ありす、宇宙までも(どこまでも)のネタバレ解説・考察まとめ

『ありす、宇宙までも』(ありす、どこまでも)とは、『週刊ビッグコミックスピリッツ』(小学館)にて2024年6月から連載されている売野機子による青年漫画。セミリンガルの中学生・朝日田ありすが、孤高の秀才・犬星類との出会いをきっかけに宇宙飛行士コマンダーという夢に向かって歩き始める。そんな二人の信頼関係や、互いに困難に立ち向かい成長する姿を描く。JAXA関係者への取材や宇宙飛行士・山崎直子による原稿監修を経て、リアルな宇宙飛行士選抜や訓練の描写が描かれ物語に深みを与えている。

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宇宙船や国際宇宙ステーション(ISS)において最高の責任と指揮権を持つリーダー。多国籍で専門分野が異なる宇宙飛行士をまとめて、ミッションを安全に成功させる。非常事態発生時はミッションの続行か、宇宙船の放棄・地球への帰還かといった究極の決断を下す。
宇宙飛行士選抜試験ワークショップに参加した朝日田ありすは、このワークショップで、仲間をまとめて目標に向かう楽しさとやりがいを実感する。そして、その役割を担うのが宇宙飛行士コマンダーだと知る。ありすの宇宙飛行士になりたいという夢は、より具体的になり宇宙飛行士コマンダーを目指すという目標へと変わった。

SA(シチュエーション・アウェアネス)

状況把握(Situational Awareness)の略称。
国際宇宙ステーション(ISS)は常に微小隕石や宇宙ゴミの衝突による危険に晒されているため、衛星の軌道を監視・把握し、衝突事故を防ぐための活動全般を指す。
朝日田ありすは宇宙飛行士選抜試験ワークショップにて、誰にもわからなかった僅かな空気漏れの音に気づいた。これは、ありすが幼い頃から多くの言語を聞いて育ったため、より広い周波数の音がわかる耳になっていたゆえのことだった。宇宙飛行士の重要な適性の一つを、ありすはすでに持ち合わせていた。

LCDR(エル・シー・ディー・アール)

ロケット発射指揮者(Launch Conductor)の略称。
打ち上げの約4日前から行われる発射整備作業の現場責任者。主な仕事は、機体の最終点検から推進薬の充填、打ち上げまでの全作業を取りまとめ、各工程のスケジュールと安全を指揮すること。そして、最終的な自動カウントダウンの指示出しなどを行い、ミッション成功の鍵を握る重要なポジション。
ロケットの発射を見学しようと種子島に行った朝日田ありすと犬星類は、そこでLCDRの七嶋虹子に出会う。

その他

セミリンガル

複数の言語に触れて育つ環境によって、どの言語も年齢相応のレベルに到達していない人を表現する言葉。日常会話はできても、抽象的な思考や深い読み書きが難しいのが特徴。
朝日田ありすの両親は、娘が色々な国の言葉で自分の気持ちを伝えられるようになれば可能性が広がると思い、娘を色々な国の学校で学ばせていた。しかし、事故で両親を亡くした後は、日本で学ぶようになった。日本で学校に通うようになって、言葉の拙さや学習に関しての遅れが目立ち、セミリンガルの特徴がありすにとって生きづらさの原因になる。

セルフィッシュ

利己的、我が儘と言う意味。
スペース・ルナ・キャンプの参加者を推薦して欲しいとダリウスに頼まれた七嶋虹子は自分の弟の七嶋雨音を推薦した。ダリウスは雨音のようなセルフィッシュな子ではなく、もっとリーダーにふさわしい子はいないかと虹子に尋ねた時に使われた。

『ありす、宇宙までも』(ありす、どこまでも)の名言・名セリフ/名シーン・名場面

犬星類「来たぞ、朝日田。」

宇宙飛行士になりたいと思っている朝日田ありすは、犬星類のすすめで宇宙飛行士選抜試験ワークショップに参加した。類との勉強の甲斐があり、ありすはグループをまとめ順調に試験をクリアした。しかし、順調に行っていたからこそ、親しくなったぶん軋轢も出てくるようになり、グループはギクシャクしはじめた。そんな状態で最終試験が始まろうとしていた。どうしたら上手くまとまるのか悩んでいたありすの前に、最終試験を見学に来た保護者たちにまじって類の姿があった。そして、類がありすに「来たぞ、朝日田。」と言いアドバイスを始める。満を持して現れた類にありすは心から安心し力をもらう。2人の深い信頼関係が表現されたシーン。

犬星類「俺には信条がある。子供にはー…」/朝日田ありす「あたしには、自分で未来を変える力がある。」

犬星類に種子島へロケットを見に行こうと誘われた朝日田ありす。その日は両親の一周忌の法要の日だった。ありすはまだ両親の法要に参列できるほど、両親を失った気持ちの整理がついていなかった。その上、祖母に宇宙飛行士などなれるはずの無い夢を持つのはやめるように言われる。それでも祖母に従わなくてはと、類の誘いを断り一周忌に参列するつもりでいた。
ありすの葛藤を察した類は、自分の本をありすに貸す。ありすは、類が貸してくれた本を読むうちに、類が言っていた「俺には信条がある。子供にはー…」の言葉を思い出し、悲しいのは自分だけではないと気づいた。そして、「あたしには、自分で未来を変える力がある。」と自分の力を信じ、種子島に行くことで自分の未来を変えようと決心する。

朝日田ありす「地球があれば、あたしのお家がないって気持ちが、なくなる!!」

アメリカで開催されたスペース・ルナ・キャンプでは世界各地から国を代表する青少年が参加していた。朝日田ありすは、優秀な参加者に混ざってセミリンガルで中途半端な自分が、日本を代表していいのだろうかと引け目を感じていた。しかし、さまざまな国やルーツを持つ参加者たちと切磋琢磨する中で、宇宙規模で考えたら地球という一つのチームにすぎないと気づく。いつか宇宙に行く自分にとっては地球が帰る家になると気づく。そこで出た言葉が「地球があれば、あたしのお家がないって気持ちが、なくなる!!」。犬星類は、ありすのこの言葉を聞いて子供の頃に施設に引き取られ養父母に育てられた自分も、地球自体が自分の居場所なのだと気付く。そして、このスペース・ルナ・キャンプで成長するのはありすだけでなく、自身も成長できるはずだと強く実感する。

エリカ・ウィットマン「私は君がいいと思うよ。」

朝日田ありすはスペース・ルナ・キャンプで優勝したにもかかわらず、優秀者に与えられるP大学・航空宇宙工学科へのフルスカラシップには選ばれなかった。これは、トレーナーであり憧れのコマンダーであるエリカ・ウィットマンに認めて貰えなかったからだと、ありすは落ち込んでいた。エリカは別れ際に、自分はトレーナーで選考には関わっていなかったとありすに告げ「私は君がいいと思うよ。」と言ってくれた。エリカが自分を認めてくれていたと知り、あまりの嬉しさにありすは言葉を失う。そして、エリカに再会するべく再び宇宙飛行士コマンダーを目指す日々をスタートする。

『ありす、宇宙までも』(ありす、どこまでも)の裏話・トリビア・小ネタ/エピソード・逸話

Jiyujin
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@Jiyujin

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