御意見無用っ!!(漫画・アニメ)のネタバレ解説・考察まとめ

『御意見無用っ!!』とは『月刊少年ギャグ王』『月刊ガンガンWING』にて連載された、よしむらなつきによる和風ギャグ漫画である。
干支時代の鹿子前町では、人間達が度々妖怪に襲われて困っていた。そんな妖怪達と戦う力を持っている符術使いの主人公、草薙宿禰は町を守る為「初代・妖怪妖魔改め方」に任命される。相棒の岡っ引きロボット助六と稲荷神社の巫女である榊原紫苑の協力を得て、妖怪退治をしていく物語である。

『御意見無用っ!!』の概要

『御意見無用っ!!』とは、『月刊少年ギャグ王』にて1995年の7月号で読み切り作品が掲載され、同年10月号から1999年4月号まで連載されたよしむらなつきによる和風ギャグ漫画である。
『月刊少年ギャグ王』が1999年4月号で休刊となってしまった為、その後は『月刊ガンガンWING』に移動して2001年10月号まで連載していた。連載当初は掲載誌のスタイルに準じて1ページ完結漫画が時系列順に並べられた構成をしていたが、5話以降は普通の漫画のスタイルに変更されている。単行本は8巻まで発行されており、他に小説が1冊発行されている。
作者であるよしむらなつきのデビュー作品で、連載当初は高校生だった。

干支時代、鹿子前町という町では、度々妖怪や妖魔の襲撃に遭い、人々は困っていた。そんな妖怪や妖魔を退治すべく、符術使いの青年、草薙宿禰は「妖怪妖魔改め方」に任命される。宿禰は子分の岡っ引きロボ助六と幼馴染みで神社の巫女である榊原紫苑に協力してもらいながら、妖怪や妖魔と戦うことになる。しかし、元々団子と可愛い女の子が大好きな宿禰は、毎日団子を食べて女の子をナンパばかりして過ごしてしまう。妖怪であっても容姿が可愛い女の子であれば構わずナンパしてしまう宿禰は、助六や紫苑にどつかれながらも知恵と符術を使って町を守る為に奮闘する。
個性的なキャラクターがたくさん登場し、少しお色気要素もあるドタバタ和風ギャグ漫画である。

『御意見無用っ!!』のあらすじ・ストーリー

草彅宿禰と仲間達

干支時代。鹿子前町(かしまえちょう)という町に住んでいる符術使いの草薙宿禰(くさなぎ すくね)は、町の平和を脅かす妖怪達を退治する仕事として「妖怪妖魔改め方」に就任する。
宿禰は町にある稲荷神社の巫女で幼馴染みの榊原紫苑(さかきばら しおん)に就任の報告をすると、紫苑の兄で神社の神主でもある榊原柘榴(さかきばら ざくろ)が、「お祝いに」と自身が開発した岡っ引きロボ助六(すけろく)をプレゼントした。柘榴は神主でありながらメカオタクであり、自宅の地下に研究所を作ってロボットの開発を行う変わり者である。
宿禰は小さいながらも高性能なロボの助六を気に入り、彼を相棒として妖怪退治の日々が始まったのだった。

やがて徐々に宿禰が妖怪退治に慣れてきた頃、新年の初詣客で賑わう稲荷神社に烏天狗の双子である九十九(つくも)と一(はじめ)が現れる。
弟の一は助六のロケットパンチ一発で倒されてしまうも、その威力に感動して何と助六に弟子入りを申し込んだ。助六の開発者である柘榴が一に改造手術を施してロケットパンチの装備を与えると、兄の九十九は激怒して宿禰に襲い掛かる。
宿禰と九十九の実力は拮抗していたため長期戦が予想されたが、柘榴は一の腕に自爆装置を組み込んでいたことを思い出すのだった。爆発の勢いによって九十九と一は気絶してしまい、決着がついた。
目覚めた九十九と一は潔く負けを認めて立ち去ったが、なんと宿禰の家に我が物顔で居座ってしまったのである。
こうして妖怪退治屋の宿禰と妖怪である九十九、一の奇妙な同居生活がスタートした。

