ましろのおと(漫画・アニメ)のネタバレ解説・考察まとめ

『ましろのおと』は、2010年5月号から「月間少年マガジン」(講談社)に連載されている津軽三味線を題材にした漫画。作者は羅川真里茂。
タイトルには「ましろの音」と「ましろノート」(ノートは音符などの意)の2つの意味がある。
三味線奏者にして師匠の祖父を亡くしたことをきっかけに上京した16歳の少年、澤村雪が様々な出来事を通しながら三味線や自分の音と向き合い、三味線で生きていくことを決意する。

神木流師範で青森在住。本名は田沼源造。
総一と舞の父親で、洸輔の師匠。だが、総一と舞は養子で、雪の実の父親。
「松吾郎」の音が欲しいという自分勝手な理由から、雪に神木流を継いで欲しいと思っている。

緒方 洸輔(おがた こうすけ)

津軽三味線の全国大会でA級を二連覇している若き実力者。
流派は神木流、名取名は「神木清流(かみき せいりゅう)」。神木流絃に師事している。梅園学園の卒業生で津軽三味線同好会の創設者。
ちなみに創部のきっかけは「ヒマだったから」。雪の実力を知るために数度のアプローチをしている。

田沼 総一(たぬま そういち)

神木流絃の息子。高校三年生にして全国大会では準優勝経験を持つ。
天才型と称されるが、マイペースでお子様性格。多数の面倒な「自分ルール」を持つため、友達が居ない。
松吾郎杯参加の理由は「友達作り」。雪のことは”自称”友達と呼んでは拒否されている。

田沼 舞(たぬま まい)

田沼総一の妹。兄と同じく三味線奏者。
雪の同級生で一方的にライバル視している。
演奏技術は非常に高いが、大会での団体戦では一人だけ突出していたばかりに優勝を逃している。

荒川 潮(あらかわ うしお)

福岡在住の高校三年生。目立つことを好み、団体戦ではワンマンプレーで5位に終わる。
性格は暑苦しく、濃い。
演奏は荒々しく、スリ上げを多様する。その連続スリ上げは「荒川トゥイン」と呼ばれている。
松吾郎杯団体戦終了直後、雪に個人戦の宣戦布告をするが、雷「今のには関わっちゃダメよ」、結「あれは萌えないわ」と散々だった。
高校卒業後に福岡での祭にて雪と梶に再会(的屋の家事手伝い)。その後、竹の華に来ることとなる。
※スリ上げ…ギターでいうところのスライド奏法。弦を押さえたまま擦り上げるところからきている。

梶 貴臣(かじ たかおみ)

大阪在住。
派手さはないが、堅実で狂いのないのが特徴で男女共に人気がある。
団体戦では統制の取れた演奏で見事優勝を勝ち取るが、個人戦では荒川の影響か、激しい演奏の結果弦を切ってしまうも完奏するという根性と技術を見せた。
高校卒業後は上京、大学に通いながら竹の華で働く。

『ましろのおと』のあらすじ・ストーリー

1巻 上京

ライブ会場でじょんがら節を演奏する雪

「じっちゃが死んだ」
祖父の死をきっかけに、なんとなく上京した雪。
そこでチンピラに絡まれていたところ、立樹ユナに助けられ居候するようになる。
そこでタケトやピンク・パンク・ガジェットと知り合うが、ユナがタケトにお金を渡しているのを目撃したことでタケトと喧嘩になる。
直後、アダルトビデオの出演を持ちかけられるユナ。それを断りタケトの部屋に行くとそこには知らない女性が居た。

そしてピンク・パンク・ガジェットのライブの日。ケーブルテレビが入る大切なライブ。
ユナと話がしたいタケトは、雪を人質に使って呼び出すことに成功するも、怒ったユナからの蹴りをくらい悶絶。
雪はそのライブで、成り行きで「じょんがら節」を披露。

タケトと別れたユナは、事務所も辞めて故郷へ帰っていった。

1巻~8巻 梅園学園・松吾郎杯出場

ユナと別れた後、雪は母親・梅子の手により、たぬきち食堂に下宿しつつ梅園学園へ通うように仕向けられる。
そこで祖父・松吾郎の即興曲「春暁」のメロディーを知る女の子、前田朱利と出会って津軽三味線同好会へ入部することとなる。
結、海人、雷の3人を含めた5人で「津軽三味線甲子園 松吾郎杯」に出場することとなる。この大会、梅子によって創られた「雪の実力を全国に知らしめるため」の大会であった。

この大会で、今まで他人の演奏、競うことに興味の無かった雪は「田沼総一」と出会い、その凄まじい演奏を聴いて、生まれて初めて勝ちたいと思う。
結果、梅園学園は団体戦では素人にしては大健闘の3位とその独創的な演奏で審査員特別賞。一方個人戦に出場した雪は3位に終わった。

9巻~ 民謡居酒屋「竹の華」

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