『赤い糸の女』とは、2012年に放送されたフジテレビ系列のテレビドラマ。現代人の心の内に宿る数々の「欲望」をテーマに、生々しい性のドロドロ愛憎劇を描いた昼ドラである。現代都市と過疎が進む地方都市を舞台に、人と現代社会が抱える負の部分を描き、自らの欲望と向き合い乗り越えながら一歩一歩前進する女性の人生を描く。
『赤い糸の女』の概要
『赤い糸の女』とは、、2012年9月3日から11月2日にかけて放送された、東海テレビ制作によるフジテレビ系列のテレビドラマ。現代人の心の内に宿る数々の「欲望」をテーマに、生々しい性のドロドロ愛憎劇を描いた昼ドラである。全44回。キャッチコピーは「欲望が、絡みつく。」。主演は三倉茉奈。主なキャストとして、奥村佳恵、上野なつひ、瀬川亮、酒井扇治郎、小沢真珠、北原佐和子、毬谷友子、山口いづみ、いしのようこ、石田純一がいる。
幼い頃、母に捨てられたという心の傷を持つ女子大生・志村唯美(しむら ゆみ)。良家の娘である貴道麻衣子(きどう まいこ)、いじめの経験から全身整形した鹿野芹亜(かの せりあ)と寮のルームメイトとなるが、その出会いが秘密の共有を生み、恋人や親たちまでが欲望の糸に絡まっていく。唯美は、それぞれの欲望と向き合い戦いながら自らの人生を一歩ずつ前に進んでいく。
現代都市と過疎が進む地方都市を舞台に、人と現代社会が抱える負の部分を描き、自らの欲望と向き合い乗り越えながら一歩一歩前進する女性の人生を描いたドラマである。
『赤い糸の女』のあらすじ・ストーリー
三人の女性の出会いと秘密の共有
都内の美容整形クリニック経営者の娘である志村唯美(しむら ゆみ)は、横浜市内の女子大の寮で暮らしていた。彼女のルームメイトは、家柄、容姿、性格、そして婚約者とすべてが完璧な貴道麻衣子(きどう まいこ)だった。唯美は麻衣子に憧れを抱くと同時に嫉妬の感情もくすぶらせていた。
大学4年の夏休み明け、二人の部屋に風俗でアルバイトをする鹿野芹亜(かの せりあ)が新たなルームメイトとして加わる。芹亜は、唯美の中学時代の同級生であり、唯美と比較され続けた劣等感から、唯美の父・志村征行(しむら まさゆき)のクリニックで全身整形を施し、美貌を手に入れていた。また、芹亜は高校時代に交際した文芸評論家から金を出させて美容整形を繰り返し、教養も身に着けていた。
唯美は麻衣子の婚約者・徳須麟平(とくす りんぺい)に憧れを抱き、一方で芹亜は、唯美へのコンプレックスを抱きながらも、征行から整形手術の秘密を知らされる。この三人の女性の出会いは、それぞれの秘密を共有し、恋人や親たちを巻き込む、複雑な運命の始まりとなった。
四角関係の泥沼と秘密の誓約
麟平は芹亜の差し金で、唯美と麻衣子の両方を誘惑して肉体関係を持つ。同時に、麻衣子も芹亜と麟平の性的関係や芹亜の全身整形を知る。
激昂した麻衣子は、麟平に対して「今後二人と関係を持ったら婚約破棄」、唯美と芹亜に対しては「麟平と今後、性的関係を持たない」という誓約書を書かせ、表面上は和解した。
麻衣子の結婚を祝うため、海岸で祝賀パーティが開催された。このパーティのために、唯美が発案し芹亜と麟平も協力した落とし穴によるサプライズが用意されていた。麻衣子は落とし穴に落ち、崩れた砂に埋まってしまう。慌てた三人は麻衣子を掘り出し救急車を呼ぶが、搬送先の病院で麻衣子の窒息死が確認された。
麟平は唯美と芹亜を口止めし、警察に出頭。刑事の執拗な取り調べに対し、あやうく自分が落とし穴のアイディアを出したと口走りそうになった唯美を芹亜が庇い、疑いは晴れる。芹亜は唯美との秘密が増えたと喜び、自らの血をジュースに入れ、唯美と固めの杯を交わす。麻衣子の事件がマスコミで騒がれる中、麟平には懲役4カ月の判決が下り、唯美は大きな喪失感を抱えながら大学を卒業した。
喪失感からの転落と信州上田への移住
