フルハウス(Full House)のネタバレ解説・考察まとめ

『フルハウス』とは、1987年から1995年までアメリカで制作、放送されたコメディドラマ(シットコム)。事故で突然妻を亡くした男が、友人たちに助けられながら子育てをするストーリー。個性的なメンバーが集い、笑いや皮肉のセンスが光る半面、ホロリと涙を浮かべさせる一面もある。そんな懐かし海外ドラマの金字塔と言える作品である。

『フルハウス』の概要

『フルハウス』とは、1987年から1995年までアメリカで制作、放送されたコメディドラマ(シットコム)。事故で突然妻を亡くした男が、友人たちに助けられながら子育てをするストーリー。個性的なメンバーが集い、笑いや皮肉のセンスが光る半面、ホロリと涙を浮かべさせる一面もある。そんな懐かし海外ドラマの金字塔と言える作品である。

1話完結物のドラマ。コメディなので笑いのシーンも多かった半面、解決へと向かう物語後半はシリアスに話し合う面や涙を誘う面も。主なテーマは愛や友情など。全192話。放送はABCテレビ。制作はロリマー・テレビジョン。

『フルハウス』のあらすじ・ストーリー

ダニー(左)は家族や友人の手を借りて、娘たちを育てていく。

突如妻を亡くしたニュースキャスター、ダニー・タナー。3人いる娘たちの世話の手伝いは、義弟のジェシーと、ダニーの親友でコメディアンのジョーイ。
男手のみの手探りの子育てが開始される。

『フルハウス』の登場人物・キャラクター

ダニエル・アーネスト・タナー

出典: blogs.yahoo.co.jp

通称ダニー。タナー家の家長で、性格は生真面目かつ几帳面。それが段々病的なまでの神経質へと変化し、小型掃除機で大型掃除機のホコリを吸い取る、床を磨いた後は靴の下に紙を敷いて歩くという奇行レベルにまで発展します。ゴム手袋を腕にはめて洗っていた時は「ついに手袋して手を洗うようになったか」と心配されていました。第1期ではスポーツ担当のキャスターを務め、2期以降は『おはようサンフランシスコ』という番組のキャスターとなります。
「掃除オタッキー」と陰口をたたかれる半面家族想い、娘想いでもあります。娘の好きなミュージシャンが番組にゲスト出演した時は「誕生日だから」とこっそり家に呼ぶなど、親馬鹿で過保護。しかし常に優しいパパということはなく、公正な判断で娘を諭すこともあれば「外出禁止」等の罰を与えることもあります。過保護な点は長女D.Jが運転免許を取った際に落ち込む、練習の際しつこい程安全確認を勧めるなど。交際相手にも態度は冷たいです。
自身の恋愛に関しては、長年妻のパメラを想って結婚指輪を外さないでいたものの、生前からの約束である「もしどちらかに何かあったら、子供たちの為に新たな伴侶を得る」を実行するためかそれなりに交際しては、何かしらの欠点を見つけて(探して)別れることを繰り返していました。そんな中、同じ番組で一緒になったビッキー・ラーソンとは婚約までいったのですが、ニューヨークで全国区のニュースキャスターになるという彼女の夢の為破局。その後最終回まで再婚しませんでした。

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大掃除の日はダニーにとってクリスマス。

ドナ・ジョー・マーガレット・タナー

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タナー家の長女。通称D.J。叔父たちの同居に伴い自室を妹と共有することに不満を抱くのを皮切りに、長女であること、果ては思春期特有の悩みや問題によく直面します。良くも悪くも頭はよく、嘘をつくこともあれば妹たちを諭すことも。妹想いではありますが、序列が下になるにつれて悪賢さが上回る妹たちに振り回されることも多々ありました。
妹たちも所属する「ミツバチ倶楽部」(ガールスカウトの一種で、はちみつを売ってチャリティーに当てるというもの)のセールス記録保持者でもあり、「記録を作るコツ」と称する交渉術を見せた回もあります。

