
『バトルフィールド 1』とは、エレクトロニック・アーツより2016年に発売されたファーストパーソン・シューティングゲーム(FPS)である。実際の戦争や架空の戦いをテーマにした大人数でのマルチプレイや、キャンペーンモードを主としている。『バトルフィールド 1』は、バトルフィールドシリーズ初となる第一次世界大戦が時代背景であることが話題になった。前作『バトルフィールド ハードライン』から1年、初代となる『バトルフィールド1942』の発売から14年の時を経て制作された。
『バトルフィールド 1』の概要
『バトルフィールド 1』とは、エレクトロニック・アーツより2016年10月21日に発売されたファーストパーソン・シューティングゲーム(FPS)である。実際の戦争や架空の戦いをテーマにした大人数でのマルチプレイや、キャンペーンモードを主としている。
バトルフィールドシリーズは、2002年発売の『バトルフィールド1942』より始まった、実在もしくは架空の戦争をテーマにしたゲームシリーズである。ゲームシステムは、チーム制のファーストパーソン・シューティングゲーム(一人称視点シューティングゲーム)である。開発はスウェーデンのゲームソフトメーカー、ディジタル・イリュージョンズ・クリエイティブ・エンタテインメントが行っている。
俗に言う戦争ゲームのひとつで、武器の豊富さやオンラインによるマルチプレイの充実さ、他ゲームではあまり見られない搭乗兵器の使用が可能なことが、本シリーズの魅力である。同ジャンルの殆どがプレイヤーが操作する歩兵同士の対戦の中、バトルフィールドシリーズでは、ステージ上にあるバイク・車両・戦車・戦闘機から軍艦まで使用する事が可能である。
また、同ジャンルでは戦場の雰囲気や弾道の変化を忠実に再現したリアル系やゲーム性を重視しているため、アクション映画やマンガの様な非現実的なスポーツ系に分類されるが、バトルフィールドシリーズはお祭り系といわれている。本作はプレイ人口が多いだけでなく、プレイ人数も最大64人と極めて多い。決して広すぎないステージ上に64人も放り込むと、戦闘中に曲芸飛行を始める人が現れたり、敵味方入り乱れての鬼ごっこが始まったりするなど、まさにお祭り状態になってしまうためである。
『バトルフィールド 1』はPlayStation 4、Xbox One、PCにて全世界同時発売しており、全作同様64人プレイが可能になっている。
バトルフィールドシリーズの制作会社であるDICEでは、スタッフの多くが第一次世界大戦の時代の作品を作りたがっていると発信している。また、シリーズ初となる時代背景をモデルにする事で、ゲームの新しい魅力を伝えたいそうだ。
『バトルフィールド 1』のあらすじ・ストーリー
シングルプレイのキャンペーン
鋼鉄の嵐(Storm of Steel)
大戦末期の西部戦線。アフリカ系アメリカ人で構成されたアメリカ外征軍第369歩兵連隊・通称ハーレム・ヘルファイター連隊は、ドイツ帝国軍の攻撃により苦戦を強いられていた。
血と泥濘の先に(Through Mud and Blood)
1918年秋、フランスのカンブレーに進攻すべく、イギリスの戦車部隊がドイツ軍の防衛線に攻勢を仕掛けた。イギリス陸軍の新米戦車兵であるダニー・エドワーズは、無茶な命令を出す上官タウンゼントの命令により、マークⅤ戦車を操縦し、歩兵を支援しながら防衛線を突破。しかしぬかるみにはまってしまい、行動不能になったところでドイツ軍に包囲されるのだった。
高き場所の友(Friends of High Places)
イギリス陸軍航空隊の航空パイロットであるクライド・ブラックバーンは、イギリスの名家であるウィンザー家の末裔ラックハムとのブリストル F.2戦闘機を賭けた賭博でイカサマを行い、戦闘機と相手の身分を手に入れる。身分を偽りながら空の戦いに参戦。しかし練習飛行中にドイツ軍の航空部隊による奇襲を受ける。
サヴォイアに栄光あれ!(Avanti Savoia!)
