キカイダー01 THE ANIMATION（アニメ版キカイダー01）のネタバレ解説・考察まとめ

第4巻

自分の感情が自分でも理解できず戸惑うミエ子に対し、零は「ただのプログラムだ。ただのプログラムだからその通りに従えばいい」とクールに告げる。

そのころ、富士の樹海から現れたアーマゲドンゴッド2号機は、圧倒的な火力で町を破壊していた。キカイダーたち4人はアーマゲドンゴッドを止め、アキラを救おうと必死に戦うが、キカイダーを除いた3人は捕らわれの身となってしまう。
ただ1人侵入したキカイダーはアキラが眠る動力室に誘導された。そこで、イエッサーを埋め込まれ、ギルハカイダーの操り人形と化した01と00に倒され、キカイダー自身もイエッサーを取り付けられてしまう。

一方で、キカイダーの戦いを目の当たりにしたアキラは情緒不安定となり、アーマゲドンゴッドを制御できなくなっていた。システムから切り離されたアキラの世話を任されたビジンダーは、リエコの最後の記憶とシンクロし、アキラと共にアーマゲドンゴッドを離れるが、シャドウナイトに撃たれて致命傷を負う。
そのとき、アーマゲドンゴッド各所で爆発が相次いだ。ビジンダーに嘘をついて拘束から逃れたキカイダーは、イエッサーによって芽生えた悪の心に対して、そんなものに負けてはならないというジェミニィの働きが自分を強くしたことを告げる。01、00を瞬殺したジローは、人間と同じ心を手にしたものの、「これから永久に善と悪との戦いに苦しめられるだろう」と涙ながらに呟く。彼の手の中でギルハカイダーの脳髄は粉々になった。

廃墟と化した町で、アキラは風天和尚に保護されていた。リエコという名を持つ少女に世話を受けるアキラは、力ないながらも笑みを浮かべる。

破壊されたビジンダーがたどり着いた場所では、ピノキオの絵本が風でページをめくられていた。絵本の中で、人間と同じ心をもったピノキオは大喜びしていた。
その様子と共に、夕日に向かってジローが一人歩くシーンが挿入される。

「ピノキオは人間になって本当に幸せだったのでしょうか？」
涙にくれるジローが振り返ったところで、物語は終わりを告げる。