A3!(ゲーム・アニメ)のネタバレ解説・考察まとめ

『A3!』(ゲーム・アニメ)とは、スマートフォン向けのイケメン役者育成ゲームアプリ、またゲームアプリを原作としたアニメ作品。キャラクターたちは春組・夏組・秋組・冬組の4つのグループに所属しており、アニメは春組と夏組のストーリー「SEASON SPRING & SUMMER」と秋組・冬組のストーリー「SEASON AUTUMN & WINTER」全24話が放送された。
舞台役者の各キャラクターが物語の中で別の役を演じ、1人のキャラクターの色々な話し方や言い回しを楽しむことができる。

帰るなり塞ぎ込んで部屋にこもってしまった真澄を心配し、春組メンバーが声をかけると「失恋した」と答える真澄。談話室で詳しく話を聞いたメンバーに背中を押され、いづみに部屋へ叩いたことを謝りに訪れた真澄。いづみは自分のために怒ってくれたのだし、気にしてないと答える。しかし、真澄はいづみの「私に褒められるための演技ではだめだ」という言葉で、何のために演技をすればいいのかわからなくなっていた。真澄はいづみの演技が好きで、いづみと同じように頑張っていたのだ。演技で何も残せていなかったと思っていたいづみは、自分の演技を好きだと言ってくれた真澄にありがとうと感謝を伝えた。その姿に、"好き"が溢れてしまった真澄がいづみに詰め寄ったところで咲也が止めに入ると、真澄は「咲也、邪魔」と抵抗。初めて真澄が咲也を名前で呼んだのだ。咲也はとても嬉しかった。外で様子を窺っていた綴、シトロン、至も漏れてくる声に笑みをこぼした。
団員同士の関係も徐々に近づき、演技の実力も確実に成長している。MANKAIカンパニー新生春組のメンバーは、いよいよ公開ゲネプロの日を迎えた。

第6話「The Show Must Go On!」

ついに、春組の旗揚げ公演初日。楽屋ではメンバーが準備を進めていた。チケットは残っているが、千秋楽に向けて何度も足を運んでもらえるようにと気合を入れる。皆に声をかける咲也はすっかり座長らしくなり、とても頼もしい表情だ。いづみは舞台袖から、「初めてを楽しんでね」と皆を送り出した。
幕が上がり、ナレーションから物語が始まる。ロミオとジュリアスの恋敵としての出会いのシーン。友情を育んでいくシーン。仇敵の家だと知るきっかけとなるパーティーには、マキューシオが誘う。綴の出番だ。客席では、弟たちが兄の晴れ舞台を見守る。ローレンス神父の言えなかったセリフは、言いやすいように何度も綴が直し、シトロンは言えるまで必死に練習した。日本語の台詞を自然に言えたシトロンを見て雄三は微笑んだ。皆、しっかりストーリーを進めていく。至も真剣に舞台に立っている。苦戦したロミオとジュリアスの殺陣のシーンも、しっかりと観客を引き込んでいた。
再終幕、咲也と真澄は綴らに見守られながらステージへ。最期のシーンが終わり、幕が下りると客席からはたくさんの拍手が送られた。呆然とする咲也らを、いづみはカーテンコールへ送り出す。
数日後、その日の公演を終え楽屋で居眠りをする春組のメンバーの元へ、松川が興奮しながら駆け込んできた。千秋楽のチケットが完売したのだ。ひとまず劇場の取り壊しがすぐに行われることは回避した。喜んだシトロンが至に飛びついた際、至は顔を歪める。寮に帰った後、至の部屋へ来たシトロンは足首を痛めていることに気付いていた。至は無理はしないと約束し、シトロンは他のメンバーには秘密にしておくことにした。
千秋楽、迫田を連れて喝を入れに来た左京は、満員になった客席を見て「今日の劇場は昔を思い出す」と微笑んだ。
幕が上がり、物語が始まる。進んでいくうちに、ティボルトが倒れるはずのシーンで至は倒れずに踏ん張ってしまった。昨日の公演中に痛めた足を咄嗟にかばってしまい倒れられなかったのだ。いづみは一旦幕を下ろそうとしたが、咲也が咄嗟にアドリブを入れる。咲也のアドリブに至が答え、幕を下ろすことなくストーリーは進んだ。

