フルハウス(Full House)のネタバレ解説・考察まとめ

『フルハウス』とは、1987年から1995年までアメリカで制作、放送されたコメディドラマ(シットコム)。事故で突然妻を亡くした男が、友人たちに助けられながら子育てをするストーリー。個性的なメンバーが集い、笑いや皮肉のセンスが光る半面、ホロリと涙を浮かべさせる一面もある。そんな懐かし海外ドラマの金字塔と言える作品である。

出典: www.news72.jp

通称ジョーイ。ダニーの親友で、コメディアン。物真似などの声帯模写が得意で、アニメ好き。面倒見もいいため子供たちからは人気です。当初はタナー家のリビングで寝ていましたが、コメディアンの仕事の一環で二週間留守の間に突貫工事でガレージをジョーイの部屋に改造。ジェシーの結婚後は彼が使っていた部屋(元ステファニーの部屋)に移動しました。軍隊で大佐を務める父がおり、長いこと不仲だったのですがウェイン・ニュートンの前座としてお笑いを披露した際父も笑うことを初めて知ることに。得意であるポパイの物真似を教えたのがほかならぬ父であることなどから、和解に至りました。
仕事に関しては浮き沈みが激しく、ショーを回ったり、子供番組の司会になったと思えば辞めさせられたり。ジェシーと組んで広告会社を作ったり、ラジオ番組のパーソナリティを務めたこともあります。教員免許を持っていて、一度ミシェルのクラスの臨時教師を務めたこともありましたが、初日はまじめすぎて子供たちに不評、二日目はアクシデントが元で子供が笑ったのを機に新ギャグを披露、校長に目撃され説教された挙句クビなど。子供っぽい面が多いながらもアニメに対する真面目な考えを述べたり、ダニーたちを説教、諭したりと、頼れる面もまたあります。

レベッカ・コクラン

出典: ciatr.jp

通称ベッキー。『おはようサンフランシスコ』というニュース番組に、ダニーと共演。その関係でタナー家にも赴き、ジェシーとの交際が開始。ジェシーのプレスリー好きに辟易することもしばしば。一時期は『乳しぼりベッキー』というコーナーで下積み生活を送っていたようです。実家はネブラスカですが、「ど田舎」と、これはこれでジェシーから閉口される種になっていました。才色兼備で優しい性格。三姉妹、特にD.Jにとっては良き相談相手ですが、男性陣をも怯ませるガッツもあります。

ニコラス・コクラン/アレクサンダー・コクラン

ジェシーとレベッカの間に生まれた双子の男児です。ニコラスはジェシーの父の名で、アレクサンダーはレベッカの恩師の名前。通称はニッキーとアレックス。家に来たての頃はレベッカの母が作った女の子っぽい靴下で見分けをつけていたんですが、それを知らない父ジェシーに脱がされてどっちがどっちか分からない事態に陥ったことも。ジェシーは産後の不安定な精神状態の妻を恐れてそのことを隠していましたが、「お互いに乗り越えて行こう」ということで意見が一致。足型でどっちがどっちか判明。一卵性ではありますが、アレックスの方はお尻にあざがあるとか。
幼児期に至ると友人を作らず二人だけで遊ぶように。双子の子を持つ親のセミナーに参加した両親の策で別々の場所に出かけ、それぞれ友人ができました。髪にこだわるジェシーにより、長い事断髪されませんでした。しかし、ジョーイの叔父が経営する子供用理髪店でかわいらしくカットされて、両親を更にメロメロにさせることに。ミシェルは彼らの誕生後、姉のように振る舞うことが増えました。ちなみに胎児の頃、胎教にはいい音楽が必要としてプレスリーの曲を聞かされたことがあります(腹部にヘッドフォンをつけて)。

パメラ・タナー

三姉妹の母。第一話の段階で、酔っ払い運転のトラックにはねられ亡くなっています(ノベライズ版ではパメラの事故の朝から物語がスタート)。その後たびたび話に上る程度でしたが、第36話で思い出話が語られて、初めてミシェルを連れて家に帰って来た時のビデオが流れ姿が見られました。ジョーイ曰く「よく笑う人。だからステージに上がる時は最前列に座ってもらった」。ジェシー曰く「子供時代は色々やられた(鼻ににんじんを突っ込む、美容院ごっこと称して髪を切られるなど)けど、いい姉貴だった」とのこと。ダニーとは駆け落ち婚だった模様。この一件でダニーはジェシーに殴られたそうです。

コメット

出典: girlschannel.net

テレビのリモコンを見つけてきて、そのままスイッチオン!