大学卒業から4年。大手証券会社で働く唯美は、未だつきまとう喪失感を繕うように買い物依存症に陥り、借金を抱えてしまう。唯美は業務で知り合った寺坂満秀(てらさか みつひで)と交際を開始し、彼の亡き母の形見の着物や織物作家・古河琴子(ふるかわ ことこ)との出会いをきっかけに、着物の世界に惹かれ、心が満たされる。唯美は買い物依存症から脱却するが、闇金融に手を出してしまう。
債務整理の広告を見て訪れた「浅利弁護士事務所」で、唯美は芹亜と4年ぶりに再会する。実は芹亜が裏で広告を投函していたことを知らぬまま、唯美は債務整理を依頼し、芹亜から横領金だと偽った金を受け取り借金返済に充てる。しかし芹亜は金が必要になったと返済を迫り、芹亜に勧められるまま唯美は娼婦へと身を落とす。芹亜は、横領の話は嘘だったと明かし、「身体を売る唯美に愛しさを感じ、さらに深く結び付けられる」と狂気じみた感情を露わにする。結婚の準備を進めていた満秀が唯美の売春の最後の客として現れ、二人の結婚は破談となる。
絶望した唯美は、征行夫妻の留守中に信州・上田へ向かう。別所温泉で、安楽寺の三重塔前で実母・豊子(とみこ)と再会した唯美は、豊子から征行と継母の不二子(ふじこ)が長年の不倫関係にあったことを知らされる。唯美は麻衣子の仏前に手を合わせ、貴道家の敷地内にある琴子の工房を見学し、弟子入りを願う。帰京後、唯美は退社し、征行と豊子と一緒に暮らさないことを条件に上田行きの許可を得て、琴子に弟子入りする。
過去の清算と新たな人生の歩み
唯美は貴道家の麻衣子の部屋で暮らしながら、琴子の弟子として織物に向き合う。そんな中、麟平が突然貴道家を訪れ、麻衣子の死亡事故について「自分は落とし穴を掘っていない」と麻衣子の姉である遥香(はるか)に言い出す。麟平は唯美をホテルに押し倒すなどの行為に及び、傷ついた唯美は工房で弟子である石母田栃彦(いしもだ とちひこ)と結ばれる。遥香は麻衣子の誓約書を発見し、唯美と麟平を結婚させ、自身は栃彦を婿養子にしようと画策するが、唯美と栃彦の関係を知り、唯美を貴道家から追い出す。同じ夜、唯美と芹亜の妊娠が発覚する。芹亜は征行の子を妊娠したと告げる。その後、遥香が仕掛けた赤い糸で唯美は階段から転落するも、唯美の赤ちゃんは無事であった。産婦人科で中絶を勧める豊子に憤慨した唯美は、豊子との同居を解消し、栃彦と暮らし始める。
4年後。唯美は琴子の元で働きながら、夫の栃彦、娘の仁奈子(になこ)の3人で自給自足の暮らしを送っていた。一方、芹亜は父親不明のまま娘の樹里(じゅり)を育てていたが、不器量な娘にイライラし、麟平と共に上田へ現れる。芹亜は幸せそうな唯美に嫉妬し、栃彦に接近。麟平も遥香や豊子と関係を持ち、唯美の周りの人間関係を再びかき乱し始める。
嫉妬に駆られた芹亜は、遥香に「唯美が麻衣子を殺害し、麟平と不倫関係にある」と告げ、唯美夫婦を住居から追い出すよう唆す。さらに、芹亜は栃彦に「唯美は借金返済のため売春婦をしていた」と密告する。一時は動揺した栃彦だが、唯美の過去を受け止める。しかし、芹亜の悪意ある行動は続き、賃貸契約を解消され、自給自足の生活を失った栃彦は精神的に錯乱する。
度重なる試練の中、唯美は自らの過去と欲望に向き合い、「赤い糸で織った着物」で作品展の銀賞を受賞するなど才能を開花させる。夫の過去を受け止める愛、そして自らの才能を信じる力によって、唯美は自らの欲望と向き合い乗り越えながら、人生を一歩ずつ前に進めていくのであった。
『赤い糸の女』の登場人物・キャラクター
主要人物
志村唯美(しむら ゆみ/演:三倉茉奈 (幼少時代:松浦愛弓))