涙を流す至を心配する春組メンバー。

劇が終わり、舞台袖では今までで一番大きな拍手に驚く一同。痛めている足を確認すると、至は涙を流していた。泣くほど痛いのかといづみらは焦ったが、至は「今までの人生でないくらい、自分が熱くなってて笑えるだけ」と答え、劇団に残ってくれるのかという綴の問いかけにも「まあね」と答えた。
春組の旗揚げ公演は大成功を収めたのだった。春組の公演が終わり、セットの片付けなどのためにいづみは劇場にいた。余韻に浸りながら客席に座っていると、左京に声をかけられる。夏のメンバーはどうするのかと聞かれいづみは、募集もするが声をかけたいと考えている人がいると答える。
一成と幸、寮に落ちた三角のマスコット、MANKAIカンパニー団員募集の文字を見る少年と、明るい髪色の青年。これから新しい物語が始まる。

SEASON SUMMER

第7話「新しい季節」

春組千秋楽公演の打ち上げ、料理を囲んで春組メンバーと監督であるいづみ、支配人の松川が揃っていた。亀吉の姿もある。乾杯の音頭をいづみに勧められ、咲也は戸惑い気味だった。咲也のあいさつの後乾杯をすると、松川は昔を思い出して涙を流した。春組メンバーは、これから行う夏組の公演の手伝いもしていくことになる。明日は夏組メンバーのオーディションだ。
翌日、オーディション会場にやってきた一成と幸。スカウトしていたのはこの2人だった。それから会場に来たのは幸の同級生の向坂椋と、俳優の皇天馬の2人。現役俳優の登場に一同は驚いたが、幸だけは天馬の事を知らない様だった。会った瞬間からぶつかる幸と天馬。場を仕切り直して、オーディションを始める。舞台の上に立ってひとまず自己紹介行うことに。3人の自己紹介が済むたびに嫌味を言う天馬。天馬以外の3人は演劇の経験はない。天馬は役者として活躍してはいるが、舞台の経験はないらしい。

オーディションに合格した椋、一成、天馬、幸。

自己紹介の後、いづみは「おはよう」を喜怒哀楽の感情で言ってみてと課題を出した。3人は素人ながらも演技をしていくが、そこでも天馬は嫌味を挟む。他の参加者に嫌味ばかり言う天馬だったが、いざ課題にとりかかると会場の空気が一変。小さいころから役者として活躍している天馬の演技は、まさに経験を積んだプロの演技だったのだ。オーディションの結果は全員合格。夏組メンバー4人が決定した。
夏組メンバーも全員入寮することになり、椋と一成は2人部屋で決まり、天馬は1人部屋しかありえないと言い出し、幸と天馬はそれぞれ201号室と203号室を使うことになった。そこへ松川が現れ、七不思議の話をしだす。誰もいないはずの203号室から声が聞こえるらしい。203号室を使うと言った天馬は、幸に部屋を代わるように持ち掛けるが却下される。とりあえず皆で203号室を確認しに行くことにした。聞き耳を立てると、中からは何者かの声がする。中にいるのは幽霊なのか不審者なのか、どちらにしても天馬が1番ビビっている。いづみがドアを開けようと進み出たところで、松川が「何とかする」と割って入り、真澄を連れてきた。いづみを危険な目に遭わせまいと真澄は自らドアノブに手をかける。203号室のドアが開かれると、三角形だらけの室内に斑鳩三角という青年が居た。春組が動き出す前から住み着いていたというその青年を捕まえようとするが、軽い身のこなしで逃げてしまう。おにぎりをくわえたまま三角が向かった先では、シトロンが三角形のおにぎりを作っていた。松川は不審者として警察に連れて行こうとするが、いづみは三角を劇団にスカウトする。三角がメンバーに加わり、5人そろった夏組が結成された。

