サレタガワのブルー(漫画・ドラマ)のネタバレ解説・考察まとめ
『サレタガワのブルー』はセモトちかがスマホアプリ『マンガMee』にて2018年から連載しているフルカラー不倫漫画である。2021年には単行本が発売され、注目を集めている。2021年7月にはMBS・TBS系にてドラマ化が発表された。主人公である田川暢は妻の藍子と幸せな日々を送っていたのだがある日藍子の不倫に気づき、真実を確かめていく中の苦悩や不倫された側の辛さをリアルに描いた作品だ。「読めば必ず不倫したくなくなる」とSNSでも注目を集めている。
サレタ側の反撃
暢の話を一通り聞いた穂奈美は様々な矛盾点から藍子の妊娠が嘘だという事に気づいた。しかし妊娠検査薬に陽性反応が出ている以上絶対だとは言えないと考えた穂奈美は藍子のフリマアプリを見つけ出し、購入アカウントを見た。そこには陽性反応が出ている妊娠検査薬を購入している履歴が残っていた。絶対的な証拠を手に入れた穂奈美は言い逃れが出来ないよう藍子が住んでいるマンションに突撃訪問をする事を決意する。一方で和正は梢とやり直したいと心に決め藍子に別れ話をしていた。「別れてくれ。お腹の子供はおろしてくれ」と土下座する和正にショックを受ける藍子。しかし諦めきれない藍子は別れるのはいいが「明日マンションに来て欲しい」と言う。藍子は自分を抱けばもう一度和正は自分に夢中になると考えていた。
次の日、和正は藍子のマンションの目の前に立っている。同じ頃暢と穂奈美も藍子のいるマンションに向かおうとしていた。藍子はどうしても和正とやり直したいため楽しかった思い出や出会った頃の話をしている。そして「最後のお願い」と言って和正を寝室へと誘う。同時に暢と穂奈美はマンションのエントランスまで到着していた。そしてマンションの玄関に到着し、扉を開けた。そして寝室に入るとシーツをかけている全裸の藍子とクローゼットには全裸の和正がいた。暢は「殺そう」と思った。そして穂奈美が見た事ないほどの剣幕で2人を怒鳴りつける。2人は全裸でベッドの上で「すみません」と土下座をしている。
和正は土下座して謝りながらも「藍子が誘ってきた」と言い訳をしている。それを聞いた暢は「惨めだね。あんたが選んだ男は守ってくれないゴミ以下だ」と罵倒する。そして罵倒しながらスマホで2人の写真を撮り始めた。和正は慰謝料はしっかりと払う。子供もいるし嫁だけはバラさないで欲しいと懇願する。するとマンションのインターホンがなる。暢は梢を自分のマンションに呼んでいたのだった。寝室に入ってきた梢は顔を真っ青にしながら証拠のムービーを撮り始める。そして和正に離婚を叩きつけた。和正は「離婚したくない。藍子は遊びだったし、本当に愛しているのは梢だ」と言った。それを聞いた藍子は和正が泥酔していた時に録音した「藍子と一緒になりたい」という言葉を再生して「遊びではなくて本気で愛し合っていた。だから離婚してください」と梢に頭を下げた。話が通じない藍子にうんざりしていたところ、穂奈美が話を割った。穂奈美は藍子の妊娠疑惑をはっきりさせたかったのだ。藍子に新品の妊娠検査薬を突き出した。最後のチャンスにすがる思いで検査をする藍子だったが結果は陰性だった。それを見た和正は藍子にキレたのだが梢がそれを制止した。そして暢は梢に「妻がご迷惑をおかけして申し訳ございませんでした」と頭を下げた。そしてすべての書類にサインをさせ全てを終えた。
和正のもう1人の彼女がとった行動
修羅場が終わり離婚が決定した梢は安堵し帰り道を歩いていた。しかしあっさりと藍子との関係を断ち切った和正に違和感を感じていた。そこに「やっぱり送る」と車で和正が現れた。「やっぱり離婚したくない」という和正に対して気持ちがかけらもなかった梢は「さようなら」と言って車を降りる。
