フルハウス(Full House)のネタバレ解説・考察まとめ

『フルハウス』とは、1987年から1995年までアメリカで制作、放送されたコメディドラマ(シットコム)。事故で突然妻を亡くした男が、友人たちに助けられながら子育てをするストーリー。個性的なメンバーが集い、笑いや皮肉のセンスが光る半面、ホロリと涙を浮かべさせる一面もある。そんな懐かし海外ドラマの金字塔と言える作品である。

ジョーイのお仕事

劇中コメディアンとして活躍するジョーイですが、ある30分番組のオーディションに参加。海の家の、ちょっとトボけた店員という役を見事に勝ち取りますが、『シンプソンズ』がヒットしたからと実写ではなくアニメに変更。しかしアニメキャラ(サーフィンに乗ってやってくるカンガルー)の声優として参加することが決定するのでした。「アニメの声は昔から憧れていた」と喜ぶジョーイですが、実はジョーイ役のデイブ・クーリエ氏は声優出身。だから声帯模写も得意です。

ステファニー

ステファニー役のジョディ・スウィーティン氏は放映期間中、一度もこのドラマを見たことがないとか。理由としては「他人に自分の成長過程を見られるのって変な感じがする」とのこと。

ミシェルのその後

出典: laughy.jp

オルセン姉妹。

ミシェルを演じたのはアシュレーとメアリー・ケイトという双子のオルセン姉妹。利き腕でどちらか見分けがつく、などと言われていますが、『フルハウス』の後『ふたりはふたご』というドラマで、双子として出演していました。高校生頃になると『ふたりはお年ごろ』というタイトルのドラマにも出演。この頃になると二卵性双生児ゆえか、顔つきも若干違っていました。12歳からファッションブランドを立ち上げたとか。アシュレーはブランドの方に力を入れており、テレビ等の出演はしなくなったそうです。メアリー・ケイトの方は女優業を続けていたものの、2012年に引退。現在4つのブランド業に専念している模様。ちなみにアシュレーはパパラッチ嫌いだそうです。

オルセン姉妹の共演

何故オルセン姉妹による二人一役になったのかと言えば、ずばり法律が関係しています。「幼児を1時間以上撮影に参加させちゃ駄目」というカリフォルニア州の労働基準法に基づき、二人一役と相成ったわけです。しかし、実は何度か共演しています。
・第1期『ジェシー・カムバック!』前編より。ジェシーの夢の中でよちよち歩きのミシェルが二人登場。ジェシーは「異常発生だ!」とパニクっていました。

・第4期『どちらが婚約者』より。ギリシャにいる親類の一人として登場。ミシェルと一緒に踊るシーンがあります。

・第5期、『ミシェルの中の悪魔』より。日本でもよくある葛藤の天使と悪魔(いい子と不良という表現でした)が登場。空想の産物なので最後は消え去りますが、ミシェルは「いい子のミシェルはいちいちうるさい」「不良のミシェルが着てる服は気に入った」とそれぞれ評するのでした。

・最終話『抱きしめて家族』より。馬術を始めて友達ができたものの、親同士が「うちの子の方ができがいい」と張り合います。大会の日、まだ時間があるからと遠乗りをするのですが、ミシェルは落馬して記憶喪失状態に。最終的には恐怖心から逃げ出したもう一人のミシェルが戻って記憶も復活。

日本語を話したことがあるミシェル、ジェシー、レベッカ

親日家という程でないにしろたまに日本に関するセリフが出る『フルハウス』。劇中、ミシェルとレベッカがそれぞれ日本語で話すシーンがありました。

【ミシェル】『家族の星ジョーイ』という回。D.Jの電話を勝手に使って「ヨシコさん」と話してました。英語版では「モシモシ、ヨシコサン」と話しかけ(吹き替え版では京都弁)、父から「日本にかけてたのはお前か?」と聞かれた時には「ハイ!」と威勢よくお返事(吹き替え版では「うん、お父ちゃん」)。何度も海外へかけていたため、電話代がとんでもない額になっていました。

【ジェシー、レベッカ】『いざ、トーキョーツアー』という回。ジェシーが日本で人気が出て、妻子同伴で東京ライブを行うことになります。ジョーイは群がるファンに対し日本語で礼を言うため、スタッフに「『Thank you』って、日本語で何て言うんだ?」。帰ってきた返事は「ドウモ」。その後ずっと「ベリー・ドウモ」を繰り返していました。ビーチ・ボーイズの『助けてロンダ』を日本語で歌うシーンがあったんですが、カンペを持っていたスタッフがファンに倒されたため歌えなくなり、「テンプラ!ミツビシ!」と知っている日本語を羅列する事態にも陥ります。レベッカはと言えば、土足で踏み込んでくるファンやスタッフたちに対し、「ミンナ、ハヤクデテケ!」と軽く切れてしまいました。楽屋の豪勢さやファンの多さに浮かれるあまり家族との時間をおろそかにしていたジェシーと話し合うためです。

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