第8話「千夜一夜物語」

夏組の稽古初日、2人1組でエチュードを行うことに。幸と椋は等身大の学生同士の会話を演じる。2人にとって初めての芝居をいづみは褒めるが、天馬は”一人称を変えただけの日常会話”だから演技ではないと否定する。続いて一成と三角の演技が始まると、三角の様子が一変。いつもの雰囲気とは違いしっかり役を演じていた。天馬の相手にもう一度三角を指名する。天馬と三角は相手の様子を見ながら話を展開させ、起承転結をつけ演じた。
晩御飯の後、談話室に集まる夏組メンバー。暫く待っているといづみと綴、松川が現れた。夏組のリーダーと旗揚げ公演の演目を決めていく。初代夏組はコメディ劇が得意だったと松川が話すと、コメディは自分のカラーに合わないと拒否する天馬。いづみはコメディは難しいため天馬の言う通り、やめておいた方がいいかもしれないと言う。すると天馬は御託を並べ、旗揚げ公演はコメディ劇にすると宣言。いづみの言葉にまんまと乗せられた天馬に幸は呆れた。
今回も脚本を担当する綴は、宛書するために主役と準主役を決めてほしいと要望を出す。すると全員が主役をやりたいと手を挙げた。夏組は全員が前に出たいタイプの様だ。主役決めは保留にしようかといづみが提案するが、綴は夏組メンバーを見て全員が主役の脚本を書こうと閃いたようだった。

衣装に張り切る幸とデザインに張り切る一成たちを不安げに見守る天馬。

基礎体力づくりや発声練習をこなしつつ、日々の稽古に励む夏組メンバー。一方で綴は脚本の製作に励んでいた。とある日の夕食時、夏組メンバーが集まる談話室に脚本を握りしめ綴が現れる。徹夜で書いていたらしく、ふらふらと床に倒れそのまま眠ってしまった。目を覚ました綴が心配そうに脚本をチェックしているいづみの様子を窺う。読み終わったいづみは親指を立てながら笑顔で今回の脚本に合格を出した。全員が主役になれるようにアラビアンナイトをモチーフにした今回の脚本では、メインの主役であるアリババを天馬、物語を話す姫シェヘラザードを幸、アラジンを一成、シンドバッドを椋、ランプの魔人を三角が演じることになった。衣装は今回も幸が担当し、宣伝用のビジュアルデザインは一成が担当する。和気あいあいと盛り上がるメンバーだったが、全てが劇団員の手作りである事に天馬は不安を感じていた。
ある日の放課後、構内でいつものように幸を追う椋。演劇をやっていることを他の生徒に知られないようにと距離をとるように言われているため、追いつく前に止まった椋に、陸上部の生徒が声をかける。椋はもともと陸上部で短距離のエースだった。しかし怪我をしてしまったことで、椋は陸上を辞めざるを得なかったのだ。陸上を辞めた自分が今は演劇をやっていることを笑われると不安がる椋に、幸は今度の舞台に元チームメイトを招待しようと提案する。陸上をしていたころの夢は無くなってしまったが、今は新しく見つけた夢に向かって椋は頑張っている。今の夢に自信を持った椋に、幸は一緒に寮へ行こうと声をかけるのだった。
はじめての台本の読み合わせの日。天馬はうまく台本を読めない椋に苛立ち怒鳴る。いづみに制止され、天馬は自分は悪くないと稽古場から出て行ってしまう。
中庭で自分が怒られたことに納得がいかない天馬が座っていると、咲也が顔を出した。天馬は春組リーダーである咲也に、うまくいかなかった時にどう対応したのかを尋ねる。咲也から話をきいた天馬はいづみの部屋を訪れ、リーダーとしての考えを伝える。それはかつて春組も行った”全員で一緒に寝てみる”というものだった。

