美を巡る欲望と秘密を描いた昼ドラ『赤い糸の女』ストーリーまとめ

ここでは2012年に放送された昼ドラ、『赤い糸の女』のあらすじ・ストーリーをまとめた。『真珠夫人』、『牡丹と薔薇』などの愛憎劇で名を馳せた中島丈博が脚本を手掛けている。美への欲望と向き合う女性を主人公に、現代社会に生きる人々の闇を描く。

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キャッチコピーは「欲望が、絡みつく。」

あらすじ

幼い頃、母に捨てられたという心の傷を持つ女子大生・志村唯美。良家の娘である貴道麻衣子、いじめの経験から全身整形した鹿野芹亜と寮のルームメイトとなるが、その出会いが秘密の共有を生み、恋人や親たちまでが欲望の糸に絡まっていく。唯美は、それぞれの欲望と向き合い戦いながら自らの人生を一歩ずつ前に進んでいく。

9月5日まで
・唯美と麻衣子は同じ寮の部屋に暮らしている。仲はいいが、唯美の彼氏はダサく品がないのに比べ、麻衣子の彼氏はエリート銀行員。唯美は麻衣子の彼氏(麟平)に憧れる。
・芹亜は大学に通いつつ、風俗店でアルバイトをしている。その店の常連として、麟平が通っている。
・芹亜の源氏名は「唯美」
・芹亜がルームメイトとして加わる。
・唯美は「芹亜」と書かれたネームプレートを見、中学のクラスメイトに「ブタ志村」と呼ばれ、いじめられていた志村芹亜という子がいたことを思い出す。(唯美は姫志村と呼ばれていた)
・美容整形外科医である父に尋ねると、やはり鹿野芹亜と志村芹亜は同一人物で、数千万円をかけて整形をしていた。

9月13日まで
・芹亜に言われ、唯美を口説く麟平(麻衣子の彼)。「エンジェルキスを飲んだのだから、俺たちはキスしたも同然」と意味不明な理論を展開。そのほかにも甘い言葉の数々を囁かれた唯美は「いけないわ…」と言いながらも「これが…赤い糸…」と麟平と結ばれる。
・その後麟平は麻衣子も抱き、芹亜の目指していた「聖なる愛の正三角形」が完成する。
・麟平にメロメロになってしまった唯美は再び2人でホテルへ。芹亜は森下(唯美の彼氏)にそれを密告、森下はホテルの部屋へ消える2人を見る。
・森下は麻衣子を呼び出し、麟平と唯美ができていることを告げる。
・麻衣子はショックを受け、唯美に詰め寄る。唯美は「2回しか寝ていない」と主張するも、当然許してもらえない。芹亜に「謝るときは土下座よ」とのアドバイスを受けた唯美は即土下座。
・しかしそれでも怒りの収まらない麻衣子は、「芹亜にも土下座して謝れ」と言う。しかし唯美は「芹亜も麟平に抱かれている。私が土下座をする必要はない」と意味不明の逆切れをする。
・そして芹亜が全身美容整形であることをバラす。
・芹亜と唯美は「麟平に愛された女三人、そして芹亜の全身整形を知るもの同士、美しい友情を守ろう、麟平をシェアしよう、新しいモラルを作ろう!」と麻衣子を言いくるめようとする。
・が、もちろん失敗。麻衣子は実家へ帰ってしまう。
・麟平が麻衣子を追いかけていくと、実家の部屋にいた麻衣子は着物を着、般若の面をつけているのだった。

9月14日まで
・麻衣子は麟平、芹亜、唯美の3人に、もう肉体関係は持たないという内容の誓約書にサインさせる。
・唯美と麟平はショックを隠し切れないが、芹亜はいつも通りの涼しい顔。
・しかし麟平が麻衣子の体だけで満足できるはずもなく、次回予告ではまた芹亜のお店で元気にしているようすが映し出されるのだった。

9月17日まで
・芹亜と唯美は誓約書に書かれていた通り、麻衣子と麟平の結婚祝賀会の準備を始める。
・砂浜に大きな落とし穴を作る(少なくとも唯美はただの遊びで作ったよう)。その手前にアーチを作り、そこを通るよう促す唯美と芹亜。何も知らずにやってきた麻衣子はアーチをくぐった後、穴に落ちてしまう。
・穴に落ちた後芹亜と唯美は歓声をあげて穴へと駆け寄る。唯美は「人生に落とし穴はつきものよ」と麻衣子を見下ろし笑いながら言う。
・しかし麻衣子はどんどん砂に埋もれていき、見えなくなってしまうのであった。必死に掘り起こす唯美と芹亜と麟平だが…?