同居生活から一ヶ月が経ったころ、九十九と一は鹿子前湖に住む水龍の黎牙(れいが)のもとを訪れ、宿禰を倒すために協力を仰ぐ。黎牙は烏天狗である2人がそれほどまでに恐れる宿禰に興味を抱き、宿禰の弱点である紫苑を誘拐した。無理やり連れてこられた紫苑は持ち前の気の強さを発揮し、黎牙の手下3人を素手で倒すと、黎牙に対して猛烈な説教を始めるのだった。
一方いつまで経っても家に帰らない紫苑を心配していた柘榴は、宿禰に助けを求める。柘榴は「いざという時の為」紫苑につけていた発信機の存在を思い出し、柘榴、宿禰、助六は鹿子前湖へと向かった。
いざ鹿子前湖に着いたものの、実は宿禰がカナヅチであることが発覚する。それでも紫苑の為にと一大決心して湖に飛び込み、黎牙が待つ湖底の城まで辿りついた。

そこでは黎牙が紫苑にプロポーズしている場面に出くわした。黎牙は紫苑の気の強さと怪力を気に入り、嫁に迎えようとしたのである。
「そんな勝手は許さない」と宿禰が割って入り、黎牙との一騎打ちが始まる。宿禰が持っていた札は全て水属性だった為水神の黎牙には効果が無かったが、紫苑が雷属性の札を即席で創りだし、大ダメージを与えた。
潔く負けを認めた黎牙は紫苑を諦めようとしたが、柘榴が紫苑をモデルに創った「シオンロボ1号」を差し出す。シオンロボを本物の紫苑だと勘違いした黎牙は、上機嫌で一同を地上へと返した。

その後宿禰は浜辺ですれ違う恋人同士の妖怪を鎮めたり、鬼人に身体を乗っ取られた少女を助けるなど順調に妖怪退治屋としての実績を重ねていった。
そんなある日宿禰と助六のもとに目も見張るほどの美女が突然現れ、「約束通り嫁いでまいりました」と押しかけてくる。「白瀧(しらたき)」と名乗るその女性に宿禰は覚えが無かったが、常日頃から美人をみればナンパを繰り返していた為「そのうちの一人だろう」と納得して彼女を家にあげることにした。

しかし白瀧の正体は蛇の妖怪だということが判明し、蛇が苦手な宿禰はこっそり彼女の元から逃げ出すも、あっさり見つかって宿禰は縛り上げられてしまった。助けを求めに来た助六に事情を聞いた紫苑が宿禰の家に行ってみると、そこでは白瀧にべったりされている宿禰の姿があった。
紫苑はその様子を見て焼きもちを焼き、いつの間にか女同士の戦いへと発展してしまう。不本意ながらも紫苑が新婚夫婦のように甲斐甲斐しく宿禰の世話をする様子を見た白瀧は、「2人の間に入る隙はない」と感じ、宿禰のもとを去っていく。一件落着かと思いきや、翌朝宿禰が目覚めると布団には白瀧が添い寝していた。驚きを隠せない宿禰だが、白瀧は宿禰の事が諦められず「いつか振り向いてもらおう」とめげずにアピールすることを決めたのである。
こうして宿禰はことあるごとに白瀧に付きまとわれることとなった。

師弟対決

ある日鹿子前町に、宿禰の師匠「葵(あおい)」がやって来た。葵は宿禰の仕事ぶりをチェックするためにやって来たのだが、美女妖怪を相手にしていた宿禰は対峙どころか堂々と妖怪をナンパをしてしまう。葵は思わず雷の上級札を投げつけ、妖怪もろとも宿禰に雷を喰らわせた。
葵は街の人々に宿禰の評判を聞いて回ったが「ナンパを繰り返し、団子を食い逃げしてばかりで困っている」との答えばかりが返ってきた。ますます不安になった葵が宿禰の家に向かうと、そこには我が物顔でくつろぐ烏天狗の九十九と一、そして宿禰に惚れ込んだ蛇妖怪白瀧の姿があった。

葵は「妖怪妖魔改め方」という立場である宿禰が妖怪と親しくしているのは良くないと判断し、宿禰の霊力を封印すると宣言する。こうして葵対宿禰の師弟対決が始まった。
宿禰はもてる限りの札を使って葵に攻撃するも、いずれも上位札によってあっさりと跳ね除けられてしまう。「おとなしく負けを認めるように」と葵が宣言した所に、烏天狗の九十九と一が乱入し、葵が放った火の上級札に巻き込まれてしまった。
九十九と一はこの師弟対決に乗じて宿禰を倒そうと考えていたが、葵は2人が宿禰を庇ったのだと勘違いしてしまった。そして「他の妖怪も宿禰をしたって付きまとっているのだろう」と判断すると、宿禰の霊力を奪うことなく町から去っていったのだった。