第9話「はじまりの夏合宿」

天馬の提案で、春組メンバーを寮に残し、夏組メンバーといづみ、松川は合宿を行うことにした。合宿所での練習が開始されると、天馬は嫌味を言うのではなく、皆の演技にアドバイスをしていく。いづみは天馬の変化を微笑ましく見守る。休憩時間に、シェヘラザードが千夜一夜物語を始めたきっかけについて疑問が出ると、椋が原典での設定を話し出した。千夜一夜の世界を理解したくて全巻読んだというのだ。何冊にもわたる長い物語を全巻読んだという椋に夏組メンバーは驚き感心した。椋の話を聞いて、幸はシェヘラザードの心情への理解を深めていく。
稽古が終わり、夕食はメンバー全員で作ることになった。米を研ぐ幸に、突っかかる天馬。間に入ろうとした椋、三角、一成にも天馬はきつく言い返す。天馬にその気はなかったが、キッチンの空気は悪くなり天馬は外へ飛び出した。
暫くすると、いづみが天馬のぶんのカレーを持って天馬の元へ来た。カレーを食べながら話をする天馬といづみ。天馬は天馬なりにリーダーとして皆をしっかり見ており、それぞれの強みや欠点もしっかり理解していた。いづみは天馬に欠点の指摘と同じくらい、皆の出来たところも褒めてとアドバイスをした。
翌朝稽古場に皆が集まったが、重い空気が流れていた。ストレッチを始めようとすると、「昨日は言い過ぎた思ってる」と天馬は皆に頭を下げた。ごめんなさいという言葉ではなかったが、天馬の精いっぱいは皆に伝わった。稽古を始めると、天馬は指摘だけでなく出来た部分を褒めた。最初は驚いた夏組メンバーだったが、皆の空気が明るくなり稽古はスムーズに進んでいった。
その日の夜、松川は皆に花火を用意していた。ロケット花火にテンションが上がる一成だったが、天馬はロケット花火を知らなかった。ドラマで線香花火はやったことがあるがちまちましてあまり面白くなかったのだと言う。

皆で花火を楽しむ夏組メンバー。

花火を楽しむ夏組の雰囲気はまるで修学旅行の様だった。仕事のために修学旅行に参加したことのない天馬と、旅費が出なくて参加したことのない三角。そんな2人に一成は思いっきり楽しもうとねずみ花火を持ち出した。一気に10個火を着ける一成を見て皆は退避し、どんなものか知らない天馬は1人ねずみ花火の餌食になるのだった。

第10話「本当のオトモダチ」

ある日の朝食、1人に割り当てられた10枚チケットの残り枚数について話すメンバーたち。椋、幸、三角が手こずる中で顔の広い一成は既にチケットをさばききっていたため、他のメンバーの分のチケットについても手伝うと申し出ていた。
稽古には雄三が来ていた。春組同様に厳しく指導していく雄三だが、いつも天馬にきつく言われている皆はすぐに受け入れ食事の後談話室でミーティングをすることにした。喜劇の間や感覚を使うため、初代夏組のビデオを見て改めて気合を入れるメンバーたち。稽古をしている初代夏組メンバーたちのほかに、稽古を見守っている少年が映っていた。
衣装が出来上がり、皆で着て並んでみる。稽古の後に少しずつ作っていたという幸に皆が感心していると、松川がカメラマンを連れてきた。大学で写真部に入っており綴に頼まれたのだという。宣伝用の写真を撮り終えた後、大学生は劇場を見せて欲しいと言いいづみと共に劇場を見に行く。演劇に興味はあるが、正確には自分ではないと不思議なことをいう大学生にいづみは千秋楽公演のチケットをお礼として渡した。その夜一成は、撮ってもらった写真を使いMANKAIカンパニーのホームページのリニューアルにとりかかる。夏組公演の衣装を着た写真を入れたことで、インパクトのある仕上がりになった。しかし天馬はデザインは申し分ないが、今回自分の写真と名前は伏せてほしいという。これまでの実績に頼りたくないのだという。天馬の名前があれば、チケットはすぐに売れると思っていた一成だったが、天馬の要望を受け入れサイトには天馬の写真と名前をのせないことにするのだった。残っているチケットは皆で手分けして売ることにした。
別の日の稽古中、魔人のシーンが前半の見せ場だからアクションを強めたらどうかといづみが提案すると、一成はいいね、賛成と返事をする。それに対し天馬はあまりドタバタさせすぎるのはどうなんだと逆の意見を述べると一成は天馬に賛同。そしていづみが魔人が活躍できるシーンがここだけだからと言うと、幸がアクションを入れることに賛成。一成は頷く。全体のバランスの方が大事だという天馬と、アクションを増やすと細かい芝居が見えなくなるのではないかという椋。一成は賛同。三角がアクションやりたいと言うと、一成はアクション見たいと賛同する。天馬は人の意見に頷くばかりの一成に、自分ではどう思っているのかと意見を聞く。すると一成はどっちでもいい、どっちも上手くいくと思うしとはっきりしない。ヘラヘラしている一成に、自分の意見を言えと詰め寄る天馬。幸が天馬を止め、アクションシーンについては一旦保留ということになった。

