愛すべきクソ映画新たに誕生! 超絶B級ホラー映画「ザ・サンド」の笑える魅力をご紹介!
今年度最大の謎がそこにはありました。明らかにパニックホラーなパッケージなのに、TSUTAYAが指定したジャンルはまさかの「アクション」。これは何かの罠か。そう思って観賞すると、予想以上にB級のパニックホラーでした。アクションの要素は皆無。そして謎は迷宮入り。今回は色々とおかしい映画「ザ・サンド」のB級ならではの魅力をご紹介したいと思います。
あらすじ・ストーリー
前夜のビーチパーティの翌日、二日酔いの若者グループは太陽の刺すような日差しの下で目を覚ました。この時彼らはまだ自分たちが恐怖に囲まれていることに気づいてなかった。しかし、グループの一人が砂浜に降りた瞬間、それは突如として牙をむく。地中から現れた無数の触手が身体に吸い付き、肉塊に切り刻んだ後、無惨な死骸は地面に沈んでしまった。ビーチそのものが肉食性の怪物と化している。突然の事態にとまどいながらも生き残った6名の男女は、砂浜に体を触れないように、故障した車、監視塔、サーフボードを駆使して、砂浜からの脱出を図るが……。
愛すべきバカップルたち!
B級ホラーに欠かせないのはやっぱり行動原理の意味不明な男女ですよね。真っ先に死ぬ運命にある彼らですが、なんとこの作品では登場人物のほぼ全員がそのバカップルに該当するのです。叫ぶだけで建設的な話し合いはせず、かと思えば唐突な思い付きを披露してあっさりと死んでいく。いやあ、まさに王道です。王道のB級映画です。思考回路が不明過ぎて展開が(悪い意味で)全く読めないのも醍醐味ですよね。
しかしどうにも登場人物がバカばかりすぎて、まともな脱出法を思いつけないのが難点でしたね。唯一まともな考えを持っていそうな男は中盤で死にますし、残った女たちは男とのすったもんだで揉めた後すぐに和解し、車のボンネットではしゃぎ頭を強打し時間を無駄にします。バカ過ぎて笑うに笑えない展開になってしまったのが難点ですが、それも含めてのB級映画なんですよね。
愛すべきチープなCG!
この作品、割とグロいシーンがあったりしますので耐性がないかたはご注意ください。耐性がある方はおそらく笑ってしまうと思います。グロいのは分かるんですが、いかんせんそのチープさが度を越しています。もはやリアルな死にざまなんてどうでもいいと言わんばかりの雑な死に方。クリーチャーも質感とか全く映像に合わせる気がありません。それはそれで浮き過ぎて面白かったですが。
愛すべき雑な展開!
B級映画に展開の妙を求めてはいけませんよね。ストーリーなんてあってないようなものなんですもん。この作品のラストも大変ご都合主義な感じで終わります。ガソリンに引火して燃えたクリーチャーが、朝になったらあっさりと砂浜から消え失せています。あ、火だけでいなくなっちゃうんだと思ってしまいました。んでもって女2人がクリーチャーに襲われて重傷を負った男を車に残して去っていくラストも笑いました。片方はその男の彼女ですよ、なんで置いてくの。死んでいたとしてもそこは残るでしょ。
他にも色々と笑える雑なシーンはありましたが、それはぜひご自分で観賞してみてほしいです。期待を裏切りません。本当に。
まとめ
注意点としては、TSUTAYAでレンタルする方はこの作品が「アクション」ジャンルの場所に置いてある可能性があります。これ誰が決めているんでしょうね。パッケージだけで決めているんだとしてもアクションではないでしょう。気になります。ぜひともこの謎をどなたかに解いてほしいです。特にTSUTAYAの店員さん。いたらジャンル分けの仕組みを教えてください。ご連絡お待ちしております。