未解決事件を暴き立てるは特捜部の2人組。映画「特捜部Q~檻の中の女~」のあらすじと見どころ
未解決事件を独自に捜査するというありがちな設定を盛り込んだこちらの映画、あの「ドラゴンタトゥーの女」を制作したスタッフが関わっているという事でレンタルしてみました。さあその出来映えやいかに。
今回はそのあらすじと見どころをご紹介したいと思います。
あらすじ・ストーリー
自らの判断ミスから部下1名を死なせ、他1名を下半身不随の事態に陥らせ、また自身も重傷を負うという大失態を犯した殺人課の刑事カール。その後復帰した彼は、新しく設置された部署「特捜部Q」へと転属される。しかしその主たる仕事は未解決事件の書類整理だった。そんな中彼は、5年前、女性議員のミレーデが船から失踪し、結局自殺として片づけられていた不審な事件に興味を抱き、助手のアサドとともに独自の再調査を始める。
色々ともったいない作品
一言で言うと、色々ともったいない作品です。雰囲気は出てる、キャラも良い、ミステリーのテンポも工夫されている。しかし細かいところが詰め切れていない印象。そもそも偶然興味を持った未解決事件の被害者が、偶然生きているなんて展開はちょっとご都合主義に感じました。映画の尺的にしょうがないのでしょうが、せめてもうちょっと不審な点をクローズアップして欲しかったです。
また、時間経過の管理も杜撰でした。これは見せるシーンの順番にもよるのでしょうが、クライマックスで加圧室に閉じ込められた女性が、減圧されて死に至っていく時の時間が、これはさすがに長すぎると思いましたね。減圧されていく速度的に、主人公たちが来たときにはもう死んでいてもおかしくはなかったはずなのです。そこはうーん、と思いましたね。
他にも色々と残念な部分があり、また使い古された設定ということもあって目新しさは感じられませんでした。せめて他の事件と絡めるとかしてくれればミステリーとしてもっと面白くなったのでしょうが。
評点:68点/100点
点数的には68点ですかね。雰囲気やキャラが良かっただけに細かい部分が目についてしまいました。
というかこの作品原作あったんですね。調べていて初めて気づきました。なるほどシリーズものですか。それならこの展開の仕方も納得いきますが、映画は映画ですので、もっときっちりとまとめて欲しかったです。
なお、この映画で一番印象に残っているシーンは監禁された女性がペンチで無理やり歯を抜く場面。むちゃくちゃ痛そうでした。思わず目逸らしましたもんね。まあその後なんでそのペンチでなんとか脱出を図らないのかという疑問は残りましたが。窓ガラスあるのに。そこも残念な部分の1つでしたね。
まとめ
つまらないわけではなかったんですが、特段面白くもなかったです。要するに、普通の映画だったということですね。
原作は読んでないのでわかりませんがどうなんでしょう。ちょっと読んでみたい気もします。設定自体は私好みですので。やっぱりこういうのは連続ドラマ向きなんでしょうね。時間をかけてじっくり捜査するやり方でないと未解決事件ものは観る方もなかなか納得できませんからね。
お時間があれば観賞してみてください。あくまでここで述べているのは私の感想ですからね。参考にするもしないもあなた次第ですよ。