曇天に笑う(曇笑)とは【ネタバレ解説・考察まとめ】

『曇天に笑う』とは、唐々煙によるアクション漫画。2011年から2013年まで『月刊コミックアヴァルス』にて連載された。単行本の累計発行部数は120万部を突破しており、人気の高さから様々なメディアミックス展開をしている。2014年にはアニメ化もされた。物語の舞台は、大変革期を迎えていた明治時代の日本。曇天三兄弟と呼ばれる曇家の3人が、300年に1度目覚めると言われている化け物“大蛇(オロチ)”の復活と、それに伴うそれぞれの運命に立ち向かう姿が描かれていく。

『曇天に笑う』の概要

『曇天に笑う』とは、唐々煙によって、2011年から2013年まで『月刊コミックアヴァルス』にて連載されたアクション漫画である。ファンの間では、主に「曇天」、「曇笑」といった略称が使用される。単行本は全6巻となっており、累計発行部数は120万部を突破している。本作の他に、前日譚や後日談を描く『曇天に笑う 外伝』、本作の300年前の物語を描く『煉獄に笑う』、全ての始まりとなった物語を描く『泡沫に笑う』といったシリーズがある。これら全ては、まとめて『笑うシリーズ』と称される。

TVアニメは2014年より、日本テレビ他にて放送された。2017年には『曇天に笑う 外伝』を原作とした劇場版アニメが公開されている。劇場版アニメは『曇天に笑う〈外伝〉~決別、犲の誓い~』、『曇天に笑う〈外伝〉~宿命、双頭の風魔~』、『曇天に笑う〈外伝〉~桜華、天望の架橋~』の3部作となっている。
舞台版はオリジナルキャラクターなどを加え、2015年に公演された。そのオリジナリティーが人気を博し、キャストを一部変更して2016年には再演も行われる。その後、前日譚となる『煉獄に笑う』を原作とした舞台も2017年に上演されている。
実写映画は、2018年に俳優の福士蒼汰を主演として公開された。映画の公開に先立ち、スピンオフ作品として『天火、ヤマイヌ(犲)やめるってさ』も制作され、AbemaTVでは独占先行配信が行われた。

物語の舞台は、文明開化が幕を開けた明治時代の日本。大変革期を迎え、過去最大の犯罪率となっていた日本は、琵琶湖の中央に脱出不可能の監獄”獄門処(ごくもんじょ)”を建設していた。獄門処への案内役である”橋渡し人”を務めるのは、曇神社(くもうじんじゃ)の当主・曇天火(くもう てんか)とその弟である空丸(そらまる)・宙太郎(ちゅうたろう)の3人。“曇天三兄弟”と呼ばれる彼らが、300年に1度目覚めると言われる化け物“大蛇(オロチ)”の復活と自らの運命に立ち向かっていく様子が描かれていく。

『曇天に笑う』のあらすじ・ストーリー

空丸の記憶と焦燥

大変革期を迎え、過去最大の犯罪率を誇っていた明治時代の日本。政府は滋賀県にある琵琶湖の中心に、重犯罪者を収容する大監獄”獄門処(ごくもんじょ)”を建設していた。
琵琶湖の畔にある曇神社(くもうじんじゃ)には曇家の長男・天火(てんか)、次男・空丸(そらまる)、三男・宙太郎(ちゅうたろう)の3人が住んでいる。”曇天三兄弟”と呼ばれる彼らは、獄門処へ罪人を送り届ける役割を持つ”橋渡し”をして生計を立てていた。ある日3人は、警官が連行していた複数の罪人を逃がしてしまったとの報せを受ける。逃走した罪人を捕縛しようと意気込む空丸と宙太郎だったが、天火に「足手まといはいらねぇ」と止められてしまう。警官のみを連れて天火が家を出た直後、弟の2人は兄の言いつけを破り2人で罪人探しのために家を出るのだった。逃げ出した罪人の1人を見つけた空丸は、隙を突かれて背後から相手に首を絞められてしまう。その瞬間、幼い頃に目の前で誰かが殺された記憶が蘇った。直後にその場に駆け付けた天火によって、罪人の確保は無事に成功する。空丸は兄の天火との実力差を痛感し、同時に一瞬だけ蘇った記憶に不安を抱えていた。