9月18日
・麻衣子死亡。
・「穴を浅くすればよかった、読みが浅かった」と笑えない冗談を言う芹亜。
・麟平が謎の男気をみせ罪をかぶると言い、花婿衣装のまま警察の取り調べを受ける。
・「罪をかぶってくれるだなんて、麻衣子より私たちのことを愛していたのでは」とクールに言い放つ芹亜。
・しかし教授(寮の監督も兼ねている)の前では「私たち生きていけないわ」「絶望よ…」と泣き崩れる二人。教授は二人に同情する。
・麻衣子の姉は当然ながら2人を怪しんで、ことあるごとに2人をにらみつける。麻衣子の母(多嶺) は2人を葬式に招待。
・取り調べを明日に控え、慌てる2人。芹亜は知らぬ存ぜぬを押し通す作戦でいこうと唯美に告げる。しかし嘘が下手な唯美は取り調べ中に、たびたび言葉に詰まってしまう。

9月19日
・麟平に罪をかぶせることに成功。
・芹亜は「私たちの間にまた一つ秘密が増えた」と言い、リンゴジュースに自分の血を数滴入れ、それを固めの杯として唯美に飲ませる。
・寮を代表し、唯美が1人で麻衣子の葬式へ。遥香(麻衣子の姉)は唯美を麻衣子の部屋へ呼び出し、芹亜のような女には気を付けたほうがいいと物凄い迫力で忠告する。
・葬式中にハンカチを落とす唯美。それを拾ってくれた女性が実の母親に似ていたため、麻衣子の母に尋ねてみると名前が同じ。母親だと確信した唯美は、彼女を待ち伏せする。至近距離で見つめあうも、彼女は何も言わずに行ってしまう。がっかりして大学に戻る。
・その一方で寮には森下がやって来る。芹亜は森下を自分のバイト先へ来させ、裸の森下に「マスコミにバラすと唯美は大変なことになる。復讐をしたいのならマスコミに言ってみては」と提案する。
・マスコミに追われはじめた唯美。週刊誌、新聞に4人の写真まで載る始末。穏やかだった教授もこれにはブチ切れ、2人に自宅謹慎を命じるのだった。

9月20日 14話
・2人はそれぞれ実家に戻る。
・唯美は父親に「自分自身が嫌になった。整形したい」と持ちかける。しかし父は「ただの自己嫌悪で整形するなんて許さない。愛やセ○○○は青春にはつきもの」と唯美を宥める。
・芹亜の母の店は芹亜目当ての客で繁盛する。が、格式高いバーだと自負していた母の彼氏はそれが気に入らず、文句を言う。芹亜は彼氏に従う母が気に食わず、「私は風俗で働きたくて働いてるのではない」とキレ、酒のボトルを割りまくる。
・唯美と芹亜は会って話をし、「私たちは運命共同体。お互い頑張っていこう」と慰めあう。
・人の噂も75日で、唯美は父親のコネで就職が決まる。
・実家の美容整形外科に行くと、男性機能を強くするために受診していた森下と会う。マスコミに売ったのはあなたではないかと詰め寄ると、森下は「芹亜が自分で売った、写真も自分で提供していた」と言う。
・麟平は重過失致死罪で4か月の刑に処せられる。次回予告ではもう出てきて、元気にやっている様子。

