イノサン(漫画)のネタバレ解説・考察まとめ

『イノサン』は、坂本眞一による歴史漫画作品。タイトルの「イノサン」とは、フランス語のInnocent(イノサン)、英語のInnocent(イノセント)を意味する。『週刊ヤングジャンプ』(集英社)にて、2013年9号から2015年20号まで連載された。18世紀のフランスで、処刑人の家に産まれた青年の物語。国王直々の処刑人の傍ら、医師となり人々を救ったが、サンソン家の人間は死神と蔑まされた。処刑人の家業に前向きではない青年が、彼の意志には反して処刑人として血に染まった人生を歩んでいく物語である。

アンドレ・ルグリ

演:前山剛久
処刑場で助手も務めるサンソン家の使用人の1人。シャルルの叔父、ニコラの幼馴染。八つ裂きの刑で陣頭指揮を執るニコラの指示で、必要な資材を用意する。のちにマリー=ジョセフ専属の従者となり、第二部のラストまで登場する。

ジャン・ルイ

ニコラ=シャルルの息子で、シャルルとマリー=ジョセフの従兄弟。シャルルの選んだ結婚相手からマリー=ジョセフが逃げるために利用された。ニコラからは「足が弱いため屋敷から出られない」と表現されたが、実際は「底なし沼」と称されるほどの大食らいで動けないほどの肥満体だった。マリー=ジョセフと結婚し、彼女を「マリーしゃん」と呼び、慕っている。また、後にマリー=ジョセフの主導によりゼロという子供を設ける。

アンリ・サンソン(Henri Sanson)

シャルルとアンヌの長男。5歳の時に父シャルルの刑務を見学させられ、凄惨さに失神。死人の解剖による医術の学習や、サンソン邸で入院中の患者から言われた一言から、かつてのシャルル同様、処刑人の家業への嫌悪感を募らせていた。しかし父と叔父の協同による新技術による救命手術をきっかけに、家業への嫌悪感は一変し、誇りへと変わり幼くして罪人に対する慈悲の心すら抱くようになる。

ガブリエル・サンソン(Gabriel Sanson)

シャルルとアンヌの次男。アンリの弟。

王族

ルイ=オーギュスト(Louis=Auguste)

演:太田基裕
ルイ15世の直系孫であり王位継承権2位の、のちのルイ16世。当初は幼いベリー公として登場する、内気な性格で、周囲からは凡愚と思われていた。しかしシャルルを尊敬し、その弁論に心を動かされる。父ルイ15世の死に伴い、王太子となる。オーストリアの外交戦略のため、ハプスブルグ家の第十一女、マリー=アントワネットと婚姻関係を結ぶ。権力を恨んでいたため、自分の代で王政破壊を行うことを宣言した。シャルルによってギロチンで処刑される。

ルイ・フィリップ2世(Louis Philippe II)

ルイ14世の弟を祖とする王族オルレアン家の公子。のちのオルレアン公。王族の立場をかさに、不謹慎な言動と気儘で放蕩な振る舞いを通す。マリー=ジョセフが完遂した、前代未聞と言われる立像斬首を命じた人物。自分より幼く暗愚に見えるルイ=オーギュストに王位継承権が優先されている事実を快しとせず、王位を欲するあまりルイ=オーギュストを軽んじ、露骨にそのような態度を露わにした。

マリー=アントワネット(Marie Antoinette)

演:小南満佑子
オーストリアのハプスブルグ家の第十一皇女。外交戦略の一環としてフランスに嫁入り。本当は、嫁入りするはずであった姉たちが何人もいたが、天然痘の病で皆命を落とした。オーストリアでの母国名はマリア・アントニア。フランスへ入国する際に初めてマリー=ジョセフに会って以来、魅了され大きな影響を受ける。

軍人・貴族

ジャン

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