この素晴らしい世界に祝福を!(このすば)のネタバレ解説・考察まとめ
『この素晴らしい世界に祝福を!』(このすば、KonoSuba)とは文・暁なつめ、絵・三嶋くろねによる小説。もとはWEB小説であり、文庫化に際してはリメイクが行われている。またアニメ作品も2016年1月~3月に第1期、2017年1月~3月に第2期としてそれぞれ10話ずつ放送された。不慮の事故で命を落とした和真が異世界に転生、そこで繰り広げる賑やかな日常を描いたコメディ作品。
卑怯すぎるカズマ
主人公のカズマは元々引きこもりだったからか、戦闘では基本的に逃げ腰。平気でメンバーを置き去りにして隠れたり、悪知恵を活かして敵に対して卑怯な攻撃を平気で行う。カズマの代名詞といえば窃盗スキルである「スティール」で、このスキルを教わった際にカズマの幸運の良さからなのか、女性のパンツを盗んでしまい、引き換えに金銭を要求するといった卑劣な行為を行った。
カズマ「こいつらが優秀?そんな片鱗!一度も!見たことが!ないんだが!」
1期5話、キョウヤから、そんなに優秀そうなパーティメンバーがいるのに、アクアを馬小屋に寝泊まりさせて恥ずかしくないのか、と問い詰められた際のカズマの言葉。
駄女神であるアクアは言わずもがな、1日1発限定、しかも撃ち終わった後には魔力不足により倒れ込んでしまうと言うおまけつきの魔法しか打たないめぐみん。
そして攻撃が当たらない、いや、そもそもとして当てる気もない、逆に敵からの攻撃に当りたくてたまらないダクネス。
彼女たちの散々な場面を、その目で目の当たりにしてきたカズマにしてみれば、まさに何が優秀な人材か、と吐き捨てたくなるような気持ちになるのもやむを得ず、その苦労が窺い知れるようなセリフである。
アクア「この街の危険が危ないみたいなの」
2期9話、アルカンレティアの温泉の質が低下していることを知り、どうにかしたい、とカズマたちの訴える際にアクアが口にした言葉。
水の女神でありながら、圧倒的に、絶望的に知力が低いアクア。
そのことを思い知ることができる場面は物語の随所にある。
そもそもアクアの知力が高く、彼女がもっと思慮深く、熟考できる女神らしい女神であれば、本作はもっとシリアスな作品になっていたはずである。
危険が危ない。
それを何の疑いもなく口にしたアクアの知力の低さと言うもの、改めて知ることができるセリフである。
めぐみん「私は爆裂魔法しか愛せない!」
1期2話にて、アクアから、何故、爆裂魔法しか使えないのか、と問われた際にめぐみんが答えたセリフ。
きっぱりと、爆裂魔法への愛を口にしためぐみん。
しかし冷静に考えると、何故、愛しているのか。何故、その愛にこだわるのか、と言った、アクアの問いに対しての答えにはなっていない。
だが、この、迷いなく爆裂魔法への愛を口にし、その愛に生きる姿こそ、めぐみんのめぐみんたるゆえんなのである。
ちなみにこの答えに対し、アクアは非効率ながらもロマンを追い求める姿に感動した、と返す。
しかしカズマは、まずい、この魔法使いはダメな系だ、とめぐみんとの縁を切ることを心に誓うが、結局、それが叶えられることはなかった。
ダクネス「この私の体は好きにできても、心までは自由にできるとは思うなよ!城に囚われ魔王の手先に理不尽な要求をされる女騎士とか…どうしようカズマ、予想外に萌えるシチュエーションだ。行きたくはない。行きたくはないが仕方ない。ギリギリまで抵抗してみるから邪魔はしないでくれ。では、いってくりゅ!」
1期4話。デュラハンに死に至る呪いをかけられ、それを解いてほしくば魔王城に来い、と命令された際のダクネスの言葉。
真性のマゾヒスト。敵に虐げられ、抵抗しつつもそれが実らず、あらゆる手段を持って屈辱を与えられることを良しとするダクネス。
その妄想はいたるところで爆発し、カズマをドン引きさせるのだが、この台詞もそのひとつである。
締めくくりの「いってくりゅ!」を茅野が見事に演じきっているため、尚のこと、ダクネスのどうしようもなさが伝わってくる。
ちなみにこの言葉を聞いたデュラハンも、呆れ、それどころか得体の知れないものを前にしたような恐れすら感じているようなそぶりを見せる。
敵をも呆れさせる、引かせるほどのダクネスのマゾヒストぶりである。