翌日和正はもう1人の不倫相手である高橋に声をかける。そして離婚した事を報告した。高橋は和正の子を孕っていたが話せずにいた。そんな時和正から離婚した事を聞き、一瞬喜んだが和正が子供に会えなくなると悲しんでいるのを見て妊娠した事を報告した。そして「1から新しい家庭を作ろう」と和正を抱きしめた。そのやりとりを隠れてみていた藍子は和正に飛びかかる。それを止めようとして突き飛ばされた高橋を庇う和正を見て、藍子の怒りが爆発。そして高橋は藍子に「私の勝ちです」と言う。藍子は高橋に慰謝料を請求されるのだと話したが、高橋はいつでも奥さんにバレてもいいように300万円を貯金してた。さらに藍子は会社にバラしてやると言うが高橋は「会社をクビになっても実家の農業を和正と継ぐから問題ない」と続けるのだった。
梢が久しぶりにSNSを開くとそこには藍子から「和正にもう1人浮気相手がいる」という内容のメッセージがあった。最初は嘘かと疑っていた梢だったがありえない話ではないと思い、自宅を調べる事にした。すると自宅はゴミ屋敷となっており、和正がまったく家事をしていない事がわかった。そのゴミの中に綺麗な紙袋を見つけた。その中には綺麗にされたシャツとメモがあり、メモには「私がいつも側にいます。Tより」と書かれていた。藍子のメッセージには浮気相手は会社の後輩の「高橋ともみ」と書かれており、もう1人の不倫相手が確定した。梢は高橋の会社へと乗り込み、慰謝料の話をするため呼び出した。高橋は「すみません。これで和正さんを私にください」と100万円入った封筒を手渡した。そしてあと200万円払うから償わせてほしいと頼む。高橋に「いいですよ」と梢は言った。そしてあとの200万円はこれから生まれてくる子供に使ってくれと100万円を受け取ってその場を後にした。
再スタート
離婚届けを無事出し終えた暢はたみとカフェでお茶をしていた。そこに暢に声を掛ける女性店員がいた。その女性は暢の高校時代の後輩である「篠崎乃愛(しのざき のあ)」だった。篠崎は当時、暢の事が好きで告白したが振られている。10年ぶりに再会した2人は話が盛り上がった。そして篠崎は暢に好意を寄せていた。しかし暢は離婚したばかりな事と篠崎がどこか藍子と重なる部分がある事が気になり、また篠崎を振る事となる。
梢は好意を寄せてくる水無瀬が自分のストーカーをしている事、自宅に盗聴器を仕掛けている事に気づき暢に相談する。暢は水無瀬に直接話をしようと梢がいると嘘をつきファミレスに呼び出す。そこで今回のストーカー行為や盗聴の事を話し、「今後一切梢に近づかないでくれ」と言った。
シタガワのその後(藍子編)
暢に離婚を叩きつけられ、家を追い出された藍子は雨の中傘もささず歩いていた。そこに1人の男性(橘龍志)が現れ藍子に声をかけた。藍子は龍志についていく事にした。到着したのはタワーマンションの最上階の1室で、龍志を好きになった藍子は今までの事は反省して今後は一途に龍志を思っていこうと誓う。龍志は藍子に高い服やランチをご馳走した。その待遇に藍子はすっかり夢中になっていた。自分の不倫がバレて仕事が首になりそうな事を内緒にし、「理不尽な上司が部署を変えてきたから仕事をやめようか悩んでいる」と相談した。すると龍志は自分の家に住んでいいし、お小遣いもあげると言った。あまりにもラッキーな展開に浮かれる藍子だったが、龍志はなかなか自宅には帰ってこないのだった。
毎日仕事もせずに自分の好きな事だけをして龍志の家で過ごす藍子だったが、ある日自宅のピンポンがなる。そこに現れたのは金髪の美女だった。「マリア」と名乗ったその女性は龍志の嫁だと言った。スタイル抜群でモデル並の美女を目の前に藍子は完全に負けていた。靴も脱がずに自宅に入ってくるマリアに対して「失礼だ」という藍子だったが、マリアは「夫婦の財産なのだから私のだ」と反論した。龍志は独身だと信じていた藍子は震えが止まらなかった。マリアはすぐに荷物を持って出て行けと言うが藍子は食い下がる。それを見てマリアは笑いながら「平凡でブス以下かと思ったら面白い女枠だったか」と言う。龍志には他にも3人愛人がいる事や慰謝料を請求しようとしている事に怖くなった藍子は龍志に連絡をする。そして龍志に結婚を必死に迫ったが連絡は無視される。そして龍志の秘書である「堂崎」に手切金として500万円渡され捨てられる。
