余韻が最悪の胸クソ映画まとめ!『ファニーゲーム』など
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ここでは観た人に最悪の余韻を残す悪夢のような映画をまとめた。ミヒャエル・ハネケ監督による胸クソ映画の金字塔『ファニーゲーム』、強盗に押し入られた一家の悪夢のような一夜を描いた『スペイン一家監禁事件』などを紹介している。
▼「胸糞悪い映画」と言えば↓の2本が基本...
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出典: www.amazon.co.jp
『ファニーゲーム』
ご存じオーストリアの鬼才ミヒャエル・ハネケ監督による1997年の作品。休暇を過ごすために湖近くの別荘にやってきた夫妻と息子の3人の元に、近所の青年が近づき「卵を分けてくれ」と言い、家に上り込んでくる。その友人も現れ、嫌悪感を露わにする妻に対して煽るような行動を見せて挑発する。そして、夫をゴルフクラブで殴って怪我を負わせ、「明日の朝までにあなたたちが生きていられるかどうかのゲームをしよう」と恐るべき提案し、彼らの理不尽な暴力はエスカレートしていく...。暴力を映画に取り入れる事に対するアンチな姿勢を具現化したというショッキングな内容は、あまりも過激であまりにも残酷で不条理に満ちている!
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平和で楽しい日常が、ほんの些細な出来事により地獄と化す。「世界一酷い暴力映画」はダテじゃない、理不尽な暴力が繰り返される作品。監督は映画で暴力を使用する事へのアンチテーゼと語っているが...。
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出典: www.minipara.com
『ファニーゲーム U.S.A.』
↑の『ファニーゲーム』を、ミヒャエル・ハネケ監督自身がアメリカでリメイクした作品。主演にナオミ・ワッツとティム・ロスという著名な俳優を起用しているが、脚本、脚色、編集、カメラワークに至るまで、ほぼオリジナル通りに製作されている。理不尽な暴力に彩られた内容は、映画に暴力を取り入れる事に対する監督のアンチテーゼとして提示され、その行為に対して積極的と思われるアメリカ映画界に対する痛烈な批判を込めた、オリジナル同様にあまりにも過激な内容となっている。
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出典: yaplog.jp
後にハネケ自身でアメリカでリメイクされたが、こっちも異常。もちろんというか、キャストが変わっても理不尽な暴力が繰り返される様は胸糞が悪すぎる。脚本・脚色やキャメラ・ワークもオリジナルとほぼ同じだったりと、ここらへんもかなり異常(色んな意味で)。
▽監督は挑発的な作品で知られる巨匠ミヒャエル・ハネケ...。
ドイツ生まれで、オーストリア育ち。俳優兼映画監督と女優という映画一家に生まれる。ウィーン大学で哲学、心理学、演劇を学んだというキャリア故か、常に挑発的な独自の哲学に基づいた作品を手掛ける。1989年に初の長編映画『セブンス・コンチネント』を監督、以降、一貫して観る者の精神を逆撫でして、更に強烈な余韻を残すキワどい内容の傑作映画を数多く作り出している。その深淵には、描いた内容に対するアンチな姿勢、問題提起や現状の破壊といった意図が隠されているのだが...。『愛、アムール』は、外国語映画としては異例のアカデミー監督賞にノミネートされた。
『ファニー・ゲーム』冒頭のシーン
www.nicovideo.jp
『ファニーゲームUSA』予告編
そういや今日、胸糞映画の話してて「ミストお勧めですよwwwミストwwww」って言ったら「俺はファニー・ゲームめっちゃお勧めwwwwww」って言われたので第2回胸糞映画祭は絶対ファニーゲーム入れようと思った。隣人には絶対に絶対に絶対に卵を貸しちゃ駄目!!!!!