MANKAIカンパニーのチラシを破り捨てる神木坂レニ。

椋と幸がビロードウェイでビラ配りをしていると、GOD座がストリートACTをしていると通行人が騒ぎ出す。GOD座のツートップである丞と晴翔がオペラ座の怪人の一幕を演じていた。演技が終わると、客に向かってサービスをする晴翔を見て、幸は「ああまでして媚び売らないといけないのか」と口にする。そしてその言葉は晴翔の耳に届いていた。怪訝な顔をして近づき、幸の持っていたチラシを1枚抜き取るとMANKAIカンパニーなんて全然知らない、弱小のくせに粋がってと言う。それに対し幸は、人気でも必死に客に媚びなきゃいけないんだと感心していたと言葉を返す。今にももめごとに発展しそうな場へ、GOD座の支配人、神木坂レニが現れた。幸に優しく声をかけてきたレニだったが、MANKAIカンパニーの名を見た途端、態度は急変しチラシを破り捨てた。レニは晴翔と丞を連れ、その場から去る。
劇団寮のバルコニーで1人でいる一成の所へ、いづみと三角が声をかける。一成は中学までがり勉で友達がおらず、高校デビューして友達を増やし、増やすことに夢中で相手に合わせることばかりしていたのだという。
一方談話室では、幸が天馬に昼間、あんなに怒る必要があったのかと声をかけていた。天馬は写真にはこだわっていた一成が芝居に関しては自分の意見を言わないことが理解できなかった。天馬は一成の本音が聞きたかったのだ。
一成はこの劇団に入って皆と過ごすうちに、嫌われないように当たり障りないことばかり言っていては、いつまでたっても薄っぺらい関係のままなんだと思うようになった。そして、夏組のみんなともっと深いところでつながりたいと言う一成に、三角は笑顔で賛同した。
翌日の稽古の時間、一成は思い切って皆に三角が演じる魔人のアクションシーンについて自分の意見をはっきり伝えた。皆は一成の意見に賛同しアクションを増やす方向で話がまとまった。
寮に天馬のマネージャー、井川が訊ねてきた。入団の際に親だと思っていづみが連絡した電話番号はマネージャーのものだった。天馬の両親はともに映画俳優で海外にいることが多いのだが、今帰国しているという。舞台のために映画の話を断ったことを知って、舞台よりも映画の仕事を優先しろと父親が言っているらしい。天馬は話をするために、井川と共に一旦家に帰ることにした。今回は代役を探して下さいという井川を制し、天馬は下手な心配はするな、お前らと絶対舞台に立つと言い残し父の説得に向かうのだった。

第11話「オレの弱さを」

天馬が親の説得に出た後、不安を抱えながら帰りを待つ夏組メンバー。そこへ顔を腫らした天馬が帰ってきた。談話室で晴れた頬を冷やしながら報告をする天馬。無断で映画のオファーを断ったことで殴られたらしい。天馬は謝り、その後真剣に劇団と舞台の事を話してきたのだという。天馬は小さいころから子役として活躍していたため、小学生の時の学芸会で初めて立った舞台でも平気なはずだったが、出た途端頭が真っ白になり何も言えずに棒立ちになってしまったという失敗を皆に話した。それ以降、舞台のオファーは受けることができずに断っているのだ。映画やドラマと違い、やり直しがきかない舞台での演技に恐怖を持ってしまっている、その恐怖を夏組の皆と克服したいという天馬を、夏組メンバーは笑顔で受け入れるのだった。
チラシ配りの最中、幸に「女装カフェか」と絡む同級生。心配する椋の前で、幸はシェヘラザードの台詞を用いて争うことなく対応。その姿を見た椋は、かっこいいと幸を讃えた。幸の対応を陰で偶然見ていた天馬は意を決し、ホームページに自分の写真と名前を乗せてくれと一成に頼んだ。

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