New Order(ニュー・オーダー)の徹底解説まとめ

New Orderとは、1980年にイギリスのマンチェスターで結成されたロックバンド。エレクトロとロックを融合させた独自のサウンドを武器として人気を博し、クラブシーンに大きな変革をもたらした。その後のテクノエレクトロロックバンドの元祖として語り継がれている。メンバー間の不仲で活動休止と再結成を繰り返していることでも知られているが、再結成を発表した2011年以降はライブを中心として、世界中を股にかけて活躍し続けている。

1986年リリースの4thアルバム。シンセ主体の都会的サウンドと、ギターを前面に出した荒々しさという、彼らの持つ二面性が最も露骨に表現された一枚に仕上がっている。洗練されたダンスロックと、ポストパンク由来の衝動がぶつかり合い、統一感よりも緊張感が勝っているのも魅力的だ。完成度というよりはバンド内部の葛藤や方向性の揺らぎがそのまま刻まれた作品であり、分裂しかけたバンドのリアルな記録として強い存在感を放っている。

1. Paradise
2. Weirdo
3. As It Is When It Was
4. Broken Promise
5. Way of Life
6. Bizarre Love Triangle
7. All Day Long
8. Angel Dust
9. Every Little Counts
10. State of the Nation

Technique

1989年リリースの5thアルバム。ダンスミュージックとの融合を極限まで推し進め、クラブカルチャーとバンドサウンドをほぼ完全に接続してみせた傑作。多幸感とエレクトロニックな洗練を前面に押し出しつつも、根底には彼ら特有の孤独と冷ややかさが流れており、浮かれきれない緊張感が心地よい。

1. Fine Time
2. All The Way
3. Love Less
4. Round & Round
5. Guilty Partner
6. Run
7. Mr Disco
8. Vanishing Point
9. Dream Attack

Republic

1993年リリースの6thアルバム。大衆性とバンドのアイデンティティの間で揺れ動いた結果がそのまま刻まれたアルバム。サウンドは明るく開放的でダンスフロア志向が強い一方で、かつての緊張感や影は薄れており、どこか散漫な印象もある。完成度よりも時代への適応を前に出した作品であり、黄金期の終わりと、バンドが一度燃え尽きていく過程を示す節目を表した一枚といえる。

1. Regret
2. World (Price Of Love)
3. Ruined In A Day
4. Spooky
5. Everyone Everywhere
6. Young Offender
7. Liar
8. Chemical
9. Times Change
10. Special
11. Avalanche

Get Ready

2001年リリースの7thアルバム。90年代という転換期を経た彼らが原点への回帰を意識しつつ、ギターサウンドを前面に押し出して再起を図った一枚となっている。電子音は抑えめながら、生々しいバンド感とメロディ重視の楽曲を中心として、若さや革新性よりも「続けていくこと」に対する現実を滲ませている。突出した衝撃はないものの、再始動作としては誠実で堅実な一枚であり、過去と折り合いをつけながら前進する彼らの成熟を感じられる作品。

1. Crystal
2. 60 Miles An Hour
3. Turn My Way
4. Vicious Streak
5. Primitive Notion
6. Slow Jam
7. Rock The Shack
8. Someone Like You
9. Close Range
10. Run Wild

Waiting for the Sirens' Call

2005年リリースの8thアルバム。再結成後の彼らが新たなプロダクションを取り込みつつ、バンドとしての均衡と安定を模索した円熟期の作品。エレクトロニックとギターの比重は穏やかに整えられており、かつての尖りや切迫感は鳴りを潜めたものの、成熟したメロディと落ち着いた、大人の佇まいが前面に出ている。

1. Who`s Joe?
2. Hey Now What You Doing
3. Waiting For The Sirens` Call
4. Krafty
5. I Told You So
6. Morning Night And Day
7. Dracula`s Castle
8. Jetstream
9. Guilt Is A Useless Emotion
10. Turn
11. Working Overtime
12. Krafty (Japanese Version)
13. Krafty (The Glimmers 12`extended)
14. Krafty (Phones Reality Remix)

Lost Sirens

2013年リリースの9thアルバム。『Waiting for the Sirens’ Call』期に制作された、未発表の楽曲を中心にまとめた作品となっている。未発表曲ならではの、再結成後の余白や行き場のなかった感情がそのまま記録されたアルバムといえる。完成度や統一感よりも、メロディの断片や試行錯誤の痕跡が前に出ており、素朴な魅力も感じさせる。

1. I'll Stay With You
2. Sugarcane
3. Recoil
4. Californian Grass
5. Hellbent
6. Shake It Up
7. I've Got A Feeling
8. I Told You So(previously unreleased mix)

Music Complete

2015年リリースの10thアルバム。シンセ主導のダンスミュージックへと完全に舵を切った最終形に近い作品。冷たくミニマルでありながらも現代的なサウンドは、若返りというより「余計なものを削ぎ落とした結果」としてリスナーの心を掴み、感傷よりも機能性が前に出ているような印象を受ける。従来の彼らから受けるバンド像とは異なるものの、終盤にしてなお自己更新を選んだ姿勢そのものが評価に値する、静かな強さをたたえた一枚。

1. Restless
2. Singularity
3. Plastic
4. Tutti Frutti
5. People On The High Line
6. Stray Dog
7. Academic
8. Nothing But A Fool
9. Unlearn This Hatred
10. The Game
11. Superheated
12. Restless - Extended Bonus Mix(ボーナストラック)

New Order(ニュー・オーダー)の代表曲とミュージックビデオ(MV/PV)

Blue Monday

New Order「Blue Monday」

彼らといえば真っ先に挙げられることが多い、まさしく「名刺代わり」のような一曲。1980年前半という時代、ロックとダンスが融合されたこの楽曲は非常に斬新で、後のクラブシーンに多大なる影響を与えた。

Krafty

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