9月21日 15話
・麟平出所。
・卒業のため寮を出る際、「麟平や芹亜とはもう2度と会わない」と宣言。
四年後…
・証券会社に勤めている唯美は、先輩(椿鬼奴)に食事へ誘われる。7人の男をとっかえひっかえしているモテモテの先輩は、食事もそこそこに帰ってしまう。
・その帰り道、ブティックで37万円のカバンを即購入。唯美は買い物依存症になっていたのだった。そのために消費者金融から金を借りており、借金はどんどん増えていく。
・実家暮らしの唯美が家に帰ると、継母に購入品を見られ「自分の給料はすべて自分で使えていいわね~」と嫌味を言われる。(家族は借金については知らない様子)
・弟は「セックシュン!」というどことなくセ○○○という言葉を連想させる音のくしゃみをし、家族を困惑させる。
・そんな唯美に、仕事の取引先の男と3年前のウィーン旅行で出会った男の2人がアプローチをかけてくるのだった。

9月24日 16話
・家族から「お局様にはならないようにね」と言われまくる唯美。
・取引先の男、寺坂とデートを重ねる。寺坂の母が着ていたという着物をもらうが古臭く、継母から文句を言われる。呉服店に持っていくと高いアンティークの着物だったことが判明する。
・すっかり和服にはまってしまった唯美は、着物作家と会うことに。
・寺坂と「大事なものを見つけた…」と言い合い、キスをする。

9月25日 17話
・寺坂と思いが通じ合い幸せ絶頂な唯美は、歌いながら花を活け、弟に自分の服を着せて「好きって言って!世界で一番好きって言って~!」と言いながら抱きしめ、戯れる。継母にはドレスをあげる。
・呉服屋で織物作家と話をし、ますます着物にのめりこんでいく唯美。織物作家からコチニールで染めたという赤い糸をもらい、大切に財布へと仕舞う。
・借金取りからの電話が激化する。家の前でガレージセールを開き、これまでに買ったブランド品を売りさばく。
・先輩(椿鬼奴)と食事をしてお互いが抱える中毒の苦しみを語り合うが、男性に依存している先輩はまた食事もそこそこに男の待つホテルへ行ってしまう。この時の相手は唯美の元彼、森下だった。
・「あなたの借金をゼロに!まずは弁護士に相談を!」と書かれたチラシを見た唯美は、弁護士事務所を訪れる。そこの事務所にはなんと芹亜がいたのだった。
芹亜の髪形はストレートロングではなく、徹子風に結い上げられていました

9月26日 18話
・芹亜に「あなたに有利になるよう先生に頼む」と言われ、唯美は何も疑わず安堵する。
・芹亜によると麟平は詐欺をはたらき刑務所に入っている。あと一年で出所。
・寺坂との交際は順調で、父親に紹介される。彼は唯美を見て「家内に似ている」と泣きだし、唯美をほのぼのとさせる。
・唯美は気づいていないが、芹亜と同じ事務所で森下も働いている(司法試験には受かっていない)。唯美のマンションにチラシを入れたのも森下だった。
・芹亜に自己破産をすすめられた唯美は動揺する。しかしその夜、一緒に食事をした際に芹亜が「親友だもの」とお金を渡してくれ、そのお金で唯美は借金を返済する。
・寺坂に結婚してくれと言われる。
・そんな幸せ絶頂の唯美に、「大変なことになったのよ…」と芹亜から電話がかかってくるのだった。

9月27日 19話
・芹亜が貸してくれたお金は弁護士事務所の金だった。クビになり訴えられるから、3か月以内に550万円を返せと迫られる。
・父に頼もうとするも、病院が税務署に入られたために脱税がバレてしまい、多額の金が必要になるとのことだった。それでも頼もうとするが、唯美の借金を知っていた継母に「父親に金の話をするな」と忠告される。
・ウィーンで出会った男に頼むと、了承してくれる。何度か抱かれるが、数万円は渡してくれるもののなかなか550万円を払ってくれない。
・にっちもさっちもいかなくなった唯美は、芹亜に譲歩を頼む。550万の内、150万は芹亜が用意すると言ってくれる。
・娼婦としてのノウハウも伝授してもらった唯美は、男に抱かれ金を得るのだった。
(芹亜が男を斡旋し、金も芹亜に渡すスタイル。1回五万円とのこと。)