1918年、イタリア王国とオーストリア=ハンガリー帝国はアルプス山脈で睨み合いを続けていた。イタリア軍の精鋭部隊・アルディーティに所属するルカ・ヴィンチェンツォ・コッキオラは、重装備でオーストリア軍に立ち向かう。その一方で、別の大隊にいる双子の弟・マッテオの行く末を追っていた。
ランナー(The Runner)
1915年春、連合軍によるガリポリ半島上陸作戦に向け、ダーダネルス海峡の沿岸では着々と準備が進められていた。オーストラリア・ニュージーランド軍団の伝令兵フレデリック・ビショップは、オスマン帝国軍の要塞に艦砲射撃を行うための伝令任務を与えられていた。そこへ、ビショップに憧れるあまり年齢を詐称して入隊したジャック・フォスターがやってくる。
記されぬ言葉(Nothing Is Written)
オスマン帝国支配下のメソポタミアでは、アラブ民族が圧政に抵抗していた。家族を虐殺されたベドウィンの女性戦士ザラ・グフランは、イギリス軍の将校トーマス・エドワード・ロレンスの協力を経て、オスマン軍の装甲列車破壊工作を開始する。
『バトルフィールド 1』のゲームシステム
シングルプレイ
シングルプレイのキャンペーンモードは、それぞれ主人公が異なる複数のエピソードで構成されたオムニバス形式となっている。「大戦の書(War Story)」と呼ばれる6つの異なる戦線と主人公のエピソードで構成されており、いずれも史実に基づいた作戦や情勢を背景に物語が進行する。
マルチプレイ
勢力
第一次世界大戦に参戦した実在の国家が登場する。
【連合国】
・大英帝国(British Empire)
イギリス海外派遣軍(British Expeditionary Force)
オーストラリア・ニュージーランド軍団(ANZAC)
イギリス海兵隊(Royal Marines)
・アメリカ合衆国(United States of America)
アメリカ外征軍(American Expeditionary Forces)
・イタリア王国(Kingdom of Italy)
イタリア王国軍(Royal Italian Army)
・フランス共和国(Republic of France)
フランス共和国軍(French Army)
・ロシア帝国(Russian Empire)
ロシア帝国陸軍(Imperial Russian Army)
ロシア白軍(White Army)
労農赤軍(Red Army)
【中央同盟国】
・ドイツ帝国(German Empire)
ドイツ帝国陸軍(Imperial German Army)
・オーストリア=ハンガリー帝国(Austro-Hungarian Empire)
オーストリア=ハンガリー帝国軍(Austro-Hungarian Army)
・オスマン帝国(Ottoman Empire)
オスマン帝国軍(Ottoman Army)
騎兵

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目次 - Contents
- 『バトルフィールド 1』の概要
- 『バトルフィールド 1』のあらすじ・ストーリー
- シングルプレイのキャンペーン
- 鋼鉄の嵐(Storm of Steel)
- 血と泥濘の先に(Through Mud and Blood)
- 高き場所の友(Friends of High Places)
- サヴォイアに栄光あれ!(Avanti Savoia!)
- ランナー(The Runner)
- 記されぬ言葉(Nothing Is Written)
- 『バトルフィールド 1』のゲームシステム
- シングルプレイ
- マルチプレイ
- 勢力
- 騎兵
- 塹壕
- 兵器
- 『バトルフィールド 1』の登場人物・キャラクター
- 血と泥濘の先に
- ダニー・エドワーズ(Danny Edwards)
- マクマナス(McMannus)
- タウンゼント(Townsend)
- フィンチ(Finch)
- プリチャード(Prichard)
- 高き場所の友
- クライド・ブラックバーン(Clyde Blackburn)
- ウィルソン(Wilson)
- サヴォイアに栄光あれ!
- ルカ・ヴィンチェンツォ・コッキオラ(Luca Vincenzo Cocchiola)
- マッテオ(Matteo)
- ランナー
- フレデリック・ビショップ(Frederick Bishop)
- ジャック・フォスター(Jack Foster)
- 記されぬ言葉
- ザラ・グフラン(Zara Ghufran)
- アラビアのロレンス(Lawrence of Arabia)
- ティリキシ(Tilkici)
- 『バトルフィールド 1』の用語
- 第一次世界大戦
- AP徹甲弾
- AT
- AA
- 『バトルフィールド 1』の裏話・トリビア・小ネタ/エピソード・逸話
- 前作『バトルフィールド ハードライン』から約1年での『バトルフィールド 1』の発売