アクシズ教徒「アクシズ教徒はやればできる。できる子たちなのだから、うまくいかなくてもそれはあなたたちのせいじゃない。うまくいかないのは世間が悪い」
2期10話にて、アクアを信仰の対象と認めたアクシズ教徒たちが口にする台詞。
なおこれ以外にも、以下のような言葉が続く。
「嫌なことからは逃げればいい。逃げるのは負けじゃない。逃げるが勝ちと言う言葉があるのだから!」
「迷った末に出した答えはどちらを選んでも後悔をするもの。どうせ後悔をするのなら、今は楽ちんな方を選びなさい!」
「汝、老後を恐れるなかれ。未来のあなたが笑っているか、それは神ですらも分からない。なら今だけでも笑いなさい!」
アクシズ教の信仰の対象、そこにはアクアが存在していると言うのが理解できる、まるでアクアそのものを意味しているかのような、それでいて実に趣深い言葉である。
『この素晴らしい世界に祝福を!』の主題歌・挿入歌
OP(オープニング):Machico『fantastic dreamer』(第1期)
第1期のオープニングは、Machicoによる「fantastic dreamer」
なお第1話ではエンディングとして、最終第10話では挿入歌として使用された。
紆余曲折ありながらも、冒険を続けるカズマたちの賑やかな様子を彷彿とさせる曲に仕上がっている。
OP(オープニング):Machico『TOMORROW』
第2期オープニングも、第1期に続いてMachicoが担当した。
曲名は「TOMORROW」
解放感溢れるサビの部分が、第2期になってもパワーダウンすることなく、わが道を突っ走るカズマたちの様子を想像させる。
ED(エンディング):アクア(CV:雨宮天)、めぐみん(CV:高橋李依)、ダクネス(CV:茅野愛衣)『ちいさな冒険者』(第1期)
第1期のエンディングは「ちいさな冒険者」
歌唱はアクア(CV:雨宮 天)、めぐみん(CV:高橋 李依)、ダクネス(CV:茅野 愛衣)。
はちゃめちゃなカズマたちの冒険を見た後の心を、ほっと癒やしてくれるようなやさしい曲である。
ED(エンディング):アクア(CV:雨宮天)、めぐみん(CV:高橋李依)、ダクネス(CV:茅野愛衣)『おうちに帰りたい』(第2期)
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目次 - Contents
- 『この素晴らしい世界に祝福を!』の概要
- 作品の見どころ
- 声優たちの熱演
- テンポの良さ
- カズマたちパーティの絆の深さ
- 『この素晴らしい世界に祝福を!』のあらすじ・ストーリー
- 第1期
- 第2期
- 『この素晴らしい世界に祝福を!』の登場人物・キャラクター
- カズマ/佐藤 和真(さとう かずま)
- アクア
- めぐみん
- ダクネス
- ルナ
- 荒くれ者
- クリス
- デュラハン
- ミツルギ キョウヤ/御剣響夜(みつるぎ きょうや)
- ウィズ
- エリス
- ゆんゆん
- セナ
- バニル
- 『この素晴らしい世界に祝福を!』の用語
- アクセル
- アルカンレティア
- 冒険者ギルド
- アクシズ教
- 『この素晴らしい世界に祝福を!』の名言・名セリフ/名シーン・名場面
- アクアの駄女神っぷり
- 卑怯すぎるカズマ
- カズマ「こいつらが優秀?そんな片鱗!一度も!見たことが!ないんだが!」
- アクア「この街の危険が危ないみたいなの」
- めぐみん「私は爆裂魔法しか愛せない!」
- ダクネス「この私の体は好きにできても、心までは自由にできるとは思うなよ!城に囚われ魔王の手先に理不尽な要求をされる女騎士とか…どうしようカズマ、予想外に萌えるシチュエーションだ。行きたくはない。行きたくはないが仕方ない。ギリギリまで抵抗してみるから邪魔はしないでくれ。では、いってくりゅ!」
- アクシズ教徒「アクシズ教徒はやればできる。できる子たちなのだから、うまくいかなくてもそれはあなたたちのせいじゃない。うまくいかないのは世間が悪い」
- 『この素晴らしい世界に祝福を!』の主題歌・挿入歌
- OP(オープニング):Machico『fantastic dreamer』(第1期)
- OP(オープニング):Machico『TOMORROW』
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