タナー家の愛犬。ゴールデンレトリバーのオス。タナー家に迷い込んだ犬が産んだ中の一匹で、飼い主の厚意により譲ってもらいました。当初はジェシーの楽譜やクマタロウをかじるなどのやんちゃぶりを発揮。成犬になると賢く、ちゃっかりした面も増え、心の中や夢の中で喋ったこともあります。後述のキミーの愛犬、ココや通りすがりのメス犬などそれなりに恋も経験しました。名付け親はD.J。ほうき星(どちらもしっぽがある)が由来です。ちなみにステファニーの出した案は「ワンタロウ」でした。

キンバリー・ルイーズ・ギブラー

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D.Jの親友。しかしD.J以外、特にダニーとステファニーからは嫌われています。「何であんな子と付き合うんだ」などひどい言われよう。しかし意外と子供の扱いはうまく、諸事情でステファニー、ミシェルの子守をすることになった際はそれなりに仲良くなり、子守のバイトもしています。生意気な男の子に言うことを聞かせる手段はキスをするとの脅しと、「恐怖の子守歌」(という名のがなり声ですが、悪ガキが名前を聞いただけで怯えるほどの威力)。足が臭いようで、靴を脱いだだけで異臭がし、犬が悲鳴を上げるほど。
調子のいいギャグキャラに思われがちですが、D.Jが恋人のスティーヴとばかり仲良くなっていることを寂しがる一面も。第一話では「妹が三人いる」と言われていましたが、後に兄が一人いるという設定に変更。この兄にはずる休みする為の嘘の欠席届を書かせる、バイト先のホテルでこっそり自分のパーティーを開かせるなどさせていました。ダニーのことは「Mr.T」と呼びます。通称キミー。

スティーヴン・ヘイル

D.Jの恋人。通称スティーヴ。親馬鹿のダニーには今ひとつ認められていませんが、中々に面倒見はよく、D.Jのことも大事にしています。「女のことは褒めておけばいいんだ」というダニーとジェシーの助言に従い、これまたレベッカとビッキーによる「男は褒めればいいと思ってるから、わざと変な格好をして、反応を見る」との助言で厚化粧をして現れたD.Jを一旦は褒めようとしますが、「君は素顔がきれいなんだからそのままでいいんだよ」と力説(「オウムが爆発したみたい」とも言いました)。女性陣からは褒められましたが、男性陣からは反感を買っていました。
高校のレスリング部に所属し、体力面でも頼れます。しかしD.Jがインテリキャラな為か、気のいい兄ちゃんながら、少し抜けた性格づけにされていました。本の感想文を書く課題で、ジェシーと同じ本の上下巻を分業で読み、内容を教え合うという読書法を試しますが、読んだまではいいものの「面白くて笑っちゃいました。作者みたいにうまく言えませんけど」として断念、最後まで読むことに。一度価値観の違いで別れますが、最終回で再登場しました。

ビッキー・ラーソン

出典: www.drillspin.com

産休のためレベッカの代理で『おはようサンフランシスコ』のアシスタントを担当しました。知的な女性で嫌味がなく、トーク番組の経験もあるため、バッチリダニーのアシスタント業をこなせます。当初ダニーは「いけ好かない」と快く思っていませんでしたがいつしか惹かれ合い、本番中なのにキスをしそうになるほどのアツアツぶりを披露。ミシェルが隣家との塀に頭を挟んだ(というガセ情報)を真に受け救急隊を呼ぶなど、ダニーの娘たちともうまくいっていました。
シカゴへの転勤に伴う遠距離恋愛を乗り越え婚約に至るも、今度はニューヨークでの仕事の口が舞い込みます。子供のころからニュースキャスターごっこをするほど憧れていた職業であり、恋は叶わずじまいでした。

三姉妹と重いテーマ

三姉妹がそれぞれ重いテーマに直面することが多々ありました。

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