『このサイテーな世界の終わり』とは、2018年からNetflixで配信されたブラックコメディドラマである。漫画が原作で、アレックス・ロウザーやジェシカ・バーデンなどが出演する。自称サイコパスの少年ジェームスと、周囲に馴染めず不満を抱える孤独な少女のアリッサが出会い、現実逃避のために2人で家出する。ジェームスはアリッサを殺したいと考えていたが、行く先で偶然遭遇した猟奇殺人犯を殺してしまう。この事件を通して2人の心が変化していく。キャラクターの癖になるやり取りや予測不能な展開などが魅力となっている。
『このサイテーな世界の終わり』の用語
ビデオカメラ
ジェームスがクライヴの家で見つけたものである。そのビデオカメラにはクライヴが家に招いた女性たちを襲う様子が映されており、これによりジェームスは彼が殺人犯であることを知った。またそのビデオカメラが証拠となり、正当防衛が認められてジェームスは無罪となった。
狩猟用ナイフ
ジェームスが父に誕生日祝いにリクエストして買ってもらったナイフである。主に小動物を殺すことに使っており、アリッサを殺そうとしていた時も隙を見てナイフで殺そうと常に持ち歩いていた。最終的にクライヴを殺した時の凶器となり、プールサイドの排水口に隠したが、警察に発見された。
学校
ジェームスとアリッサが出会った場所である。お互いに周囲と馴染めず、孤立していた。そんなジェームスの様子を見て他の同級生とは違う雰囲気を感じたアリッサが声をかけたのが、親しくなったきっかけであった。家出から戻ってきた後、アリッサは学校で好奇の目にさらされ、ジェームスもいないことから余計に居心地が悪くなり学校を退学した。
『このサイテーな世界の終わり』の名言・名セリフ/名シーン・名場面
ジェームスがアリッサを庇う場面
シーズン1第8話、アリッサを庇うジェームス
殺人の容疑で警察に追われ、追い込まれたジェームスはアリッサを庇うために彼女を殴り、1人で走り出した。アリッサはジェームスを追いかけようとするも警察に止められ、彼は警察が撃った銃が直撃し、負傷してしまう。しかしその時、ジェームスはアリッサへの思いに気づいたのだった。ジェームスが1人で罪を被るために走り出し、アリッサへの思いに気づく名場面だった。
アリッサを見つけてジェームスが涙を流す場面
シーズン2第8話、アリッサを見つけ出し涙を流すジェームス
ボニーが逮捕され、ジェームスは警察で聴取を受ける。その間、アリッサは家族に書置きをしてどこかに消えてしまう。その書置きを見たジェームスはアリッサが自殺するのではないかと心配になり、彼女を探し回ってクライヴの家で発見する。アリッサは事件後にトラウマから度々フラッシュバックを起こして幻覚を見るようになっており、プールで泳いで気持ちを晴らしていた。自殺するんじゃないかと心配したと泣き出すジェームスに、アリッサはそんなことはしないと否定し、心配をかけたことを謝罪して彼を抱きしめたのだった。アリッサへの思いが溢れだしたジェームスの姿と、アリッサがその思いをぶっきらぼうに優しく受け止める名場面だった。
ジェームス「僕も愛してる」
シーズン2第8話、お互いに気持ちを伝えあうジェームス(左)とアリッサ(右)
アリッサは以前自身が寝ている時にジェームスが「愛してる」と囁いたことを持ち出し、同じ気持ちだと答える。だが今はカウンセリングを受けることと母にお金を返すことを優先するため、時間が欲しいと語った。ジェームスは「分かった」とだけ答え、「僕も愛してる」と改めてアリッサに伝えたのだった。不器用ながらも自分の気持ちに答えてくれたアリッサに、改めて思いを伝えたジェームスの名言だった。
『このサイテーな世界の終わり』の裏話・トリビア・小ネタ/エピソード・逸話
アリッサとジェームスのような関係だったジェシカとアレックス
本作で主演を務めたアレックス・ロウザーとジェシカ・バーデンは、初めのオーディションで知り合ったが、LAで別のオーディションを受けた際も偶然一緒になり他に知り合いもいなかったことから2人でクラブに行って親しくなったという。まだ役が決まる前だったが、誰も知り合いもいない状態で一緒に過ごしたというのが、まさにジェームスとアリッサのような状況だったとジェシカは語っている。ジェシカはアレックスについて、一緒にいると自然に安心できると話しており、それがジェームスとアリッサの関係性にも重なっていったようだ。またアレックスは脚本を読んだ際、若い男性が若い女性に暴力を振るう話だと思っており、あまり興味が持てなかったという。だが脚本を読み進めていくうちに、ジェームスは単純なサイコパスではなく自分の感情を理解できていない、とても悲しい少年なんじゃないかと捉えるようになり愛着がわいたようだ。
