寄生獣のネタバレ解説・考察まとめ

『寄生獣』とは、岩明均による漫画作品、及びそれを原作とするアニメ、実写映画。人間に寄生し、人間を食らう寄生生物。そんな生物(ミギー)が右手に寄生してしまったため、数奇な運命に翻弄されることになった泉新一。単なるモンスター物、ホラー物ではなく高度な哲学性、テーマ性が物語を彩っており、今なお根強い人気を誇っています。

浦上

大量殺人鬼。普段は軽口が多く、警官を小馬鹿にするような言動もとっていましたが本性はパラサイト並みに冷酷。本人曰く「人間で遊んだ」おかげで人間とパラサイトの見分けがつくという貴重と言えば貴重な人物。実際後藤を見た途端怯えて逃げだし、「あれが人間に見えたのか?」と聞くなど、見分けの能力は高いようです。新一のことも初見からパラサイトが混じった人間と見抜いていましたが、「ただの人間」とだけ証言。掃討作戦で駆り出されますが後藤が暴れている混乱の中逃走。最終話付近で里美を人質に新一に殺人行為の正当性などを説きますが、里美から「あんたの方がバケモノ」と言われた上、新一に殴り倒されます。生死は不明。

出典: wikimatome.org

あごを砕かれただけ、との説が有力。

宇田守

脳以外の場所に寄生された、新一と同じ境遇の人物。離婚歴あり。ジョーに寄生されたのは、妻とよく見に行った海が望める崖の上でした。新一も呆れるほどに涙もろい人物。ジョー曰く映画が好きで、ビデオを見ては泣いているそうです。同じ境遇だからと協力を買って出ますが、体型、気質いずれも戦闘には向かず、ジョーの寄生部分が呼吸器官とも一体化しているため早々に心臓部分を貫かれます。

出典: anipla.net

しかし、ジョーの能力で生存。信子を乗っ取ったパラサイトを始末した後、「確かにこいつは君のお母さんじゃない。でも、君がやっちゃいけない気がする」と、パラサイトを殺そうとしていた新一の目を覚まさせてもくれました。その後も倉森関連で協力してくれるなど人のいい性格です。ジョーのせいでパラサイトと疑われたこともありますが、頭部は人間なので、髪の毛による見分けでボロが出ることはありませんでした。職業はホテルの清掃員。

ジョー

宇田に寄生したパラサイト。ミギー同様失敗して脳を奪えなかった一例です。寄生部分は口元から胸の辺りまで。水中に落下した宇田の命を救う為、呼吸器官付近で成熟したというわけです。話し方はフランク。これはテレビや映画で言葉を覚えたため。元はパラサイトと呼ばれていましたが、世間でのパラサイト騒動のこともあってあごを意味するジョーに改名。

能天気そうな口調ですが、信子の体を乗っ取ったパラサイトと臆せず戦い、冷静に戦い方や自分の方が不利であることを分析。寄生部分が胸元にまで達しているため、宇田の重要器官をずらすことが可能。やられたと見せかけ、信子を乗っ取ったパラサイトを撃破しました。次第に口が悪くなり、最終的には宇田を「上あごの野郎」と称するようになります。

美津代

ミギーを失った新一をしばし家に泊めた老婆。はじめは泥棒と思ったようですが、泣き腫らした目や頭部の怪我、新一の態度から泥棒ではないと判断。新一が礼を言って帰ろうとするたび、長話などで引き止めていました。未成年に酒を飲ませる一面もありますが、近辺に後藤がいることを知った新一が自分の命と引き換えに戦う決意を口にするや激しい怒りも見せます。夜中こっそり出て行こうとする新一に、考えを巡らせることなどのアドバイスを送り、武器として新一自身が選んだナタを持たせ、送り出しました。死んだ夫に新一の無事を祈るなどしていましたが、「化け物の死体が見つかった」という近隣住民の騒ぎ、庭に刺されたナタを見て新一がやりおおせたことを確信。

新一、ミギーが初めて接触したパラサイトですが、失敗型。犬に寄生し、犬を食べていました。知性は人間並みなので言葉は話せます。ただミギー曰く「勉強不足」とのことで、本体を翼に変形させて飛行。注意力が散漫になった所をミギーに心臓を抉り出されました。原作では中型犬でしたが、「あの翼では中型犬を飛ばすことはできない」との声もあったためか、アニメ版では小型犬になっています。

『寄生獣』の名言・名セリフ/名シーン・名場面

漫画史に残る傑作とされる『寄生獣』には、「人間」と「生きる」ということに関する哲学的な名言が数多く登場する。それらは驚愕の展開が続くストーリーと新一の歩む過酷な運命を彩り、強烈な印象を残して物語を盛り上げていった。

renote.net

『寄生獣』の裏話・トリビア・小ネタ/エピソード・逸話

ミギーのモデル

人格等ではなく、絵のモデルです。手の形から少しだけ変形している時などのミギーは、鏡に映した作者自身の左手がモデルになっています。作者曰く「キャラクターを描くときモデルは用いないが、ミギーは例外だと気付いた」そうです。

執筆終了後、作者に起きた出来事

最終話の執筆も終わり、友人と飲んでいた作者。浦上が使っていたナイフの資料の切れ味を試すため、コンビニの袋を切って遊んでいたら自分の小指の一部も切ってしまったとか。「酔って刃物を扱うものではない」と述べていましたが、その後の肉が盛り上がって指紋まで再生した指というか人体の回復力にも驚いたとのこと。コミックス10巻巻末に記載。

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