少女革命ウテナ(アニメ)のネタバレ解説・考察まとめ
『少女革命ウテナ』とは幾原邦彦率いるビーパパスが、漫画家さいとうちほと組んで制作した1990年代を代表するアニメ作品。1997年4月2日から12月24日まで全39話が放送された。1999年には完全新作の長編アニメーション映画が公開されている。
幼少期に王子様に助けられ、自身も王子様になりたいと思った天上ウテナは入学した鳳学園で「薔薇の花嫁」と呼ばれる少女・姫宮アンシーに出会い、彼女をかけた決闘ゲームに巻き込まれていく。
篠原若葉(しのはらわかば)
声:今井由香
3月14日生まれ、O型
西園寺に恋しているウテナの親友。
明るく人懐っこく元気でウテナにも元気を分け与えてくれる。
退学処分にされた西園寺を匿い同居生活を送る。幸せを得るが御影の策略によって破局。
黒薔薇のデュエリストとなり決闘に参加することになる。
親友のウテナと戦うことになり彼女への羨望、アンシーへの憎悪を暴露するが敗北した事で救われた。
高槻枝織(たかつきしおり)
声:西原久美子
2月2日生まれ、B型
樹璃の幼馴染で、樹璃に対して愛憎の入り混じったコンプレックスを抱いている。
かつて樹璃が恋心を抱いていた(と枝織が思い込んでいた)フェンシング部の少年と付き合い、樹璃に対する劣等感から逃れようとした。
その後昔のような樹璃との関係を取り戻そうと接近し拒絶される。
御影の策略によって樹璃の自分への愛を知り、精神的優位に立てると喜びつつも受け入れることができなく悩む。
薫梢(かおるこずえ)
声:本多知恵子
5月28日生まれ、O型
幹の双子の妹。大人びていて少し不良のようなムードを漂わせる。
わざと幹の嫌がるような行動を見せ、幹の関心を引こうとする。
親と不仲で手紙が来ても読まずに捨ててしまうほど。
大人の都合に振り回される幹に「周りが汚れていたら、自分も汚れてほしいものを手に入れるしかない」と、アンシーを手に入れるために決闘をするように唆す。
千唾馬宮(ちだ まみや)
声:川村万梨阿
不治の病により余命幾ばくもない少年。
黒薔薇編終盤までの、銀髪に褐色肌、緑色の瞳を持つ馬宮は世界の果てが御影を利用するためにアンシーに演じさせていた偽の馬宮。本物の馬宮は黒髪でそばかすがある純朴な少年。御影はウテナとの決闘時に本物の馬宮を思い出すと同時に、根室記念館に火を放ったは自分であることを思い出した。
千唾時子(ちだ ときこ)
声:日高のり子
千唾馬宮の姉。余命短い弟、馬宮のために永遠を手に入れる研究に参加した。根室教授に想いを寄せられていたが、時子は鳳暁生と親密な関係を結ぶ。そのことを知って永遠への執着を失った根室教授は記念館に火を放ち、それをきっかけに時子は教授の下を去った。
御影や暁生と同年輩であるが、馬宮の墓参りのついでに鳳学園を訪れた時子の姿は彼らよりも年齢が上になっている。現実から隔離された鳳学園の不自然さを垣間見せる存在。
その他の人物
風見達也(かざみ たつや)
声:置鮎龍太郎
鳳学園中等部2年生で、若葉の幼馴染。アニメ第19話に登場する。小学生の頃に若葉から「玉ねぎ王子」と呼ばれていた。若葉に密かに想いを寄せていた風見は、いつも若葉の傍にいるウテナにラブレターを送ることで自分もまた若葉に近付こうと考えていたが、ウテナの説得により若葉に直接想いを伝える決意をする。しかし若葉には別に思い人がいると知り、打ちひしがれた風見は根室記念館へカウンセリングを受けに行く。しかし御影からは、風見がいい人であるからこそ進む道はここにはないと、黒薔薇のデュエリストになることなく解放される。
劇場版では若葉のボーイフレンドという設定がある。しかし劇中では後ろ姿しか描かれない。
土谷瑠果(つちや るか)
声:佐々木望
1月23日生まれ、O型