— kuroichi (@kuroichi3110) July 3, 2013
ファニーゲーム…中盤辺りまでは理不尽さが際立っててムカムカしたけど、後半はその理不尽に対して何も感じなくなってた俺ガイル。。慣らされて…暴力描写に対して何も感じなくなるということ、、そのことに作り手が警鐘を鳴らしているのかもしれない。
— Molly guttura'll (@MollyGuttural) July 1, 2013
「ファニーゲーム」 とてつもなく酷い映画ではなかった気がする イライラして胸糞が悪くなって観るのをやめたくなる気がするのは分かる けども映画では当たり前な要素ばっかりで 主人公の思いどうりって感じ
— よけ (@STEAK910) July 3, 2013
【嫌いじゃないが胸クソ悪い映画】
— 生ゴミ (@Namagomi35) July 4, 2013
ファニーゲーム
見終わった後のあの感じが堪らんね(´Д` )
けっこう好きです。 pic.twitter.com/9rjSYqYXKU
「いままでたくさんの映画を見たが正視できなかった唯一の映画、怖かったなあ」
— にいにい (@niinii45659539) July 4, 2013
ファニーゲーム - 映画作品紹介 http://t.co/2AFa6qz0iF #movie
胸糞映画として評価の高い「ファニーゲーム」観。なんか不条理系漫画を映画化したようなカンジだった。キチガイ二人組の観客の気分を逆撫でするような生理的嫌悪感バリバリな演技というか存在感が際立ってた。USA版の方は予告観る限りだと普通にイケメン俳優だったので、キモさ半減かも。
— らぶひが (@luvhiga) July 4, 2013
@dllly 赤ずきんの森おすすめだよ!クッソおもんない!あとファニーゲームわりと好きなんだけど人にすすめられるやつじゃないから見てなかったら見てほちいなあ!
— さ (@sw_dash) 2013.07.06 02:32
@htr_86_ 遅くなりました! 見たくないってほどじゃないけど、不条理と言われるとダンサー・イン・ザ・ダークを思い出す(笑) あれも相当に鬱映画… ファニーゲームは心の準備が必要なのね!w 内容は想像しかねるけど、見たときの楽しみの為に調べないでおく!w
— よつ(SN5♂鬼) (@pn42pn) 2013.07.06 00:49
ファニーゲームUSA、吹き替えが井上喜久子さんと三木眞一郎さんだー
— テンコ (@tenko0910) 2013.07.06 00:34
ファニーゲームのリモコンのシーン最高過ぎる
— まいるど (@mairanaid) July 5, 2013
そうか。確かにふつうホラー映画は子ども死なないし、童貞と処女死なないし、最初に逃げ出すやつや自分勝手なやつが死んで、弱くてなんにもできなかった人が生き残るから、ルールを外してるファニーゲームUSAは暴力映画を消費物として扱うことに関して批判的な映画なのだな。
— 幸雄 (@varvarus) July 5, 2013
...ですが、まだまだありますね。胸糞悪い、悪の余韻が残る危険な映画!ご鑑賞にはくれぐれもご注意を...。▼
▼『スペイン一家監禁事件』
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出典: www.amazon.co.jp
”突然に理不尽な暴力に晒された家族が味わう無力と絶望。反撃の末には...。”
スペインのミゲル・アンヘル・ビバス監督、ハイメフェルナンド・カヨ、イサマニュエラ・ヴェレ主演による2010年の作品。夫妻と娘の3人が、郊外の新興住宅地へ移り住んだ最初の夜、覆面を被った3人組の男たちが押し入ってきた。その目的は、可能な限りの金品を奪うこと。ハイメたちは、暴力の前に成す術もなく囚われの身となってしまう。執拗に繰り返される暴行と凌辱。新生活を迎えるべき我が家で、試練と呼ぶにはあまりにも痛ましい長く過酷な夜が始まった……。
迫真の演技が絶賛されたマヌエラ・ベイェス演ずる娘による反撃はあるが...。カタルシスには至らず。原題は『誘拐』。っていうか誘拐はされませんが...。『スペイン一家監禁事件』って邦題は中々ブッ飛んでいる...。