天火は、罪人確保の時に負傷した部分の手当をしてもらうため、町にある太田診療所(おおたしんりょうじょ)に訪れていた。そこに再び警官が現れ、指名手配中の殺人狂・嘉神直人(かがみ なおと)が曇神社に向かっているという報告を受ける。同じ頃、空丸と宙太郎は、曇神社近くで嘉神と出会ってしまっていた。宙太郎を先に逃がした空丸は、嘉神が天火を探していることを知り、自分が天火だと嘘を吐く。空丸のことを天火だと思っている嘉神は、天火が”オロチの器”を探していることについて言及した。オロチとは、300年に1度目覚めて全てを滅ぼすと言い伝えられている化け物である。オロチについて何も知らなかった空丸は、兄が自分の知らないところで色んなものを背負っていることにショックを受けていた。ショックで放心している空丸を連れて行こうとする嘉神の前に現れたのは、曇家の居候であり、殺人集団と言われる忍・風魔一族(ふうまいちぞく)の生き残りである金城白子(きんじょう しらす)だった。
その後駆け付けた天火が白子と共に応戦していると、何者かによって嘉神の腕が拘束される。そこに現れたのは、右大臣である岩倉具視(いわくら ともみ)の直属部隊で、かつて天火も所属していた犲(やまいぬ)のメンバーだった。天火の隣に立って戦う白子や、あっさりと嘉神を捕縛して去っていった犲を見て、空丸は自分の無力さに更に焦りを覚えるのだった。

オロチの器探し

宙太郎の様子を見るために小学校へ訪れた天火と空丸は、その学校の教師をしている牡丹(ぼたん)という女性と出会う。天火と2人きりになるために教室に呼び出した牡丹は、曇家と関りのある者しか持っていないはずのオロチに関する巻物を取り出した。天火はオロチが完全復活する前に器となる人間を見つけ「護る」ことを目的としている。同じくオロチの器を探していることを明かした牡丹は、「護る」という目的に賛同し協力を申し出るのだった。一方、天火や牡丹と同様にオロチの器を探す犲は、見つけた器を「壊す」ことを目的としていた。オロチは、代々敵対勢力の血族にあたる人間を器にして復活する。犲はお互いを監視し、もしもの場合は斬り捨てるためにオロチの器の候補者をメインに集められた部隊であった。
天火と牡丹の話を盗み聞きしていた空丸は、天火からオロチについて聞き出そうと試みる。天火にはぐらかされ何も教えてもらえなかった空丸は、またしても頼ってもらえないことに自分の無力さを感じる。そして強くなることを誓った空丸は、剣の指導をお願いするために、犲の隊長である安倍蒼世(あべの そうせい)の下を訪れた。空丸の申し出を聞いた蒼世は、自分に利益がないことを理由に即座に却下した。そのまま相手にされず閉め出された空丸だったが、その様子を見ていた犲のメンバーである屍千狼(しー ちぇんらん)に引き留められる。「獄門処に入る科人はある物を持ってくるべし」という噂がある。屍は、その”ある物”とそれを集めている何者の正体を突き止められれば、蒼世との交渉材料になると告げた。それを聞いた空丸は、獄門処への潜入を決行するのだった。

天火の処刑

獄門処への潜入を果たした空丸は、投獄されていた嘉神と”ある物”を集めている謎の人物が接触している姿を目撃する。その様子を探ろうとした空丸だったが、看守に見つかり謎の人物がいる檻へと放り込まれてしまった。檻の中にいた人物は、狐の仮面をつけた男だった。その男を見た瞬間、再び空丸の記憶が蘇る。それは、幼少期にこの仮面の男に両親を殺され、自分を庇った天火が背中に重傷を負った記憶だった。体調不良で伏せていた天火は、宙太郎から罪人に変装した空丸が獄門処へ潜入したことを聞き出した。病み上がりで自ら救出に向かおうとする天火に、白子は忍の自分に命令するように告げる。天火は自分たちは主従関係ではないと伝え、「友人として頼む」ということにして白子に空丸の救出を託した。獄門処の一部を爆破し、内部を混乱させた白子は無事に空丸を救出することに成功する。”ある物”の正体が”芥子”であったことと、それを集めている仮面の男の情報を手に入れた空丸は、無事に蒼世から稽古をつけてもらう約束を取り付けるのだった。