鳳学園高等部2年、フェンシング部本来の部長で、樹璃の師匠でもある。本来は1つ上の学年だが、入院による長期休暇で留年している。復学後は樹璃や枝織を傷つける振る舞いが目立つ。それはウテナを倒し奇跡の力を得ることで、枝織への恋慕に囚われている樹璃を解放すること目的とした行動だと後に判明する。樹璃にウテナへの二度目の決闘を挑ませた後、不治の病にて命を落とす。
鳳香苗(おおとり かなえ)
声:折笠愛
鳳学園高等部三年生。学園の理事長の娘にして、暁生の婚約者。優しく親切な女性であるが、暁生の妹であるアンシーが自分に懐かず、不可解な行いばかりすることに強い恐れと嫌悪感を抱いている。内に秘めていたアンシーへの暗い感情を御影に利用され最初の黒薔薇のデュエリストとなり、ウテナと決闘し、破れた。
暁生との仲は良好であったが、鳳暁生編では二人の関係性は微妙なものとなり、最終的に香苗は暁生の傀儡と化した描写がされている。
石蕗美蔓(つわぶき みつる)
声:矢島晶子
7月10日生まれ、O型
鳳学園初等部四年生。七実の熱烈なファンで、まるでストーカーのように付きまとう。七実にどれだけ尽くしても子供扱いされることが不満で、早く七実と釣り合える大人になりたいと焦燥にかられていた。その感情を御影に利用され、黒薔薇のデュエリストとしてウテナと決闘する。
穂積茉莉(ほずみ まり)
声:西村ちなみ
鳳学園初等部五年生。アニメ18話に登場。石蕗美蔓の幼馴染で、石蕗にやたらとちょっかいをかける。
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目次 - Contents
- 『少女革命ウテナ』の概要
- 『少女革命ウテナ』のあらすじ・ストーリー
- 1〜13話:生徒会編
- 14〜24話:黒薔薇編
- 25〜33話:鳳暁生編
- 34〜39話:黙示録編
- 『少女革命ウテナ』の登場人物・キャラクター
- 主人公
- 天上ウテナ(てんじょう うてな)
- 姫宮アンシー(ひめみやあんしー)
- 初期決闘関係者
- 桐生冬芽(きりゅうとうが)
- 西園寺莢一(さいおんじきょういち)
- 有栖川樹璃(ありすがわじゅり)
- 薫幹(かおるみき)
- 桐生七実(きりゅうななみ)
- 鳳暁生(おおとりあきお)
- ディオス
- 黒薔薇会関係者
- 御影草時(みかげそうじ)
- 篠原若葉(しのはらわかば)
- 高槻枝織(たかつきしおり)
- 薫梢(かおるこずえ)
- 千唾馬宮(ちだ まみや)
- 千唾時子(ちだ ときこ)
- その他の人物
- 風見達也(かざみ たつや)
- 土谷瑠果(つちや るか)
- 鳳香苗(おおとり かなえ)
- 石蕗美蔓(つわぶき みつる)
- 穂積茉莉(ほずみ まり)
- 苑田茎子(そのだ けいこ)
- 大瀬優子(おおせ ゆうこ)
- 脇谷藍子(わきや あいこ)
- 『少女革命ウテナ』の用語
- 薔薇の花嫁
- エンゲージ
- 世界の果て
- 世界を革命する力
- 決闘広場
- デュエリスト
- 黒薔薇のデュエリスト
- 根室記念館
- 薔薇の刻印
- 薔薇物語
- ディオスの剣
- 鳳学園
- 『少女革命ウテナ』の名言・名セリフ/名シーン・名場面
- OP(オープニング)映像
- 影絵少女
- 決闘広場の演出
- 『少女革命ウテナ』の裏話・トリビア・小ネタ/エピソード・逸話
- 『少女革命ウテナ』に携わった若手の活躍
- 劇場版『少女革命ウテナ アドゥレセンス黙示録』
- 『少女革命ウテナ』の主題歌・挿入歌
- OP(オープニング):奥井雅美『輪舞-revolution』
- ED(エンディング):裕未瑠華『truth』(1話-24話)
- ED(エンディング):上谷麻紀『バーチャルスター発生学』 (25話-38話)
- ED(エンディング):奥井雅美『Rose&release』(39話)
- 挿入歌:合唱曲『絶対運命黙示録』
- 劇場版挿入歌:奥井雅美『時に愛は』
- 劇場版ED(エンディング):及川光博『フィアンセになりたい』
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