煉獄に笑う(煉笑)のネタバレ解説・考察まとめ

『煉獄に笑う』とはアクションかつファンタジー要素を含む時代活劇漫画である。作家は唐々煙で、2014年に「WEBコミックBeat's」に掲載され、同年『月刊コミックガーデン』にて連載が継続された。3部作ある笑うシリーズの1作で『曇天に笑う』の前日譚にあたる。主人公は石田佐吉。羽柴秀吉の命により近江国にある曇神社を訪れ、双子の男女と出会ったことから佐吉の運命が大きく動き出す。双子と共に呪大蛇を封印するまでの奮闘を壮大なストーリー展開で、人間の業の深さについても描写されているのが魅力の作品。

その他

芦屋弦月(あしやげんげつ)

芦屋家の陰陽師で、本名は弓月(ゆづき)。女は男より力がないとされ、力を手に入れるために禁術に手を出した。そのため、口に独特の模様があり口を隠している。普段は遊女をしながら情報屋をしていた。

比良裏(ひらり)

鎌倉時代の安倍比良裏の転生者。かつて大蛇討伐のために訓練された安倍家の陰陽師であったが、才能がなかった。封印のために呼び出された式神の牡丹に優しくされて以来ずっと惚れている。大蛇封印の際に左腕を失っており、何度生まれ変わっても隻腕として生まれる。煉獄に笑うでは、信長の影武者として登場する。

髑髏鬼灯・牡丹(どくろほおずき・ぼたん)

物語のキーパーソン。髪が長く、左目の下に三つ横に並んだ涙ぼくろが印象的な美女。
『煉獄に笑う』では信長の女中として出てくるが、本能寺の変にて覚醒する。また、『曇天に笑う』のその600年前の『泡沫に笑う』にも登場する。
大蛇が誰なのかを知っており、大蛇を封印するすべを持つ。その実、人間ではなく、大蛇封印のために安倍の陰陽術の粋を結集した式神。そのため傷を負ってもたちどころに治り、また本人も術を使えるのか他人の傷を癒すこともできる。
大蛇封印の役目を終えると再び紙の人形に戻る。式神だからなのか、記憶を引き継いでいるあたり同一人物を召喚、使役しているものと思われる。

織田信雄(おだのぶかつ)

織田信長の次男。頭が悪く、何かと功績を上げようとするが全て失敗に終わる。

安倍晴鳴(あべのせいめい)

陰陽師家の名家に生まれついたことから歪んだ性格に育ち、弓月に強い執着を見せる。

島左近(しまさこん)

荒木村重を探す道中で知り合うことになる僧侶。

荒木村重(あらきむらしげ)

有岡城当主。大蛇の力を信長に渡してはいけないと謀反を働き、巻物を佐吉に託す。

明智光秀(あけちみつひで)

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