空丸が救出されるまでの間、雨にも関わらず外で待機していた天火は、翌日体調が悪化していた。空丸と宙太郎を夕飯の買い出しに行かせると、天火は白子と診療所の太田、オロチに関する協力者の牡丹を自室に呼び出した。その場で天火は蛇の鱗のようなものが生えた上半身を晒し、自らがオロチの器であることを告げる。天火は事情を知る太田に侵食を抑える薬を処方してもらっていたが、もうそれが効かなくなってきていることを明かした。
帰宅した空丸と宙太郎は、天火が死刑となり連行されたことを告げられる。町ではオロチに関することは伝えられず、天火が獄門処の爆破事件の主犯という罪を着せられ、本日中に死刑が執行される報せが流れた。犲も同じ報告を受けたが、急な死刑執行に疑問を持ち、天火がオロチの器であったのだと勘付いた。
白子から天火がオロチの器だという真実を明かされた空丸と宙太郎は、刑の執行を止めるために刑場へと向かう。警官の制止を振り切り天火の元へと駆け付ける2人だったが、天火は自分の死を受け入れていた。刑場に町中の人々が集まり、刑の執行に反対をする姿を見て、天火は自分がたくさんの人に愛されていたことを自覚する。空丸と宙太郎、そして町中の人々に笑顔で感謝を告げた天火は、最後に「笑え!」と言い残して刑の執行を受け入れたのだった。

宙太郎の復讐と空丸の異変

オロチの呪いにより曇天が続くとされていた空は、天火の死刑が執行されて1週間が経っても晴れることはなかった。未だに天火の死を受け入れられない宙太郎は、脱獄していた嘉神と出会う。宙太郎は天火を失った弱みに付け込まれ、嘉神によって「天火は国に殺された」という思いを植え付けられる。復讐心を煽られた宙太郎は、そのまま嘉神と行動をすることを選んだ。一方で空丸は、兄を失った喪失感と自身の体調不良に悩みながらも、蒼世との稽古に励んでいた。犲のメンバーは気丈に振る舞う空丸の姿に触発され、活気を帯びていたが、同時に未だに晴れない空に不安が募っていた。処刑から2週間経っても晴れない空に、蒼世は「オロチは曇天火ではなかった」可能性があることを考え始める。帰宅途中の空丸は、獄門処の元看守で風魔一族の生き残りである錦(にしき)を発見した。重傷を負って倒れていた錦は、脱獄した嘉神に襲われ、その嘉神に宙太郎が同行していたことを告げる。天火の跡を継ぎ、曇家の当主となった空丸は神社を離れるわけにはいかず、宙太郎の奪還は白子が向かうこととなった。神社に残った空丸は、自身を半端者と卑下する錦に手を差し伸べ、曇家の居候として迎え入れるのであった。

オロチは死んでいないと考えている犲は、隊員の1人であり大陰陽師の血を引く芦屋睦月(あしや むつき)を中心に、オロチに関する情報収集をしていた。その犲の元に、空丸から脱獄囚が出た報告が入る。事実確認のために獄門処に問い合わせると、脱獄については否定され、更にはその後の連絡も取れなくなってしまった。蒼世は獄門処の動向を探るために、芦屋に獄門処へ式神を飛ばすように指示する。同時に、過去にオロチ封印の手段として召喚された安倍家の式神の捜索も命じた。蒼世が立ち去った直後、芦屋の元に訪れたのは、天火の協力者であり芦屋が探すこととなった式神本人である牡丹だった。
ある日の夜、犲の一員である鷹峯誠一郎(たかみね せいいちろう)は琵琶湖の畔で何者かに襲われ、意識不明の重体となる。翌朝まだ陽も出ていない時間に目覚めた空丸は、昨夕からの記憶が無く、家に戻った記憶もない。そして身体や衣服が、自分以外の何者かの血液で汚れていることに気付いた。空丸は昨夜自分が外出していたことを錦から聞き、身に覚えのない行動に不安を募らせる。その時偶然曇家を訪れた蒼世から、オロチの器となった人間はその自覚がないままに記憶や自我を失い、人を喰らう場合があることを聞かされた。その後、鷹峯や近所の住人が何者かに襲撃されたことを聞いた空丸は、昨夜の記憶を一部思い出し自らがオロチの器であることに気付く。