鹿子前湖(かしまえこ)大武闘会

ある日宿禰のもとに鹿子前湖に棲む水龍の黎牙から武闘大会の招待状が届く。助六は黎牙の罠だろうと警戒したが、宿禰は優勝賞品である「水龍の角」に目がくらんで参加を決行する。なんでも願いが叶うと言われるその角で、ハーレムの夢をかなえようとしていたのだ。
3人一組のチーム戦の為、宿禰は紫苑を誘って参加しようと考えた。紫苑はこの角で宿禰の女好きを治してもらおうと考え参加を承諾する。こうして宿禰、紫苑、助六のチームは武闘大会に参加し、順調に決勝まで勝ち上がっていった。

主催者の黎牙はシード枠として準決勝から参加するも、何処からか話を聞きつけた柘榴が連れてきた強力なシオンロボ2体によって敗北してしまう。水龍の角で宿禰を誘い出し、自分が宿禰を倒すことで紫苑を奪い取ろうとしていた黎牙の夢はあっけなく崩れ去ってしまった。

決勝戦に臨んだ宿禰チームと柘榴チームだが、柘榴は紫苑の圧力に負けてあっさりと勝負を棄権する。こうして宿禰チームが優勝となったが、肝心の水龍の角は激しい戦いの途中で折れてしまい、誰も願いをかなえられずに武闘大会は閉幕した。

流浪の神威(かむい)

ある日の鹿子前町に「神威(かむい)」と名乗る1人の青年がやって来た。宿禰は神威が同業の「妖怪退治屋」であることを知ると、「仕事なら他所で探してくれ」と神威に敵意を向ける。しかし神威は「暫く鹿子前町にいる」と宣言し、どこかへ去っていった。

その日の晩宿禰たちが稲荷神社でお月見をしていると、宿禰御用達の団子屋の女将が団子の差し入れにやってくる。しかしそれは狐が化けた姿であり、宿禰は火の札で攻撃するも跳ね返されて怪我を負ってしまった。するとそこへ現れた神威は、宿禰よりはるかに弱い攻撃で狐を攻撃する。宿禰は神威の攻撃を見て呆れるが、何故か狐は神威の攻撃を受けると一目散に逃げだしてしまった。
釈然としない宿禰をしり目に、神威は紫苑に「妖怪退治屋として自分を雇わないか」と交渉を始める。宿禰は同業者としてのプライドから当然拒否するが、神威は「夜明けから日没までに退治した妖怪の数で決めよう。敗けたほうは潔く街を去ること」と条件を出し、宿禰もそれに同意した。

翌日宿禰と神威の妖怪退治対決が始まる。宿禰の前に突然大量の妖怪が現れ、宿禰はこれ幸いと得意の火の札で攻撃を仕掛ける。しかし宿禰の攻撃は昨夜と同様に跳ね返されてしまった。神威は宿禰を横目に再び弱い攻撃を仕掛けると、大量の妖怪たちは次々倒れ、一気に30体もの妖怪を退治した。宿禰も負けじと片っ端から妖怪を退治していくが、神威には遠く及ばず、7体という結果で時間切れとなってしまったのである。
神威は実は一目惚れしていた紫苑を「妖怪退治屋として仲よくしよう」と口説き始める。すると突然神威が対峙したはずの妖怪たちが現れて神威を攻撃してきたのだった。神威は札を投げつけて妖怪を封じると、再び紫苑を口説く。しかしまたも妖怪が飛び出し神威に襲い掛かった。
ここで宿禰はその妖怪の中に昨夜の狐がおり、神威がとっさにその狐に「萌」と呼びかけたことに気付く。神威の行動は自前の式神たちを使った自作自演だったのだ。

怒りをあらわにする宿禰だったが、神威の式神はどれも可愛い女の子の姿だった為、一体だけ式神を譲るという条件で許すことを決める。しかし譲られた式神が厳つい熊の式神だったことに腹を立て、宿禰は萌と勝負させてほしいと申し立てた。こうして萌と宿禰との戦いが始まるが、萌は圧倒的な強さを持っており、宿禰はボロボロになってしまう。
神威は「勝負は目に見えた」と判断し、試合を放って紫苑を口説き始めるが、突如萌は攻撃対象を神威に定めた。萌が嫉妬深い性格だと見抜いた宿禰は女装して神威に抱き着き、狙い通り萌に攻撃させて神威を倒す。
こうして勝負に負けた神威だったが、めげることなく宿禰の家の向で「妖怪退治屋」を開業したのだった。

