) アニメ:第287~289話

将軍暗殺篇
原作:第五百二~五百二十四訓(第56~58巻) アニメ:第300~307話

さらば真選組篇
原作:第五百二十五~五百五十一訓(第59~61巻) アニメ:第308~316話

烙陽決戦篇
原作:第五百五十二~五百九十五訓(第62~66巻) アニメ:第317~

最終章・銀ノ魂篇
原作:第五百九十六~(第66~

世界観

宇宙の知的生物天人(あまんと)諸族によって開国を強要され、銀河文明が導入された江戸のかぶき町を主たる舞台とする物語である。

本作で描かれる江戸の風景は、木造の長屋が立ち並び、着物を纏って髷を結った者達が行き交うという時代劇らしい物が目立つが、その一方で携帯電話・電子レンジ・テレビ・コンピュータゲーム等、科学技術の産物も登場している。これらの科学製品は多くは現代的な物だが、宇宙船・アンドロイドなど未来風の物も含まれており、サイバーパンク的な事件に見舞われる事もある。

「天人」は地球にやって来ている異星人達の総称であり特定の種族の呼称ではない。天人は種族単位で独自の星系国家を形成している。物語において確認された天人国家の大使・大使館としては、戌威族の戌威星大使館・茶斗蘭星大使]等がある。

徳川幕府は傀儡政権として存続している。長としての称号は「征夷大将軍」とされ、前代将軍として「徳川茂茂」が登場していたが、将軍暗殺篇の終盤からは徳川喜喜が烙陽決戦篇で快援隊に束縛されるまでその地位に就いていた。
作中での具体的な年月日の経過について触れられる事は少ないが、喜々政権の発足から真選組が江戸を離れるまでには3か月が経過している。

シリアス長編でキャラターが初登場したり、事件がきっかけで世界情勢も大きく変化するや事が多い。登場キャラクターも年を取らず、作中でも「サザエさん」と同じ方式である事がネタにされている。

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主要登場人物・キャラクター

万事屋銀ちゃん

[坂田銀時(声-杉田智和、性転換篇・戸松遥、幼少期・矢口アサミ)/演-小栗旬]
何でも屋「万事屋銀ちゃん」を営むオーナーで、甘党で普段死んだ魚のような目をしている。20年前の攘夷戦争に参加し、周囲から“白夜叉”と恐れられた攘夷四天王の1人。出生は不明。幼少時代は、桂、高杉が通っていた吉田松陽が営む寺子屋「松下村塾」に入塾。好物は宇治銀時丼。モデルは坂田金時。

[志村新八(声-阪口大助、幼少期・高森奈津美)/演-菅田将暉]
「万事屋銀ちゃん」で働く見習いでツッコミ役。愛称はぱっつぁん。時にダメガネと呼ばれることも。姉・お妙と共に実家である「恒道館道場」の復興を目指している。江戸で一番のアイドル・寺門通の親衛隊隊長を務める。モデルは永倉新八と志村けん。

[神楽(声-釘宮理恵、性転換篇・石井康嗣)/演-橋本環奈]
本作のヒロイン。おそらく、全漫画史上初「ゲロイン(ゲロを吐くヒロイン)」と呼ばれている。新八と同じ万事屋で働く出稼ぎの天人。宇宙最強戦闘種族「夜兎族」の1人であり、父に“星海坊主”こと神晃、亡くした母・江華、兄に宇宙海賊春雨第七師団団長・神威を持つ。

[定春(声-高橋美佳子)]
神楽の愛犬。結界を護る狛犬の一種。

真選組

[近藤勲(声-千葉進歩、性転換篇・たかはし智秋、幼少期・國立幸)/演-中村勘九郎]
幕府特別武装警察真選組局長。武州から土方、沖田らと共に江戸に上京。真選組の前身である「浪士組」から長を勤め周囲からの人望も厚い人物。新八の姉・お妙に惚れ込みストーカー化。モデルは近藤勇。

[土方十四郎(声-中井和哉)/演-柳楽優弥]
真選組副局長。「真選組の頭脳」、「鬼の副長」の異名を持つ。極度のマヨラーでニコチン依存症。隊の規律を厳しく取り締まる「局中法度」の生みの親でもある。年下でありながらも沖田にいつも迷惑をかけられている。好物は土方スペシャル。モデルは土方歳三。

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