本当の器

オロチの器として処刑されたはずの天火は生きていた。11年前に両親が殺害された際、空丸を庇った天火は本来死んでしまうほどの怪我を負っていた。しかし、政府が秘密裏に開発していたオロチの細胞を使用した薬を投与され、一命を取り留めることとなる。その薬は細胞を活性化させ、傷を癒し身体能力も大幅に上昇する。その代償に、投与を続けるとオロチの細胞に蝕まれ、精神が崩壊するという危険なものだった。天火は身体と精神が薬に蝕まれた場合は死刑となり、亡骸の解剖を許可することを条件に政府に生かされていたのだった。天火は人工のオロチであり、本当のオロチの器ではなかったのである。

自身が本物のオロチの器だったのだと気付いた空丸は、自害を試みる。しかし、オロチとなりつつある身体は剣を通さず失敗に終わっていた。器は死なせてもらえないと悟った空丸は蒼世の元へ訪れ、自分が鷹峯を襲った犯人であり、オロチの器であることを告白する。これまでの症状を明かした空丸は、蒼世にオロチの器である自分を殺してくれと懇願した。今までオロチの器を「壊す」ことを目的としていた蒼世だったが、空丸の決意を受け取り、捕縛はするが殺さないことを選択した。
一方芦屋と牡丹は、空丸が所持している曇家の宝刀が、”オロチと器を切り離す能力”を持っているという可能性を確かめるために曇神社に訪れていた。空丸と入れ違いになってしまい出直そうとした2人は、宙太郎を探しに出ていたはずの白子と出会う。芦屋と別れ白子に同行した牡丹は、信頼できる相手として白子にも曇家の宝刀の能力を共有した。それを聞いた瞬間、白子は牡丹に攻撃を仕掛ける。動揺する牡丹に対して白子は、風魔一族が代々オロチの眷属であることと、一族復興のために曇家の3人を騙し続けていたことを明かす。白子の正体は風魔一族の頭領である風魔小太郎(ふうま こたろう)であった。同じ頃、獄門処では仮面の男が囚人たちを統率し、一斉に脱獄し始めていた。仮面の男は白子の双子の弟であり、もう1人の風魔小太郎であった。2人で1人の人物として風魔小太郎を名乗る彼らは、獄門処の中と外で連絡を取り合い、オロチ復活に備えていたのである。2人は犲の元からオロチの器である空丸を誘拐し、オロチの復活と一族復興という悲願の達成に向けて動き出した。

オロチとの決着

空丸は自我を失い、オロチとして目覚め始めていた。オロチを信仰する2人の風魔小太郎は、獄門処から脱獄した囚人たちと、滅んだように見せかけ密かに生き残っていた風魔の残党を集めていた。2人が率いるオロチ信仰派は、政府を潰し再び日本を戦乱の世に戻すことを目的として、手始めにこの滋賀の地にいる者を殲滅しようと動き出す。それに対して犲は、国を護る番犬として前線に立ち応戦していた。犲と合流した牡丹は、曇天の下でしか復活しないことから、オロチの弱点は太陽であると推測する。その推測を信じて犲と牡丹、そして滋賀県警の比良裏(ひらり)は、オロチを太陽の下へ誘き出すために動き出した。一方錦は、風魔一族の生き残りであるためにオロチ信仰派として空丸に近づくことに成功する。曇家の宝刀の能力を知らされていた錦は、空丸から宝刀を奪い逃走した。それはオロチを信仰する自らの一族を裏切り、居場所のない自分を拾い受け入れてくれた空丸を助ける選択をしたことを意味していた。