神威が来て暫く経ったころ、修行の為萌を連れて鹿子前町の郊外の山に来ていた神威は、野営中巨大な祠を見つける。中には「澪(みお)」という名の少女が封印されており、涙を流して助けを求めてきた。「悪い妖怪に閉じ込められた」という澪の話を信じた神威は彼女を祠の外へと連れ出す。萌は澪の異様な雰囲気に怯え切ってしまったが、神威は特に気に留めず彼女を自宅へと匿った。
そこへ入浴しようとしていた宿禰がタオル一枚の姿で現れる。澪は宿禰の顔を見ると何かに気付いたようにこわばってしまったが、タオルから落ちた大量の札を見て悲鳴を上げてしまった。宿禰と神威は喧嘩を始めてしまうが、助六は二人を止めるために強いライトの光を放つ。すると澪は突然意識を失ってしまったのだった。

翌日神威は稲荷神社に現れ、柘榴に「澪が太陽光に弱い」という話をする。柘榴はそれならば、とUVカット100パーセントのクリームを澪に手渡した。
しかし澪の正体は実は吸血鬼であり、宿禰の先祖に敗れて封印されていたということが判明する。夜中澪に襲われて血を吸われた宿禰は子供の姿になってしまい、止めようとした神威も噛まれてしまう。
通常の吸血鬼ならば朝日に当てられて弱体化するはずだが、澪は柘榴の提供したクリームのおかげで昼間も絶好調に活動していた。町の人々が次々と噛まれて操られ、万事休すかと思ったその時、クリームの効果が切れて澪は弱体化する。再度封印を施して騒動は終結した。

鹿子前町の最期(最終話)

ある夏の暑い日、宿禰は助六と柘榴が新たにつくった助六の子分の小六(ころく)と共に町を巡回していた。しかしいつもならば当り前に姿を見かける妖怪が全くおらず、代わりに遠くの山に巨大な謎の繭が形成されていた。
柘榴はその繭を見て何かを思い出し、家系図を調べる。すると千年に一度地域の妖怪たちが集合して繭を形成し、次の満月の晩に孵化して町を襲うと記録されていることが分かった。更に代々巫女が繭の怒りを鎮めるために生贄にされており、紫苑がこの台での生贄にささげられる事となっていたのだ。

その説明を丁度聞いてしまった宿禰と助六は驚き、当の本人である紫苑も戸惑っていた。紫苑が生贄となって妖怪達に捧げられることに納得がいかない宿禰はなんとかして回避できないかと考えるが、良い案は全く浮かばない。紫苑が「榊原の血を引く乙女が代々この土地を守ってきた」のだと生贄となる決意をし始めるが、宿禰は「紫苑が乙女でなくなれば生贄にならなくて済む」と結論付けた。
冗談を言っている場合ではないと怒る紫苑だったが、宿禰は真剣な表情で紫苑に結婚を申し込む。宿禰は紫苑の命を助ける為に必死で考えた結果、この結論に達し、本気で紫苑と結婚しようと考えていた。物陰で2人の話を聞いていた柘榴も「紫苑の命を助ける為には宿禰との結婚しか方法はない」と後押しするが、紫苑は宿禰が好きではあるが、こんな形での結婚を望んでいた訳ではないので躊躇ってしまう。

日に日に大きくなる繭を横目に、紫苑は宿禰と本当に結婚するのかと苦悩していた。宿禰はどんな形であれ大好きな紫苑と結婚できることを嬉しく思い、助六や小六が心配する程浮かれていた。宿禰は紫苑との新婚の妄想ばかり膨らまして浮かれていたが、助六が「もう浮気できないんですよ」という一言に動揺してしまう。
翌日、紫苑は宿禰と話し合いをする為に宿禰の自宅を訪ねる。しかし、そこには助六と小六しかおらず、宿禰は「時間を下さい」という書置きだけを残して消えてしまっていた。それを見た紫苑は怒りを露わにする。助六が昨日の宿禰の様子を説明し「マリッジブルーではないか」と紫苑に伝える。

