40年ぶりに新しいオスカル様に会える!「ベルサイユのばら」が再始動
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『ベルサイユのばら』は、池田理代子によって描かれた国民的ともいっていいほど有名な少女マンガです。フランス王妃マリー・アントワネットとフェルゼンの恋と、男装の麗人オスカルとその恋人アンドレの悲劇的な運命は日本だけでなく、世界中の少女たちの涙を誘いました。40年以上も前に連載が終了していた「ベルばら」ですが、2014年から今年にかけて再び新作が発表され、マンガ界に衝撃を与えました。
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「ベルサイユのばら」は、1972~1973年にかけて「週刊マーガレット」で連載されました。大人っぽく流麗な絵柄と、フランスの歴史を題材にした珍しさ、男装の麗人オスカルのキャラクターの秀逸さなどが話題を呼び、大ヒットしました。
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連載終了後の宝塚歌劇団による舞台化が人気に拍車をかけ、「ベルばらブーム」とよばれる社会現象となりました。その後、1979~1980年にかけてテレビアニメと劇場版アニメになり、当時のブームを知らない世代にまで人気が浸透していきました。今では祖母から孫まで3世代に渡るベルばらファンも数多くいます。
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作者の池田理代子はベルばら発表後、少女マンガやレディースコミックで活躍していましたが、45歳の時に今後の人生を自分の好きなように生きてゆくことを決意、音大を受験して見事合格しました。その後は音楽や講演をメインに活動していきました。
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2006年から「ベルばら」の登場人物たちをデフォルメしたシリーズを発表。単行本はコメディー風の4コマと、ベルばら連載当時の裏話などを折りこんだコラムを合わせて発行されました。
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そして2014年、ついにあの「ベルばら」が帰ってきました。内容は番外編的なエピソードを中心にしています。オスカルやアンドレ、ジェローデルなどの懐かしい登場人物たちの過去の物語や、革命後の行く末が描かれます。第2巻ではオスカルの両親と、オスカル誕生の逸話などが紹介されています。
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ベルサイユのばら 全5巻セット (集英社文庫(コミック版)) 文庫
革命の嵐に揺れる18世紀のフランス。美貌の女性騎士・オスカルと従者アンドレの愛は時代の波に翻弄されて…。
王妃マリー・アントワネットの悲劇を織りまぜて描く感動巨編!
池田理代子オフィシャルサイト
www.ikeda-riyoko-pro.com
40年ぶりにベルばらの新作を発表した池田理代子のオフィシャルサイト。今後のメディア化などの情報から、目が離せません。
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ベルサイユのばら(ベルばら)のネタバレ解説・考察まとめ
『ベルサイユのばら』とは、池田理代子原作の漫画作品である。通称「ベルばら」。1972年から1973年にかけて、『週刊マーガレット』(集英社)で連載された。フランス王妃マリー・アントワネット、男装の麗人オスカル、スウェーデンの貴族フェルゼンの三人を中心に、ルイ15世末期からアントワネット処刑の頃までを描いている。1974年に宝塚歌劇団でミュージカル版が上映されると、続々とテレビアニメ化・劇場版アニメ化され、爆発的な人気となった。発行部数2,000万部を突破するなど、愛され続ける作品である。
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ベルサイユのばら(ベルばら)の恋愛関係・カップル・カップリング・夫婦・恋人まとめ
『ベルサイユのばら(ベルばら)』とは、池田理代子による漫画である。1972年から漫画雑誌『週刊マーガレット』で連載され、アニメや宝塚歌劇団による舞台、映画などが展開された。フランス・パリを舞台に、時代が革命へと突き進んでいく中でフランス王妃マリー・アントワネットと「男装の麗人」オスカルらの人生を描く。史実に基づくマリー・アントワネットの恋模様や、オスカルをめぐる恋の駆け引きが見どころである。
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ベルサイユのばら(ベルばら)の名言・名セリフ/名シーン・名場面まとめ
『ベルサイユのばら』とは、池田理代子が描いた少女漫画で、1770年から17789年頃のフランスを舞台とした物語である。週刊マーガレットで連載以来、少女たちを中心に人気に火が付き、アニメ化や宝塚化などを果たした。 ロマンチックな恋のセリフや、時代の波に飲まれながらも必死に生き抜こうとする格好良いセリフの数々は、読者に長年愛され続けている。
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