宙太郎は嘉神の言いなりになり、意図せず囚人の脱獄に手を貸していたことを後悔していた。容赦なく警官を襲う嘉神を見て、宙太郎は復讐に囚われている自分が間違っていたのだと気付く。決別して敵対関係となった嘉神に襲われそうになった空丸を救ったのは、曇神社に住み着いている謎の狸・ゲロ吉(げろきち)だった。巨大化したゲロ吉によって、その場を切り抜けた宙太郎は、偶然にも曇家の宝刀の奪取に成功した錦と合流する。駆け付けた蒼世や牡丹から現状を聞いた宙太郎は、宝刀を持ってオロチとなった空丸を太陽の下に誘導する役目を任された。誘導するための通路が行き止まりとなっており、絶体絶命の状況となった宙太郎を助けたのは兄の天火だった。天火の協力を得た宙太郎は、宝刀を使いオロチと空丸を分離させることに成功する。不死身とされるオロチの唯一の敵は己自身。1度器となったことでオロチの分身として認識された空丸は、オロチを討伐できる唯一の存在であった。

圧倒的な人数の差で劣勢だった犲の元に駆け付けたのは、曇家を慕う近所の住民たちだった。天火が生きていると知り活気付いた人々を見て、空丸はオロチへ立ち向かう決意を新たにする。犲の一員としてオロチの討伐を任されたのは、部隊の中では1番の新人で空丸とライバル関係にある武田楽鳥(たけだ らくちょう)だった。曇家と犲は、それぞれ次世代を担う若者に自分たちの命運を託した。宙太郎、武田と共にオロチの頭頂部に辿り着いた空丸は、蒼世から託された安倍の宝刀でオロチに最後の一撃を喰らわすことに成功したのだった。

『曇天に笑う』の登場人物・キャラクター

曇家関係者

曇 天火(くもう てんか/演:福士蒼汰)

CV:中村悠一、小澤亜李(幼少期)
舞台俳優:玉城裕規

曇家の長男で、曇家第14代当主。7月7日生まれの24歳。自由気ままで豪快な性格。人を惹きつける魅力があり、町中の人々に慕われている。常人離れした身体能力を持ち、その強さから「化け物」と呼ばれることもある。戦闘の際は、主に鉄扇を使用する。
元は犲に所属し、隊長を務めていた。両親を殺害された際に自身も負傷し、怪我と意見の相違を理由に脱退する。本来は死に至るほどの怪我を負っていたが、オロチの細胞を利用した新薬の実験台にされ、奇跡的に回復していた。その後は薬の投与により、徐々にオロチ細胞に侵食され、オロチの器と偽り処刑となる。表向きには処刑されたことになっていたが、政府関係者によって秘密裏に生かされていた。オロチ討伐後は薬の投与を止め、オロチ細胞による侵食が無くなった代わりに半身不随となる。

曇 空丸(くもう そらまる/演:中山優馬)

CV : 梶裕貴
舞台俳優:佐野岳、植田圭輔
この物語の主人公で曇家の次男。5月5日生まれの16歳。真面目な性格で、自由人な天火や宙太郎に振り回されることが多い。天火から受け継いだ曇家の宝刀を所持している。
兄の天火より強くなりたいと願い、犲の隊長である安倍蒼世に弟子入りを志願する。最初は断られるが獄門処に潜入し、獄門処の囚人が集めているアヘンの情報を持って帰ってきた事で了承された。また、獄門所内で狐のお面をつけた風魔と接触し、両親を殺された当時の記憶を思い出す。
天火が処刑された後は、曇家の15代目当主を務めた。
オロチの器として1度は完全に自我を失ってしまうが、兄弟を始めとした様々な人たちの力を借りてオロチとの分離に成功する。その後はオロチの分身として、オロチを討伐できる唯一の存在となり、繰り返されるオロチの呪いに終止符を打った。

曇 宙太郎(くもう ちゅうたろう/演:若山耀人)

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