そしてとうとう宿禰が姿を消したまま、繭が孵化してしまう満月の夜がやって来た。紫苑は生贄としての正装に身を包み、その時を待つばかりとなっていた。町の住人達は紫苑が生贄になることを悲しみ、「他に解決策はないのか」と口々に騒いでいた。紫苑も生贄となることに不安を隠し切れず震えていた。
すると、遂に繭が割れ、中から巨大な妖怪が姿を現した。妖怪達は合体の際、自分の中で最も強いものになろうとするらしく、その姿はなんと宿禰そっくりであった。慌てふためく住人達を余所に、紫苑は覚悟を決めて自分の役目を全うしようと、巨大妖怪の前に歩み出る。
しかし、紫苑の背後から、柘榴が作ったシオンロボが紫苑を引き留める。そして、シオンロボは「自分が身代わりになる」という意志を紫苑に伝え、紫苑を突き飛ばして巨大妖怪の前へ歩いていった。そのままシオンロボが巨大妖怪に飲み込まれると、巨大妖怪は顔色を悪くして倒れてしまい動かなくなった。柘榴は「彼女も立派な巫女だったのだ」と感慨深げに呟いた。
決死の想いで生贄になること覚悟を決めていた紫苑は、「こんな結末で良いのか」と疑問に思い複雑な表情を見せる。

するとそこに紋付袴に身を包んだ宿禰がようやく姿を現し、紫苑との結婚を正式に申し込む。妖怪騒動が全て終わった後にやってきた宿禰に、紫苑は怒りの拳を振り上げ、宿禰を吹っ飛ばす。
こうして、合体して巨大妖怪となっていた妖怪達は元の姿に戻り、鹿子前町は元の平和な町へと戻った。

『御意見無用っ!!』の登場人物・キャラクター

主人公

草薙 宿禰(くさなぎ すくね)

年齢:18歳 / 身長:174cm / 体重:65㎏ / 血液型:AB型 / 星座:獅子座
本作の主人公。
符術の使い手として、鹿子前町で初代妖怪妖魔改め方をしている青年。町の住人達からは「親分」という愛称で呼ばれていることが多い。柘榴の作った岡っ引きロボットの子分「助六」と共に街の長屋で生活している。
稲荷神社の巫女である「紫苑」とは保育園時代からの幼馴染み。
女の子が大好きで、本来倒すべき妖怪や妖魔でも、見た目が可愛い女の子であれば退治どころか仲良くなろうとナンパしてしまう癖がある。ただし、幼女とお高くとまっている女性は好みではないらしく、ナンパの対象にはならない。戦う相手が男性の場合は本来の力を発揮して容赦なく戦う。
大好物は団子で、町の見回りついでにほぼ毎回団子屋に立ち寄るが、何かと理由をつけて食い逃げをしている(団子屋ではツケ扱いとなっている)。苦手なものはヘビであるが、突然出てきたヘビの妖怪の白瀧が美人だった為とっさにナンパしてしまい、以降白滝に追い回されるようになる。カナヅチである為泳げないが、鹿子前湖大武闘会で夢を叶える為に執念で激流を泳ぎ切ったことがある。
両親はずっと2人で諸国を漫遊中で、事あるごとに宿禰に小包を送ってくるが、中身は大体妖怪である。1度だけ符術の修行の為に両親の下に旅立ったことがあったが、ナンパや団子に明け暮れる毎日に両親はあきれ果てて1か月で鹿子前町に送り返されてしまった。

術者

橘 葵(たちばな あおい)

宿禰の符術の師匠。
宿禰からは「先生」と呼ばれて慕われている。符術の才能を持ちながら、それをイタズラにしか使わない宿禰に、符術の修行をつけて世の為に術を使うことを教えた人物。
左目の下に泣きボクロがある。「茜」というお供をいつも肩に乗せている。生真面目な性格で嘘をつくのが非常に下手。意外と可愛いねこ柄のパンツを履いている。
あずきとは交換日記をしている仲である。

神威(かむい)

式神使いの青年。
流浪の妖怪退治士を名乗り、様々な町で妖怪退治をしていた。金稼ぎを理由に鹿子前町にやって来た為、宿禰とどちらが鹿子前町に必要な人物か妖怪退治合戦を繰り広げた。
妖怪退治合戦で突然現れた30体の妖怪を一瞬で倒すという大技を見せるも、倒した妖怪は全て神威が使役する式神であったことが判明し、ズルがバレてしまう。しかし、そのまま式神使いとして鹿子前町にしばらく滞在するとして、宿禰の棲む長屋の向かいに引っ越してくる。紫苑に一目惚れしており、何かにつけてアプローチするが紫苑にはあまり相手にされていない。
実は幼少期に鹿子前町の保育園に転園してきたことがあり、その時に優しくしてくれた宿禰と仲良くなるが、給食で出た大好物のプリンを宿禰に奪われたことで怒りを爆発させてそれ以来会っていなかった。

稲荷神社

榊原 紫苑(さかきばら しおん)

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