加賀鉄男(ヒカルの碁)の徹底解説・考察まとめ

加賀鉄男とは、『ヒカルの碁』の登場人物。主人公の進藤ヒカルより2学年年上で、葉瀬中将棋部の部長を務める少年。中学生ながら公然と喫煙をする不良然とした少年で、校内では「泣く子も黙る加賀」と呼ばれ恐れられている。幼少より将棋が好きであったが囲碁好きの父の命令で囲碁教室に通い、塔矢アキラの次席となるほどの実力を持つ。口は悪いが思い切りがいい性格で、囲碁部を辞め、プロへの道を歩みだすことをためらう進藤ヒカルの背中を押したことも。

ヒカルと同学年で、後に囲碁部に所属する。自らを囲碁部に引き込んだにも関わらず院生になるべく退部しようとするヒカルに激昂し、自らも退部することを決意するが、加賀に諭されて「最後の勝負」として三面打ちに挑むことになる。
小池 仁志(こいけ ひとし)

ヒカルより1学年下。ヒカルが院生になった後にポスターを見て入部した、葉瀬中囲碁部3代目の部長。
番外編の「掌編」で加賀のことを「伝説の筒井先輩」と勘違いするが、加賀が正体を明かさなかったため彼のことをずっと筒井だと思っている。
矢部(やべ)
小池より1学年下。囲碁部の存在を知り、「プロがいる」との噂を聞いて入部を考えるが、実際には小池1人と知り落胆して入部を取り消そうとする。
その時偶然現れた加賀に入部を賭けた一局を持ちかけられて敗北し、かなり強引に入部させられる。やや高飛車な性格ではあるが、加賀からみれば大差はないものの小池より棋力が上で部活動にも熱心に取り組んでいる様子。
岡村(おかむら)
小池より1学年下。もとは将棋部員だったが、加賀の「筒井ごっこ」の犠牲となり囲碁部に入部させられてしまった。囲碁をやる気は全くないが、対局で勝った時や褒められた時は素直に喜んでいる。
将棋の腕前は「親戚のどのおじさんより強い」と豪語するも、6枚落ちのハンデを背負っている加賀にも勝てない程度。
カツマタ
葉瀬中学生徒指導担当教諭。ゴリラを思わせる強そうな体格に強面と、威圧感満載の風貌をしている。
素行が悪すぎる加賀を目の敵にしており、毎日のように追い回している。
冬期大会海王中大将(とうきたいかいかいおうなかたいしょう)
岸本や日高より1学年上の先輩。加賀に「塔矢アキラもどき」と例えられた。
冬期囲碁大会の決勝戦で加賀と対局し、勝ちを収めるも喜ぶ様子もなく淡々と碁石を片づけていた。
森山(もりやま)
佐和良中(さわらちゅう)囲碁部員で、ヒカルが小学生時代に出場した大会では大将を務めていた。加賀と対局し、勝つ見込みがなく投了するも顧問に責められてしまう。
冬期大会佐和良中副将(とうきたいかいさわらちゅうふくしょう)
眼鏡をかけている男の子。棋力は川萩中副将より強いと加賀に思われている。
加賀の父(かがのちち)
加賀の父。自らの息子が年下のアキラに一度も勝てないことに苛立ち暴言を吐いて責め立てたうえ、後にアキラとの実力差がはっきりすると見限った。加賀が囲碁を憎むようになった元凶。
加賀鉄男の名言・名セリフ/名シーン・名場面
ヒカルに「最後の勝負」を促す加賀

院生になってしまうと、学校の囲碁部として大会に出場することができないことを失念していたヒカルは苦しむが、突然乱入してきた加賀がその背中を押した。
「実力を見せてから部を去れ」という加賀の言葉で決意を固めたヒカルは、最後の勝負として加賀・筒井・三谷の3人を相手に初めての3面打ちに挑戦する。
そうして臨んだ3面打ちでヒカルは筒井・三谷に勝利し、加賀には6目半差で負けたものの、その実力を十分に見せ、迷うことなく自分を育ててくれた囲碁部を発つことができたのだった。
物分かりが良く、努力する相手には惜しみない協力を示す加賀の懐の深さに筒井と三谷は心を動かされ、ヒカルの中では人生の先輩としての地位を確立した名場面だ。
「おいガキ、言い忘れたがオレの方の駒は、6枚落ちでいいぜ」
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目次 - Contents
- 加賀鉄男の概要
- 加賀鉄男のプロフィール・人物像
- 加賀鉄男の来歴・活躍
- 囲碁嫌いなのに大会出場
- 悩めるヒカルの背を押す
- 「掌編」で筒井に成りすまして囲碁部の新入部員勧誘
- 加賀鉄男の関連人物・キャラクター
- 進藤 ヒカル(しんどう ひかる)
- 塔矢 アキラ(とうやあきら)
- 筒井 公宏(つつい きみひろ)
- 三谷 祐輝 (みたに ゆうき)
- 小池 仁志(こいけ ひとし)
- 矢部(やべ)
- 岡村(おかむら)
- カツマタ
- 冬期大会海王中大将(とうきたいかいかいおうなかたいしょう)
- 森山(もりやま)
- 冬期大会佐和良中副将(とうきたいかいさわらちゅうふくしょう)
- 加賀の父(かがのちち)
- 加賀鉄男の名言・名セリフ/名シーン・名場面
- ヒカルに「最後の勝負」を促す加賀
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