シタガワのその後(和正編)
梢と離婚した和正はいつものように会社に向かう。そこで上司から呼び出され、高橋との不倫の事を問われる。会社での不祥事で和正は今後出世はないだろうと告げられる。自主退職という選択肢を提案され迷っている和正に高橋は「私の地元である九州へ帰って農家をやろう」と提案する。ネット通販などを使った農家だったら良いのではないかと思い、和正は高橋と再婚し、九州へといく事になる。
『サレタガワのブルー』の登場人物・キャラクター
主要人物
田川暢(たがわ のぶる)
演:犬飼貴丈
『サレタガワのブルー』の主人公で不倫をされる夫。仕事も家事も完璧なイケメンでとても優しい性格の持ち主である。妻の藍子が不倫をしそこの事に振り回されながらメンタルが傷ついて行く。周りの助けもあり、無事藍子に制裁を下し離婚する事が出来る。
藍子(あいこ)
演:堀未央奈
優しくてイケメンな夫がいるにも関わらず職場の上司と不倫をしてしまうような恋多き女性。不倫をしていくうちに和正に本気になっていく。メンヘラ気質で周囲をドン引きさせる発言を言う事もある。
森和正(もり かずまさ)
演:岩岡徹(Da-iCE)
藍子の職場の上司で不倫相手。妻の梢に子育てや家事を任せっきりで外で不倫をしているクズ旦那。藍子の会社の後輩である高橋とも不倫している。
梢(こずえ)
演:高梨臨
和正の奥さんで暢とたまたま出会い2人で協力し不倫の証拠を集めて行く事となる。和正とは離婚して息子を1人で育てて行く事を決意する。
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目次 - Contents
- 『サレタガワのブルー』の概要
- 『サレタガワのブルー』のあらすじ・ストーリー
- 幸せな結婚生活
- 藍子の本当の正体
- 藍子の誕生日に不倫疑惑浮上
- 言い訳をする藍子
- 藍子の不倫疑惑が確信へと変わる
- 不倫の証拠を集める
- 暢の過去
- 不倫が本気になった藍子
- 弁護士に相談
- 藍子の悪あがき
- サレタ側の反撃
- 和正のもう1人の彼女がとった行動
- 再スタート
- シタガワのその後(藍子編)
- シタガワのその後(和正編)
- 『サレタガワのブルー』の登場人物・キャラクター
- 主要人物
- 田川暢(たがわ のぶる)
- 藍子(あいこ)
- 森和正(もり かずまさ)
- 梢(こずえ)
- 暢の関係者
- たみ
- 麻衣(まい)
- 穂奈美(ほなみ)
- 吹田(すいた)
- 茉拓(まひろ)
- 田川ミキ(たがわ ミキ)
- 篠崎乃愛(しのざき のあ)
- 水無瀬葵(みなせ あおい)
- 藍子の関係者
- 萌子(もえこ)
- 藍子の父
- 藍子の母
- 高橋ともみ(たかはし ともみ)
- 橘龍志(たちばな りゅうじ)
- 橘マリア(たちばな マリア)
- 堂崎(どうざき)
- その他
- 梢が働くカフェの店長
- 梢が働くカフェの奥さん
- 梢の両親
- 渡辺カイ(わたなべ カイ)
- アズちゃん
- 市ノ瀬(いちのせ)
- 有栖静子(ありす しずこ)
- 『サレタガワのブルー』の用語
- サレタガワ
- シタガワ
- ひみつのあいにゃん
- 『サレタガワのブルー』の名言・名セリフ/名シーン・名場面
- 藍子「世の中チョロいわ〜」
- 藍子「愛し合っているんです」
- 吹田「つらくても苦しくても法律がきっとあなたを助けます」
- 『サレタガワのブルー』の裏話・トリビア・小ネタ/エピソード・逸話
- 『サレタガワのブルー』の主人公が男性の理由は不倫をする女性が減って欲しいという願いから
- 『サレタガワのブルー』の実際のモデルはなし
- エンディング曲『Lost love song【Ⅲ】-サレタガワ-』は男性目線の曲
- 『サレタガワのブルー』の主題歌・挿入歌
- OP(オープニング):UPSTART『ペルソナ』
- ED(エンディング):Hilcrhyme『Lost love song【III】-サレタガワ-』