マギアレコード 魔法少女まどか☆マギカ外伝（マギレコ）のネタバレ解説・考察まとめ

雪野かなえ（ゆきの かなえ）

CV：森なな子

やちよとみふゆの過去のチームメンバーであった魔法少女。武器は先端から黒煙が立ち上るパイプで、このパイプを用いた格闘を主な戦法とする。また、敵の装甲などの防御を無視して内部にダイレクトにダメージを与える能力を持っており、接近戦においてトップクラスの強さを誇る。
本来は大人しく優しい性格で、動植物を静かに愛する少女だが、歳を重ねるにつれて目つきの悪さから周りから不良と勘違いされ、毎日のように喧嘩に巻き込まれている。そして果てには不良だけでなく、裏社会の人間と戦ったという年相応の少女らしからぬ武勇伝を築いている。

そして本作では主な描写こそなかったが、こうした喧嘩続きの日々によって酷い人間不信に陥り、さらに魔法少女となった後も背後から誰かに近づかれると過剰反応を見せてしまうこともあったが、やちよとみふゆに出会ったことが転機となる。ふたりと、当初みかづき荘の家主であったやちよの祖母の優しさに触れて、徐々に本来の優しい自分を取り戻していく。
その後、やちよとみふゆとチームを組み、学校では軽音部に入部して趣味だったギターに打ち込むなど穏やかな日々を送っていたが、ある時、軽音部の仲間が魔女に操られた男に誘拐されてしまう。救出に向かった先で遭遇した魔女と激闘を繰り広げた後、その魔女と相討ちになる形で死亡した。かなえ本人は軽音部の仲間もやちよとみふゆも守れたのに満足していたが、彼女の死がやちよの心に暗い影を落としてしまう。

安名メル（あんな メル）

CV：高尾奏音

やちよとみふゆの新たなチームメンバーとなり、そしてももこや鶴乃ともチームを組んで活動していた魔法少女。タロットによる未来誘導の能力を持つ魔法少女で、さらに魔法少女になる以前から超がつくほどの占いマニアであり、魔法少女となってからは毎朝必ずタロットで占いをするのが日課となっている。
無理矢理くっつけた感の強いですます口調が特徴的で、普段は陽気で明るく人当たりも良い。上記の毎朝のタロット占いの結果で出た運勢が最悪だと病気でもないのに学校を休むという自分勝手な行動に出ることもあり、やちよやみふゆも含めた周囲から顰蹙を買われることも少なくない。

かなえの戦死から1年が経った後、やちよとみふゆ、鶴乃とももことチームを組んで魔女と戦い、さらに鶴乃と共にムードメーカーとしても活躍していた。しかしある日、実家の手伝いで鶴乃が不在になった中で魔女と遭遇してしまい、その魔女が強敵だったことからやちよたち共々ピンチに陥る。そんな中でやちよを庇ったことで致命傷を負い、ソウルジェムを穢れきらせてしまったことで魔女化し、命を落とした。
ちなみにメルの占いによればこの日はラッキーデイだったらしいが、魔女化する前にメルは「尊敬するリーダーを守れたからよかった」と言い残して人間としての生涯を終える結末となった。そうしてこのメルの死によってやちよたちは魔女の正体が魔法少女の成れの果てだということを知り、さらにやちよたちの関係に亀裂が入ってしまうという二重の悲劇を引き起こしている。

アイ

CV：咲々木瞳

ねむによって創造されたウワサのうち一体で、白い服を着た緑色の肌の女性の姿をしている。捕獲された魔女と同じくマギウスの翼の尖兵として活動する他のウワサとは違い、人間とは戦わずにコミュニケーションを試みる意思を見せた特殊な個体である。そして当初は名前は持っていなかったが、自分の結界に迷い込んできたさなに「アイ」と名付けられた。
それからさなと交流していくうちにいつしか心が生まれ、さなと友情を育んでいく中、彼女から聞かされた彼女自身の辛い境遇と心情を理解しながらも、まだ魔法少女として人間としてやり直せる可能性があると思い、さなを外の世界へ返そうという気持ちを強く芽生えさせていく。

そしていろはたちとメッセージで接触し、さなを助けてもらうためにいろはを自らの結界へと招き入れる。そこでいろはと共に外の世界へ帰るようさなを説得するが、アリナの攻撃と妨害を受け、彼女の魔力に汚染されたことで暴走の危機に陥ってしまう。そんな中でアリナを結界から追放し、さなに自分の最後の思いと共に短剣を託して介錯をしてもらい、アイと名付けてもらったお礼を言いながら消滅した。

『魔法少女まどか☆マギカ』からのキャラクター

鹿目まどか（かなめ まどか）

CV：悠木碧

本作及び原作『マギレコ』の原典である『まどか☆マギカ』の主人公で、見滝原市で活躍する魔法少女。能力などの詳細は不明だがキュゥべえによるととてつもない素質を持っているらしく、武器に木の弓を扱い、いろはと同じ遠距離戦を得意としている。
家族に父と母と弟がいて、普段はおっとりとしているが家族も含めた他人への思いやりがある優しい性格で、周囲に人が絶えない。そして、どんな苦境に立たされても決して仲間や希望を諦めようとしない芯の強さも持っている。