9月28日 20話
・寺坂が唯美の実家にやってくる。継母は寺坂を「冬ごもりから出てきたばかりの熊みたいなタイプ」と評価。
・ナチュラルリターン方式の浄化水について熱く語る寺坂を嬉しそうに見つめる唯美。引きつり顔の父と継母。父親は結婚を承諾する。
・芹亜の指示で男に抱かれ続けること1カ月、150万円を稼ぎ出す。(1ヶ月で休んだのは2日、1日に二人の客をとった日もある)
・唯美は出会い系サイトからやってきた客が縄で縛ろうとした、客をちゃんと選んでくれと芹亜に頼む。
・客を引っ張ってきているのは芹亜ではなく森下で、娼婦のようになってきた唯美を2人で笑う。
・神社婚の予約を取った寺坂と唯美は、いつもの食堂で食事をする。寺坂が「抱きたい!もう我慢が出来ないんだ!」と言いだすが、唯美は他の男に抱かれていることに罪悪感を感じ、断る。泣きながら謝る唯美に対し、純情な寺坂は「一生をかけて愛し抜くから…」と言う。
・「慣れてないから」という理由で特定の体位しかOKしない唯美に、客が「10万も払っているのに!」とキレる。芹亜がピンハネしていることを知るのだった。

10月1日 21話
・550万の金は事務所の金ではなく、芹亜のお金だった。「そうでもしないと売春に踏み切れなかったでしょ?」「あなたが毎夜違う男に抱かれていると思うとぞくぞくする、愛おしくて可愛そうで抱きしめてあげたい」と芹亜。
・谷先輩(椿鬼奴)と食事に行った唯美は、「幸せの絶頂で結婚するの!」「だって大好きなんだもん!」などとのろける。
・そこへ森下が現れ、唯美の売春についてばらしてしまう。でたらめだと言い、走って帰る唯美。社内に広まってしまうのではと焦る。
・その後ホテルへ行った森下と谷先輩。事後、「下半身を徹底的に改造した」という森下に、谷先輩は「早く終わってほしくて演技をしていた。あなたの下半身は気持ち悪いだけ。」と言い放ち、激昂した森下に首を絞められる。(谷先輩は意識不明の重体になり、森下は逮捕される)
・あと一人で借金完済となり喜ぶ唯美に、芹亜は「とびきりいい客を探さないとね」とほほ笑む。
・芹亜は寺坂を呼び出し、「デートクラブの一種をやっているが、汚れのない清純な女性がいる。10万で抱かないか」と持ちかけるのだった。

10月2日 22話
・最初は十万だと言っていた芹亜も、寺坂が断り続けたためついに1万円に値下げ。
・名前こそ教えないものの職種や部署などの情報を小出しに教え、唯美だと感づかせる。
・ホテルの部屋で待機していた唯美のもとへ寺坂がやってくる。怒り狂った寺坂は、唯美を拳で殴りつける。「真の売春婦じゃねーかよ!」と言い、ベッドに倒れこんだ唯美の顔に1万円札を置き、帰っていく。
・ぼうっとしたまま家に帰った唯美。殴られた跡を見た弟は、「タイトルマッチ?」と聞く。
・芹亜につめよるも、「落とし穴で麻衣子を殺したのはあなた。私が警察に垂れ込めば、すぐに捕まる」と脅される。
・「あなたを愛している、すべてを征服したい」という芹亜に、唯美は「赤い糸なんてこんなもんよ!」と糸を引きちぎりワイングラスに沈める。しかし芹亜は糸を取り出して、結びなおすのだった。
・両親が出かけることになり、唯美が自殺をしないよう見張りを頼まれた弟。しかしあっさり昼寝してしまい、両親が帰宅した時には唯美は消えていた。
・そして唯美は信州へ。