イギリス版のアメリカーナを目指した作品
本作は原作の舞台はアメリカだが、ドラマはイギリスを舞台としている。だが監督のジョナサンが目指したのは、イギリス版のアメリカーナだったという。そのためイギリスで撮影しているものの、アメリカのドラマや映画のような広大な風景やロードムービー感がある映像となっている。脚本家のチャーリーはイギリス版のアメリカ映画『ファーゴ』を目指したと語っており、シーズン1最終回の海岸シーンもイギリスらしい場所ではなくアメリカ中西部のような広がりを感じさせる場所が選ばれたようだ。また舞台は現代ではあるものの、制作側はあえて今まさに起きている話という感じを薄くして、いつの時代か特定できないような雰囲気を作っているという。そのためアリッサはスマホを1話で壊し、ジェームスはそもそもスマホを持たない。これは単に現代感を薄めるための演出だけでなく、2人が社会や他人から切り離されていく感じにも繋がっている。
原作とは大幅に内容を変更したドラマ版
基本的にストーリーは原作に沿っているが、原作者が「任せるよ」というスタンスだったことからドラマ版では様々な点がかなり変更されている。特に警察官のユーニスとテリは完全にオリジナルキャラで、原作にも警察は登場するものの、ドラマでは2人をキャラクターとして登場させて物語を膨らませている。さらにアリッサの家庭環境も原作では両親について語るだけだったが、ドラマ版では家族関係まで深く掘り下げている。シーズン1のラストまでで原作コミックのストーリーをほとんど使い切っているため、シーズン2では脚本家によるオリジナルの続編となっている。シーズン2はシーズン1のように続編でまた2人が逃げ回るというようなストーリーを避け、シーズン1で起きたことのその後をちゃんと描くことを重視したという。特にアリッサのトラウマやPTSDを無視して、同じようなロードトリップをさせるのは違うと考えたようだ。またシーズン2で重要人物になっているボニーは完全なる新キャラではなく、原作に登場する人物であったが、シーズン1では物語をスリムにするためにカットされていた。だがシーズン2を作る段階でボニーを重要人物として復活させたようだ。
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目次 - Contents
- 『このサイテーな世界の終わり』の概要
- 『このサイテーな世界の終わり』のあらすじ・ストーリー
- ジェームスとアリッサが家出を決行
- 家出の結末
- アリッサとジェームスが再び旅へ
- アリッサとジェームスにボニーが接触
- 2人の恋の行方
- 『このサイテーな世界の終わり』の登場人物・キャラクター
- 主要人物
- ジェームス(演:アレックス・ロウザー)
- アリッサ(演:ジェシカ・バーデン)
- ボニー(演:ナオミ・アッキー)
- 刑事
- ユニス・ヌーン(演:ジェマ・ウィーラン)
- テリ・ダレゴ(演:ウンミ・モサク)
- ジェームスとアリッサの家族
- フィル(演:スティーヴ・オーラム)
- グウェン(演:クリスティン・ボトムリー)
- トニー(演:ナヴィーン・チョウドリー)
- レスリー(演:バリー・ウォード)
- その他
- クライヴ・コッホ(演:ジョナサン・アリス)
- 『このサイテーな世界の終わり』の用語
- ビデオカメラ
- 狩猟用ナイフ
- 学校
- 『このサイテーな世界の終わり』の名言・名セリフ/名シーン・名場面
- ジェームスがアリッサを庇う場面
- アリッサを見つけてジェームスが涙を流す場面
- ジェームス「僕も愛してる」
- 『このサイテーな世界の終わり』の裏話・トリビア・小ネタ/エピソード・逸話
- アリッサとジェームスのような関係だったジェシカとアレックス
- イギリス版のアメリカーナを目指した作品
- 原作とは大幅に内容を変更したドラマ版
- 『このサイテーな世界の終わり』の主題歌・挿入歌
- 主題歌:Graham Coxon「Walking All Day」
- 挿入歌:Bernadette Carroll「Laughing On The Outside」
- 挿入歌:Graham Coxon「Angry Me」
- 挿入歌:The Vocaleers「Have You Ever Loved Someone」
- 挿入歌:Wanda Jackson「Funnel Of Love」
- 挿入歌:Janis lan「At Seventeen」
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