タイトルから滲み出る超絶B級臭! 映画「ゾンビ―バー」はやっぱりひどかった!
ビーバーがゾンビになります。昨今のゾンビブームにあやかった形で、かなりの色物臭がしますが、実際その通りです。しかし良い意味で開き直っているのでそのくだらなさを楽しむことができます。なお、この映画にはちょっと男にとっては痛々しいシーンがあるので注意が必要です。詳細は記事内で。それでは映画「ゾンビ―バー」をご紹介致します。
あらすじ・ストーリー
あるトラックに積まれた汚染廃棄物がトラブルによって、ビーバーの住む湖に落下。その近くにキャンプでやって来た仲良し女子3人組が楽しんでいると、それぞれの恋人や元彼ら男性たちが乱入し、一行は能天気に浮かれ騒ぐ。そんな折、浴室に凶暴なビーバーが現れ殴り殺すが、捨てたはずの死体が翌日見当たらず、逃げたような足跡が残っており……。
B級ホラーのテンプレートをほぼなぞったかのような作品
まずはあなたの中にあるB級ホラーのテイストを思い浮かべてみてください。思い浮かべられましたか。はい、それでほぼこの映画の全容が掴めます。単純かつ、予定調和な展開。しかしこれらの言葉は全て褒め言葉です。B級ホラーほど安心して観られる映画はありません。内容はともかくとして。湖のほとりに遊びに来たおバカな男女がゾンビ化したビーバーに次々と襲われていく。まさに王道。王道のB級ホラー映画です。
ちなみにCGは使っておらず、ビーバーは機械仕掛け。しかも作品内でそれが分かってしまうくらいにカクカクとした動きをするのですから、そりゃ笑ってしまいますよね。しかし、それでも他の作品との差別化を図ったのでしょうね、えーっ、となる展開が含まれたりもしています。驚きというか、そう来ますか、という感じ。王道から大きくは外れていませんが、ちょっと邪道の道に踏み込んでなくもない展開が中盤から終盤にかけて見られます。
メインヒロイン(ぽい人)がビーバー化……!?
ゾンビ―バーが次々に人を殺していくだけなのかと思いきや、噛まれた人が次々とゾンビ―バー化します。そういえばゾンビってそういう特性持ってたなあという今更感をひしひしと胸に抱きながら、画面内ではメインヒロイン(ぽい人)の前歯がみるみる大きくなり、あっという間に人型ゾンビ―バーが出来上がりました。シュールでしたね。仮にも女性、まさかそこまではしないだろう思ったら容赦なく出っ歯に。普通に笑いました。
加えて、序盤とラストに同じようなシーンがあって、それもまたブラックな感じで笑えましたね。一応伏線だったのね、と。そういえばB級ホラーで誰も生き残らないのはなかなか珍しいのでは。誰か生き残ってハッピーエンドっぽくなるのが王道でしたが、これはこれで良いかもしれません。ちょっとネタバレをしてしまいましたが、こと今作にかけてはネタバレを恐れる必要はありません。謎も何もありませんからね。
男性は観覧注意ッ! 男の大事なところが……
画像はありません。というか、あんなのショッキング過ぎて載せられません。そのシーンを観て私は下半身が寒くなりました。なにせ、ゾンビ―バーが男の大事なところを噛んで、ちぎって、裂くわけですからね。さながら裂けるチーズのごとく。なかなかにグロテスクなシーンでした。リアリティ溢れるホラー。男性は注意してくださいね。
まとめ
B級ホラーらしいB級ホラーでした。ところどころに面白いテイストも加えられていて、色物だけに終わらないような工夫が為されているのも好印象。結局は色物なんですけどね。しかしB級はこうでなくてはなりません。ふざけるならばとことんふざけて欲しいです。真面目に作ったB級映画ほど面白くないものはありませんから。気軽な気持ちでご観賞ください。