10月3日 23話
・実母と再会する。4年前に会った際に似てるな~とは思ったが、こんな場所にいるわけがないと思ってスルーした、後で唯美本人だと知り、とても後悔したと言う。
・唯美父と継母は不倫で、実母と結婚していたときから関係があった。その腹いせに税理士と関係を持っただけだと弁明する。
・実母は1mほどの大きさの人形を持ってきて、「これをあなただと思って生きてきた。衣装もたくさん作った」と言い、唯美に抱かせる。
・麻衣子の家に線香をあげに行くと、麻衣子の姉が「週刊誌のことはどこまでが本当なの?まさかあなたは徳須とできていたのでは?」とクンクン匂いを嗅ぎながら詰め寄る。しらばっくれて難を逃れる唯美。
・織物工房へ行き、織物作家と色々な話をする。染色担当の石母田栃彦が持ってきた赤い糸を見、「ここで運命の赤い糸が作られているのね」と思うのだった。

10月4日 24話
・横浜出身の石母田栃彦に親近感を抱く唯美。畑を見せてもらい、家にもいく。
・今は薪で風呂を沸かす生活をするナチュラリストの栃彦だが、元は証券マンをしており、生き方を変えるために信州へ来たという。
・栃彦の話を聞き、織物作家に弟子入りしたいという思いを強くした唯美。
・麻衣子母は織物作家と古くからの友人。弟子入りについて頼んでもらえないかと相談に行く。話をしていると、実母が唯美を迎えにやってくる。麻衣子姉は「あの人がお母さんじゃ唯美さんも大変ね」と意味深な発言をする。
・実母があなたに会えたのだからもういらない、これを見るたび私を思い出してほしいと人形をくれる。
・父の元へ帰った唯美は、もらった人形を部屋に飾る。弟はその人形を「気持ち悪い」と一蹴する。
・父に会社を辞め、しばらく信州で暮らすことを告げるのだった。

10月5日 25話
・会社に辞表を出す。転勤を勧められるが、唯美の決心は変わらない。
・会社にはまだ借金を残したままだった。それを父親に相談すると「こっちで払っておくから」と言ってくれ、一安心する。
・琴子(織物作家)が弟子入りを許可してくれる。
・義母が一文にもならないのに…と嫌味を言うと、父親が仕送りをしてくれるという。「よろしくお願いしま~す!」と遠慮のない唯美。
・家族が送別会を開いてくれる。人形の席も用意。父親が、「豊子(実母)とは一緒に住まない方がいい、骨の折れる女だから苦労するぞ」と意味深発言。
・その発言を聞いた唯美は、幼いころに、花バサミが見つからずイライラしている豊子に殴られたことを思い出す。(花バサミが見つかった途端、機嫌がよくなる)が、別に嫌な思い出ではないから…と信州に向かう。
・実母には連絡しないまま信州に着いた唯美は、多嶺の所へ挨拶に行く。住む家が決まってないと言うと、麻衣子の部屋に下宿するよう勧められる。
・実家の美容整形外科に芹亜がやってきて目の下を整形し、唯美の居場所を聞き出そうとする。

10月9日 26話
・麻衣子の部屋で下宿することになった唯美。麻衣子の洋服や荷物はそのままにしてあり、唯美が使えばいいと言われる。実母には、貴道家に住むことを秘密にしている様子。
・唯美の歓迎会の席で、栃彦に猛アタックする遥香(麻衣子姉)。栃彦は軽く流す。
・麻衣子はまだ成仏できていないのでは…と考えながら寝た唯美は、麻衣子の夢を見てうなされる。熟睡できなかったと言う唯美に、「あの部屋には麻衣子の幽霊が出る、魂がでていかない。仲良くしてやってくれ」と遥香。
・栃彦には遥香との縁談があるから、それだけは頭に入れておくように、と琴子先生。
・多嶺が、唯美のことを「麻衣子」と呼ぶようになる。嵐の夜、「麻衣子の声がする」と言い唯美人形を麻衣子と呼んで話しかけ、唯美は困惑する。
・多嶺が去ると、どこからか「唯美、苦しいの、助けて」という声が聞こえ、人形が椅子から落ちる。その姿が麻衣子と重なり、慌てて部屋から逃げだすと「幽霊が出たのね!」と笑顔の遥香に言われる。
・(この家族に復讐されるのでは…)と思う唯美なのだった。

