プレイグ テイル -レクイエム-(A Plague Tale: Requiem)のネタバレ解説・考察まとめ

『プレイグ テイル -レクイエム-』とは、Asobo Studioが開発しFocus EntertainmentよりPS5やXbox Series X/S、PCなどに向けて2022年に発売されたアクションアドベンチャーゲーム。『プレイグ テイル -イノセンス-』の続編にあたる。ペスト禍の中世フランスを舞台に、呪われた血脈の弟と姉の過酷な逃避行が描かれた作品。無数のネズミを光で退ける巧みなステルス要素や重厚な物語が際立ち、世界的なゲーム賞に多数ノミネートされるなど極めて高い評価を獲得した。

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『プレイグ テイル -レクイエム-』(A Plague Tale: Requiem)の概要

『プレイグ テイル -レクイエム-』とは、フランスの開発会社Asobo Studioが開発し、Focus Entertainmentより2022年10月18日に発売されたPS5、Xbox Series X/S、Nintendo Switch、Microsoft Windows向けアクションアドベンチャーゲーム。世界的な高評価を得た前作『プレイグ テイル -イノセンス-』の続編にあたり、14世紀の中世フランスを舞台に過酷な運命に抗う姉弟の旅路を描き出した作品だ。海外主要アワードThe Game Awards 2022においてGame of the Year、Best Narrative、Best Action Adventure、Best Performance、Best Score and Musicの5つの部門にノミネートされるなど、前作を大きく上回るスケールと完成度で世界的な成功を収めた。
本作最大の特徴は、ネズミの大群が押し寄せる圧巻のビジュアル表現と、それを光や火を操って切り抜ける独自のステルスアクションである。プレイヤーは主人公の少女アミシア・デ・ルーンを操作し、強大な呪いマキューラをその身に宿す幼い弟ユーゴ・デ・ルーンを守るため、スリングやクロスボウなどを駆使して追手やネズミの脅威に立ち向かう。単なるサバイバル劇に留まらず、過酷な暴力に晒されるなかで心が擦り切れていくアミシアの葛藤や、姉弟の絆、理不尽な死と運命の不条理を容赦なく描いた重厚なストーリーテリングが大きな魅力だ。写実的で美しいフランスのプロヴァンス地方の風景と、凄惨を極める地獄絵図との鮮烈なコントラストも見どころであり、ダークファンタジーと中世史劇が見事に融合した傑作として語り継がれている。

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『プレイグ テイル -レクイエム-』(A Plague Tale: Requiem)のあらすじ・ストーリー

再覚醒したユーゴの呪い編

前作で異端審問官の野望を阻止してから半年、アミシア・デ・ルーンとユーゴ・デ・ルーンの姉弟は、母ベアトリス・デ・ルーンや弟子で錬金術師のルカと共に平穏を求め南仏プロヴァンス地方を旅していた。立ち寄った廃墟で遊んでいた姉弟だが、粗暴な農民たちに襲撃され身を守るためアミシアが応戦した恐怖から、沈静化していたユーゴの呪いプリーマ・マキューラが再覚醒してしまう。ネズミの大群が農民たちを蹂躙したことで、一家は再び居場所を追われることとなった。
道中、ユーゴは美しい島の予知夢を見るようになり、そこに呪いを解く手がかりがあると信じ始める。一行はユーゴの悪化する病状を診てもらうため大都市レッドシティへ向かい、母が頼る教団(物語の舞台であるプロヴァンス地方に広く浸透している残り火のチャイルドと呼ばれる宗教組織)の高位錬金術師ヴォーディンと接触した。彼の邸宅で偶然にも、ユーゴが予知夢で見た島とそっくりな壁画を発見する。アミシアとルカは治療薬の調達に奔走するが、ヴォーディンは既に手遅れと見限り、マルセイユにある本部への移送を冷淡に命じた。直後、ユーゴの発作に呼応するように街の地下から膨大な量のネズミが湧き出す。ヴォーディンが犠牲となり都市が崩壊する中、一行は教団の兵士ジョセフの手引きで船を確保し、決死の脱出を果たした。

予言の島ラ・クーナへの航海編

ジョセフの船で川を下りマルセイユを目指す一行だったが、突如として伯爵の傭兵部隊に襲われ、船を操っていたジョセフが矢で射抜かれて命を落とす。アミシアが敵に追い詰められた際、ユーゴがとっさにネズミを操って姉を救うものの、依然として教団本部に頼ろうとする母に対し、アミシアはユーゴを危険な組織に引き渡すわけにはいかないと反発する。予知夢に現れた島を目指したいユーゴを連れ、母と決別して別行動を取る決断を下した。
傭兵の追撃から逃れる最中、アミシアは重傷を負って倒れてしまうが、彼女はかつて敵対していた元伯爵付きの傭兵アルノーに救われる。伯爵に恨みを持つアルノーは、ユーゴの力を復讐に利用しようと企み、島を目指す姉弟と利害の一致から共闘を結ぶ。一行はアルノーの顔見知りの女海賊ソフィアの船を奪還して味方に引き入れ、予言の島ラ・クーナへと到達した。島を治めるビクトル伯爵に迎えられるが、復讐を焦ったアルノーが独断で伯爵に斬りかかり捕縛されてしまう。残された姉弟は、伯爵の館に保護されながら島の調査を開始する。