ステファニー・ジュディス・タナー

出典: blogs.yahoo.co.jp

タナー家の次女。当初はおませな少女といった感じでしたが、次第に皮肉のセンスが上がっていき、「もう口じゃ敵わない」と姉に言わしめるまでに成長。姉の日記を勝手に読む、姉の電話(携帯電話ではありません)や服を勝手に使用するなど図々しい面も見受けられましたが、これは最高のお姉ちゃんに憧れているため。D.Jがミシェルの部屋に移ることになった際バスルームを自室にするという抵抗を見せたのも、姉と離れたくなかったため。「ドアは開けておくからいつでもおいで」の言葉で部屋替えを承諾します。
宝物はクマのぬいぐるみ、その名も「クマタロウ」(英語名はMr.Bear)。母からの贈り物であるためとても大事にしており、鼻の頭に傷があるという細かい特徴まで覚えています。一度ミシェルに譲渡した際は部屋の外に出てから嘆き悲しむほど愛着。口癖は「超ムカつく!」。英語版では「How dude!」(失礼ね!)。

出典: girlschannel.net

ミシェル・エリザベス・タナー

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タナー家三女。初登場時は赤ん坊でしたが、オムツ関係の対処法を始め、赤ん坊の世話を知らないジョーイ、ジェシーを疲弊させるなどの傑物ぶりや存在感を醸し出していました。口が達者になるや次姉ステファニーに劣らぬ皮肉のセンスを披露。当初は個室に住んでいましたが、D.Jの提案によりステファニーと同室になります。叔父のジェシーに一番懐いており、「おいたん」と呼び、彼が結婚するまで、よきコンビのような描かれ方をしていました。いとこたちが生まれるまでは、「OK、ベイベー」という口癖を使用。これは日本語版のみのセリフで、英語では「You got it, dude!」(任せといて)だそうです。

ジェシー・コクラン(あるいはカツォポリス)

出典: ciatr.jp

英語版では第二期から「カツォポリス」というギリシャ系の姓に変更になりましたが、日本語版ではコクラン姓のままだったので、この記事では「コクラン」と記述します。
ダニーの妻パメラの弟であり三姉妹の叔父。同居に際して、それまでステファニーの使っていた部屋を使用。ロックミュージシャンで、プレスリーの大ファン。外出時初めてプレスリーのライブを見に行った時の様子を再現する、プレスリーの写真が入ったピーナツバターを買い占めるなど、もはや崇拝の粋に達するほどの熱の入れようで、仕事の関係でプレスリーの曲を熱唱しました。姉の亡くなる前は好き勝手の風来坊的な人生を送りながらも、姪たちの誕生日やクリスマスには忘れずにプレゼントを用意していました。同居の後、それまでの人生とのギャップに苦しんで家出したことがありましたが、末娘のミシェルが風邪をひいたという姪たちの嘘を聞いてとんで帰ってきたことから愛情の深さが伺えます。国語の教員とそりが合わず高校を中退した過去があり、後に復学。卒業に至ります(但し、乗っていた地下鉄が事故停止したため卒業式には出られませんでした)。初期は長髪だったんですが、ステファニーの美容院ごっこに付き合わされた際手違いで切られてしまい、以降髪は短いままでした。髪の毛も彼のアイデンティティであり、セットした後話しかけているシーンもあります。
ダニーの仕事仲間、レベッカとは価値観の違いに端を発する紆余曲折の果てに結婚。双子の息子を授かります。一旦レベッカと共にタナー家を出ますが、ミシェルとの別離を悲しんでいることを見抜いたレベッカにより再びタナー家へ。自ら家を増築し、コクラン家の部分を作りました。結婚後はそれまでのプレイボーイぶりはなくなるものの、ミュージシャンとしての仕事がうまくいかず、主夫と勘違いされることもあります。その後日本のチャートで1位を獲得し、一度だけ来日しました。

ジョセフ・アルビン・グラッドストーン

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