【吉永小百合】昭和を彩った芸能人たちの事件簿【加山雄三】

嫉妬や陰謀が渦巻く芸能界では、芸能人が事件や事故に巻き込まれてしまうことも少なくありません。昭和の時代もそれは変わらずで、日本中を震撼させた恐ろしいニュースがありました。この記事では、そんな芸能人たちの事件簿について紹介しています。時代が変わっても、凄惨なニュースが後を絶たないのが悲しいですね…。

1955年 7月15日:トニー谷 長男誘拐事件

トニー谷の長男(当時6歳)が下校途中に誘拐される。誘拐犯から身代金200万円を要求する脅迫状が速達で届くと、マスコミは大スターの子息が誘拐されたとして大々的に報じた。トニーは記者会見で芸人としてのギミックを一切かなぐり捨て、悲しみに暮れる一人の中年の父親の姿を報道陣の前に見せ、息子を返還するようカメラの前で号泣しながら犯人に呼びかけた。しかし、芸人仲間の多くがトニーを信じず「これは事件などでなく、話題作りのためにトニー自身が引き起こした狂言誘拐だ」として冷ややかな目で見ていた(実際は、本当の誘拐事件)。犯人は雑誌編集者(当時33歳)、動機について「人を小バカにした芸風に腹が立った」と語った。

出典: nagomi-web.com

長男の救出を喜ぶトニー谷一家

左は、榎本健一(エノケン)

1957年 1月13日:美空ひばり塩酸事件

東京・浅草の国際劇場で、「花吹雪おしどり絵巻」に出演していた美空ひばり(当時19歳)が、客席にいたファンの少女A子(当時19歳)から塩酸をかけられるという事件が発生。少女は「塩酸をかけて、みにくくなった顔をみたい」と手帳に書いていた。

出典: blog.livedoor.jp

美空ひばりの顔に塩酸

A子は山形県米沢市出身で、中学の頃からひばりの大ファン。中学卒業後、地元の紡績会社で働いていたが、10ヵ月前に上京して会社重役のお手伝いに。ひばりの映画は欠かさず観、家に何度も電話をかけたりもしていた。当日も楽屋を訪ねたが、入れてもらえず、思いがつのって前日買った塩酸で犯行に及んだ。

動機について、「ひばりちゃんに比べて、自分は女中勤めの身で、初めはうらやましかったけど、そのうち憎らしくなった」と自供した。

1957年 4月2日:プロレスラー清美川の長男が誘拐されホルマリン漬け

東京・中野区のプロレスラー・清美川梅之の長男で中学1年の和利君(12)が夜、銭湯「若松湯」に出かけたまま行方不明になった。銭湯で和利君が見知らぬ男に背中を流してもらっているのを同級生が目撃しており、誘拐事件として捜査。10日に日本棋院七段某の長男A(26)を誘拐殺人・死体損壊・同遺棄で逮捕。Aは和利君をイタズラしようと自宅に連れ込んだが、嫌がったので殺害、そしてノコギリ等で二晩がかりでバラバラにした。

バラバラにした死体を隠すために、金魚鉢や大型の菓子入れなど4個に分けてホルマリン漬けにし密閉、床下に隠していた。 「若松湯」とタイトルのつけられたAの日記には、和利君を見た1日目から5日目までの記録が「ついに捜し求めていた理想の少年を見つけた」「金魚鉢に入ったあの子は、見ても見ても飽きるということがない。ホルマリン漬けになったあの子は生きているときより、いっそうかわいい」などと小説ふうに書かれていた。

Aは犯行以前から、銭湯やそろばん塾の帰りの少年を言葉巧みに誘い、わいせつな行為を行ったり、暴力を振るっていたりしていた。また、飼いネコを殺してバラバラにして食すこともあった。誘拐事件の数日前にAは和利君に声をかけていた。和利君は同級生に「さっき、僕の背中を流してくれたあの人(A)に、僕は殺されるかもしれない」と話していたことが判明している。

清美川

1960年 1月10日:島倉千代子を脅す

1月10日18:00、港区芝高輪南町の歌手・島倉千代子宅の前で、爆発音がするので家人が見に行ったところ、火薬の煙が上がり、白いダスターコートの男が品川方面へ逃げるのが見えた。
1月1日には島倉の生家でも爆発物騒ぎがあり、島倉の家に脅迫状も届いていた。

1月23日に島倉の家の前にいた白いダスターコートの若い男が逮捕された。墨田区亀沢町のメリヤス工場の少年工(16)で、ダイナマイトとライターを所持していた。高知の中学を卒業して1958(昭和33)年4月に上京、島倉のファンで、江東劇場の島倉のショーへ行って以来、落ち着かず、何か自分を誇示する事をしたかったという。

出典: ameblo.jp

1963年 5月12日:橋幸夫切られる

橋幸夫、切られる

金沢市観光会館で開催中の「橋幸夫ショー」の最終回フィナーレで、男が客席から舞台に上がり、軍刀を振りまわし橋さん(20)にきりつけた。橋さんは舞台中を逃げ回ったが、顔や腕、肩などに2週間の怪我。
止めに入ったマネージャーも右手中指をちぎれそうになるくらいの重傷を負う。橋は咄嗟の判断で軍刀の刃を握り締め、相手に抜かれないように両手で強く握り締めた。その後、関係者などに取り押さえられ橋は大事には至らなかったが、手のひらと腕と肩と顔に2週間の怪我を負った。尚、橋はこの後遺症で左手小指を伸ばすことができない。それでも、このような危機を凌ぐことが出来たのは、「ボクシングをやっていたからだった」と橋本人が語っている。
逮捕された男は、過去に傷害事件を起こしたこともある前科持ちの男。また同ステージに参加していた漫才師、晴乃ピーチク・パーチクのパーチク(手塚清三)も後頭部に怪我を負った。

出典: www.last.fm

1963年 8月9日:吉永小百合宅にピストル男乱入

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