ザ・キューブ ファイナル・トラップ（映画）のネタバレ解説・考察まとめ

1月11日の新聞

エミリーが部屋で見つけた箱の中から出てきた、1月11日の新聞。記事の内容については不明だが、エミリーの体感では当日が1月3日なので、未来の日付が書かれていることになるキーアイテム。

ヘイゼル計画

コブ教授が新薬開発のために行っていた研究。未知のウイルスを取り扱っており、事故が発生した際にこのウイルスにエミリーが感染してしまったことが今回の事件の発端となった。
教授自身が極度の秘密主義であったため、研究内容やウイルスの名称、感染後の具体的な症状、治療法などの一切が不明。

『ザ・キューブ ファイナル・トラップ』の名言・名セリフ／名シーン・名場面

リアル脱出ゲームのようなストーリー展開

いわゆる「リアル脱出ゲーム」に近いストーリーになっている本作。謎の部屋に閉じ込められた女性が部屋に散らばった数々の手がかりをもとに、部屋の外へ逃げることを念頭に行動し始めるソリッド・シチュエーションものということで、ストーリーはほぼ全編に亘って立方体の部屋で展開される。閉塞感と緊張感に満ちた雰囲気、不可思議な日付の謎、覆面の男からの問いかけなどにより視聴者の不安感を煽って、その先の展開を読ませないようにする工夫には称賛の声が集まっている。
謎解きを伴う脱出ゲームを好む視聴者には、たまらない作品であるといる。

『ザ・キューブ ファイナル・トラップ』の裏話・トリビア・小ネタ／エピソード・逸話

問題が浮き彫りとなった邦題『ザ・キューブ ファイナル・トラップ』の便乗商法

『CUBE』（キューブ）といえば、1997年にカナダのヴィンチェンゾ・ナタリが手掛けた映画と、この作品に端を発して制作された一連のシリーズ作品が広く知られている。これらの作品と、本作『ザ・キューブ ファイナルトラップ』には何の関係もなく、立方体の謎めいた部屋に閉じ込められる、という共通した設定を利用し、邦題がつけられたに過ぎない。この手法はいわゆる「便乗商法」というものとして挙げられる。
邦題を付けた側の意図としてはあの『CUBE』と関連性があって、シリーズ最後の作品と勘違いさせる部分もあったと推測される。『CUBE』という作品が映画界に革命を起こしたことを思えば、この名前に乗っかりたいと思うのも無理からぬことなのかもしれない。
こういった便乗作品は結構多く見受けられる。しかし、本作は煽り文句も本元の『CUBE』に寄せて宣伝している部分も否めず、映画を鑑賞した視聴者からは全く関連がなかったことについて怒りの声も上がっている。