暴かれた古代の真実編

姉弟は島で行われていた残り火のチャイルドの儀式を手がかりに、山奥の古代遺跡へと潜入する。そこで判明したのは、6世紀の最初の保持者バシレイオスと、彼を守り抜こうとした守護者アエリアの悲痛な歴史であった。伯爵の私兵団のリーダーであるマイロによる奴隷虐殺を潜り抜けて地下礼拝堂の最深部に達した二人は、バシレイオスが救われたのではなく、教団の恐怖から重い鎖で幽閉され孤独死した事実を知る。
島は救いの地などではなく、ネズミの巨大な巣窟だった。失意の中で地上へ脱出した二人は、別ルートで島へ辿り着き教団の欺瞞に気付いた母ベアトリスと再会し和解を果たす。親子の感動の再会も束の間、ユーゴを自らの神の子として執着するエミリー伯爵夫人の罠に嵌まり、ベアトリスはアミシアの眼前で見せしめとして処刑されてしまう。母の惨殺に激昂したユーゴは呪いを完全に暴走させ、ネズミの群れでエミリーを食い殺させた。正気を失いかけたユーゴを連れ、処刑寸前のアルノーを救出したアミシアは、崩壊する島からソフィアの船で脱出する。

悲痛なる魂の救済編

洋上へ逃れた一行だったが、執念深く追ってきたビクトル伯爵の軍艦に追突される。激戦の末にアミシアは矢を受け、ユーゴは伯爵の手によって連れ去られてしまった。海岸に打ち上げられたアミシアとアルノーは、少年を取り戻すべく敵陣へ突撃。アルノーは自らの命を犠牲にして伯爵と一騎討ちを行い、アミシアに仇を討たせる隙を作って息絶える。姉も殺されたと思い込んだユーゴの絶望は極限に達し、呪いの最終段階である星雲を解放し、大都市マルセイユ一帯はネズミと暗黒の霧に呑み込まれていた。
アミシアはルカと共に星雲の中心へと足を踏み入れ、精神世界で呪いそのものと同化したユーゴと対峙する。世界の崩壊を止めるには自分の命を絶つしかないと告げる弟の痛切な願いを受け止め、アミシアは涙を流しながらスリングを放ち、最愛の弟に永遠の眠りを与えた。惨劇から時が流れたある日、山奥で静かに暮らすアミシアはいずれ現れる新たな保持者と守護者の導き手となるべく、ソフィアと共に旅立ちを決意する。

『プレイグ テイル -レクイエム-』(A Plague Tale: Requiem)のゲームシステム

基本的な流れ

アミシアとユーゴがフランスの美しい街を歩いている画像。

本作は、敵兵の厳重な警戒網や凶暴なネズミの大群を切り抜けるステルスアクションを軸に進行する。アミシア・デ・ルーンとユーゴ・デ・ルーンは屈強な兵士たちと正面から渡り合えるほどの身体能力を持たない。周囲の地形や障害物を活かして身を隠しながら進む立ち回りが基本となる。道中では知恵を絞る錬金術や遠距離武器、ユーゴの異能を状況に応じて使い分け、脅威を排除あるいは誘導しながら活路を見出していく。

ステルスアクション

アミシアが敵兵の背後に忍び寄っている場面。

敵兵に見つからずにエリアを突破するためのアクション。草むらにしゃがんで身を潜めるだけでなく、石を金属にぶつけて音を鳴らしたり、陶器などの食器を投げたりして敵の注意を意図的に逸らす陽動が重要となる。敵兵に背後から忍び寄って倒したり、ネズミが嫌う光と好む闇の環境を利用し、松明の火を消してネズミの群れに襲わせるなど周囲の生態系を巻き込んだステルスキルも可能だ。

錬金術

旅路の中で習得した多彩な薬剤を調合し、スリングの弾や陶器、クロスボウの矢に付与して放つシステム。火やネズミをコントロールして戦局を覆すことが鍵となり、クラフトを行うことで能力をより底上げすることができる。

ユーゴの特殊能力

ユーゴの血に眠る呪いが覚醒したことで発現したネズミに干渉する特殊能力。探知と操作の2つの能力があり、探知はネズミの感覚と同調し、壁の向こうや遮蔽物に隠れた敵の位置・足音を透視できるだけでなく、コストや制限回数がないので索敵の起点としていつでも活用できる。操作は地面を埋め尽くす膨大なネズミの群れに直接意識を潜り込ませ、一人称視点で自在に操って敵兵を襲撃させる大技だ。前作よりも動かせるネズミの量が格段に強化されたが、専用のゲージを消費するため、効果時間内に的確に標的を仕留める判断力が試される。

スキル成長システム

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