10月10日 27話
・近くに住んでいることを実母(豊子)に言わないままなのは申し訳ないと思った唯美は、土産と唯美人形を持ち家をでる。するとそこに豊子が走ってやってくる。
・豊子は「一か月の間、どうして私に教えてくれなかったの!それでも私の娘なの!」と喚き、土産の箱を踏みつぶして泣き出す。
・それを見ていた遥香は「娘が世話になっているのだから、泣くよりも先によろしくお願いしますと言え」と言い、豊子をさらに怒らせる。ブチ切れた豊子は唯美から人形を取り上げ、人形の尻を何度も叩く。
・唯美が織物工房で働いていることを知った豊子は工房へ行き、琴子に会う。そして「唯美に一緒に住むよう言ってくれ、母子の絆を大切にするように言ってくれ」と頼む。
・しかし琴子は「唯美は私の弟子、二度とここには来るな、娘の成長を遠くから見守れ」と強い口調で断る。すると豊子は、「こっちから縁を切ってやる!」と叫び、工房から走り去る。それを黙って見送る唯美。
・遥香との縁談はない、僕には唯美さんしかいない…と栃彦。りんご畑でデートをした唯美と栃彦はキスをするのだった。

10月11日 28話
・チェロの練習をする栃彦。チェロのお返しにと、「お菓子と娘」を歌う唯美。
~季節は初夏へ~
・麟平が唯美を訪ねてやってくる。芹亜と金儲けをしており、上田に事業を作ると言う。
・多嶺はすっかりぼけてしまい、唯美を麻衣子だと思い込んでいる。麟平と唯美に「早く結婚しなきゃ!」と言い、唯美を困らせる。遥香は「知り合いみたいだし、それもいいんじゃない?」とけしかける。
・その場を離れ、麟平とホテルへ行く。芹亜・麻衣子・唯美の内、一番体の相性が良かったのは唯美だと言い、唯美を襲う。
・琴子は栃彦に、貴道家の養子になるようすすめる。遥香さんが跡取りを生まないと貴道家は絶えてしまう、結婚すれば資産を使い織物工場を作ることもできる、という琴子に「僕は種馬ではありません!」と栃彦。
・唯美と結婚するなら二人とも破門だ!と怒る琴子。
・麟平から逃げてきた唯美は、栃彦に抱きついて泣く。そして栃彦の家で2人は結ばれるのだった。

10月12日 29話
・栃彦の家で赤い糸を見つけた唯美は、栃彦との愛を再確認する。
・芹亜が谷間の百合で赤い糸を見つめていると、そこに麟平がやってくる。麟平は唯美を「売春をしていたようには見えない。健康な草花の香りがした」と評す。結局抱けなかった模様。
・唯美は誰にも渡さないよ…と芹亜。
・遥香は麻衣子のバッグの中から誓約書(麟平と肉体関係を持たないとサインさせたもの)を見つけ、唯美を「桃色遊戯にふけってたんじゃないの!」など、セ○○○を連呼し糾弾する。
・芹亜は唯美の実家の美容整形外科へ。(プロポーションをよくするため、ほかの病院で肋骨を1本取っていた)そして「唯美の父に抱かれてみたかった…」と唯美父を襲う。
・栃彦にラブラブ(琴子先生談)な遥香は、栃彦を家に呼ぶ。栃彦は「結婚はしません、養子にもなりません」ときっぱり断る。
・遥香は唯美の大学時代のスキャンダルを話そうとするが、「過去の話はどうでもいい」と聞く耳を持たない。「昨日は麟平に抱かれたはずだ、唯美さんはそういう人なのよ!」と騒ぐ遥香。
・栃彦は「唯美さんは昨日自分の家にいて、昼間から家で男女の仲になった。唯美さんとセ○○○しました!」と堂々のセ○○○宣言をする。
・怒った遥香は唯美に「見境なしに誰とでも寝る泥棒猫は出ていけ!」と言うのだった。

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