主人公。横浜市内の山手女学院大学の4年生。10歳・小学4年生の時に実母・豊子が若い男性と出奔、継母・不二子とは上手くいかず大学の寮・白藤寮で暮らしている。幼い頃に実母に捨てられた欠落感から自分と他人を比較する癖があり、家柄・性格・恋人などすべてが完璧な親友の麻衣子に対して羨望と同時に劣等感を持っている。母・豊子が置いていった上田紬の着物を大事に持っており、麻衣子にも再会を勧められるが豊子に対する気持ちの整理がついておらず躊躇する。豊子を追うと落とし穴に転落し赤い糸で体中を縛られる悪夢をよく見る。
鹿野芹亜(かの せりあ/演:奥村佳恵 (中学時代:中村怜亜))
唯美の大学の同級生。大型バイクを乗り回すクールビューティ。大学4年の秋から唯美と麻衣子の寮のルームメイトに加わる。中学時代に両親は離婚、横浜でバーを経営する母・百合子の元で育つ。唯美とは中学校時代の同級生で、当時同姓であった唯美と比較され「ブタ志村」といじめられたトラウマから、後に唯美の父・征行のクリニックで全身整形を行い完璧なプロポーションと美貌を手に入れた。風俗店に勤務しており、ファッションヘルス「アフロディティ」では源氏名を「唯美」と名乗る。欲望に忠実に生きており、人の欲望にも敏感。欲望をうまく導き出す才能に長けている。
貴道麻衣子(きどう まいこ/演:上野なつひ)
唯美の大学の同級生、寮のルームメイト。唯美とは親友関係。信州上田の資産家令嬢であり、高校時代に父が病死。遠縁にあたる麟平と婿入りを前提に交際している。素直でおっとりとし人を疑うことを知らず、芹亜の邪心にも全く気がつかない。唯美に実母の豊子を探すよう勧める。麟平と唯美、芹亜との肉体関係を知って激怒するが、唯美たちと誓約書を交わし和解。しかし22歳の誕生日の日に、和解誓約書の内容にあった結婚祝賀パーティの最中、落とし穴に落ち砂に埋もれ窒息死する。死亡後は幽霊として登場する。
志村征行(しむら まさゆき/演:石田純一)
画像右側が志村征行
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目次 - Contents
- 『赤い糸の女』の概要
- 『赤い糸の女』のあらすじ・ストーリー
- 三人の女性の出会いと秘密の共有
- 四角関係の泥沼と秘密の誓約
- 喪失感からの転落と信州上田への移住
- 過去の清算と新たな人生の歩み
- 『赤い糸の女』の登場人物・キャラクター
- 主要人物
- 志村唯美(しむら ゆみ/演:三倉茉奈 (幼少時代:松浦愛弓))
- 鹿野芹亜(かの せりあ/演:奥村佳恵 (中学時代:中村怜亜))
- 貴道麻衣子(きどう まいこ/演:上野なつひ)
- 志村征行(しむら まさゆき/演:石田純一)
- 志村不二子 (しむら ふじこ/演:北原佐和子)
- 赤木豊子(あかぎ とよこ/演:いしのようこ)
- 森下守(もりした まもる/演:酒井扇治郎)
- 貴道多嶺(きどう たね/演:毬谷友子)
- 貴道遥香(きどう はるか/小沢真珠)
- 徳須麟平(とくす りんぺい/演:瀬川亮)
- 谷厚子(たに あつこ/演:椿鬼奴)
- 古河琴子(ふるかわ ことこ/演:山口いづみ)
- 石母田栃彦(いしもだ とちひこ/演:加藤和樹)
- 鹿野百合子(かの ゆりこ/演:大島蓉子)
- その他
- 志村純(しむら じゅん/演:石井蒼月)
- 芥田実(あくた みのる/演:數間優一)
- 園実(そのみ/演:篠原友希子)
- 稲垣教授(演:宮内敦士)
- 時枝教授(演:浅見小四郎)
- 麟平の父親(演:坂口進也)
- 『赤い糸の女』の裏話・トリビア・小ネタ/エピソード・逸話
- 鄭哲根役のKoNが主題歌を担当
- SNS上で募集したその日の名セリフ企画が話題
- 『赤い糸の女』の主題歌・挿入歌
- 主題歌:KoN with 辛島美登里 「愛はどこに」
- メインテーマ:KoN「赤い糸」
- ED(エンディング):徳山秀典 「Love is... feat. KoN」
- 挿入歌:KoN 「冷たい雨」
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