本作では行方不明になったマミを探すべくほむらと共に見滝原市で情報収集にあたっていた。そんな中、マミを探しに神浜から帰ってきたさやかから魔女の真相とマミの変貌を告げられて困惑する。さらにこの現状を前にして自暴自棄になったさやかと、今後のことに思い悩むほむらと別離してしまう。
これらの最悪の展開にまどかも打ちのめされかけるが、持ち前の芯の強さでふたりを説得し、マミを助けるために神浜へと向かう。そして、マギウスの翼によって大挙して神浜中に現れた魔女と戦っている中でやちよと出会い、その後の彼女の案内で魔女の発生源であるキレーションランドでいろはと対面し、共闘した。

暁美ほむら（あけみ ほむら）

CV：斎藤千和

本作及び原作『マギレコ』の原典である『まどか☆マギカ』の登場人物で、まどかを思慕し、彼女を守れる存在になることを願った気弱な魔法少女。円形の盾に秘められた魔力を用いての時間操作の能力を持ち、さらにこの時間操作の能力で調達してきたさまざまな銃火器を駆使して戦うことができる。
かつて、心臓病のために長い間入院しており、学校にも通っておらず友達のいない生活を送っていて、その後にまどかのいる見滝原中学校に転校するが周囲に馴染めず孤立していた。そんな中でまどかに優しく接してもらい、さらに魔女に襲われそうになったところを助けてもらったことから親友以上の感情を抱くことになる。

本作ではまどかと共に行方不明になったマミを探すべく見滝原市での情報収集にあたっていたが、マミを探しに神浜へ向かっていたさやかから魔女の真相とマミの変貌を告げられてまどか共々困惑する。その後は学校を休み、今後の行動にどうするかひとり思い悩んでいたが、その最中で魔女と遭遇する。
そしてひとりで魔女に立ち向かうも窮地に立たされるが、そこへまどかと、彼女の説得を受けて再起したさやかに助けられる。その戦いを通じて「力を合わせればどんな困難も乗り越えられる」という教訓を得たことからまどかとさやかと絆を深め、マミを助けるためにふたりと共に神浜市へと向かう。

巴マミ（ともえ マミ）

CV：水橋かおり

本作及び原作『マギレコ』の原典である『まどか☆マギカ』の登場人物で、まどかたちよりも見滝原市で魔女たちと戦い続けている魔法少女。武器はマスケット銃や大砲で、これらでの射撃と砲撃による遠距離戦はもちろん、魔力で作り出したリボンで敵を拘束して動きを封じる絡め手も得意としている。
魔法少女としてもまどかたちのよき先輩であり、人を救えることを誇りに思っているが、実は魔法少女の孤独な戦いに対する不安と恐怖や、心を許せる家族も魔法少女としての自分の姿を明かせる親しい友人もいない生活に孤独と寂しさを感じていた。そのため、まどかたちの前でも頼れる先輩として無理をして気張っていた。

本作ではキュゥべえから神浜市での異変について聞かされ、調査に向かった先でドッペルを発現したいろはを「人間に擬態した魔女」と誤解して彼女を攻撃するが、やちよと鶴乃に止められる。その後、やちよに神浜市での異変について問い質そうとするが「私たちのテリトリーは私たちで解決する」と一蹴されている。
その後、魔法少女である自分と、自分に憧れて魔法少女になったまどかやさやかのように自分が導いてしまった人たちへの責任を負うべく、自らの意思でマギウスの翼に参加。そして次第にマギウスの思想に染まっていくようになり、ついにはマギウスによって人間兵器に改造させられ、いろはやまどかたちの敵として立ち塞がる。

美樹さやか（みき さやか）

CV：喜多村英梨

本作及び原作『マギレコ』の原典である『まどか☆マギカ』の登場人物で、まどかの幼馴染である魔法少女。武器は二刀流の剣で、さらに複数の剣を召喚して投擲攻撃に用いるなど、マミを倣ったスタイルで戦うこともある。また、いろはと同じく治癒の能力の使い手であり、傷ついた仲間の治療も行える。
サバサバした性格で人当たりがよく、先輩のマミを魔法少女として強く尊敬している。そして真っ直ぐで正義感が強い一面があり、まどか曰く「思い込みが激しくて喧嘩もよくするが、優しくて勇気があって困っている子がいれば一生懸命になれる」という人物らしい。

本作では行方不明になったマミを心配しており、彼女が神浜市へ向かったのを知って、まどかとほむらに見滝原市を任せて単身神浜市へ向かう。そしてマミと再会を果たすも、彼女はマギウスの翼によって人間兵器に改造させられていた為、望まざる戦いを強いられ、同時に魔女が魔法少女の成れの果てであるという真相も知ってしまう。
そして失意になって見滝原市に帰還し、学校にも行かず家に引きこもっていたが、真相を知っても諦めないまどかに根負けして再起する。その後、彼女とほむらと組んで神浜市へと向かい、魔法少女の後輩として人間としてマミを助けるためにマギウスの翼との戦いに臨む。

佐倉杏子（さくら きょうこ）