『神在月のこども』とは、2021年10月に公開された日本の長編ファンタジーアニメーション映画。旧暦の10月に神々が縁結びの会議をするという出雲地方の神在月の伝承を題材にしている。主人公・葉山カンナは母を亡くし、大好きな走ることが嫌いになっていた。神の使いの白兎・シロに出会い、母が担っていた韋駄天のお役目を受け継ぎ、留守神から受け取った馳走を出雲に届ける旅に出る事になる。途中困難に見舞われながらも、走り通すことで成長するカンナの姿が、日本の神話の世界観と共に描かれている。
カンナはシロから、母が韋駄天の末裔で出雲に馳走を届けるお役目を担っていたと聞かされる。そして、亡くなった母の代わりに馳走を出雲に届けるお役目をになってほしいと頼まれる。人間の子供である自分が、お役目を果たせる自信がなく断るカンナだったが、お役目を果たせば母に会えると勘違いしてしまう。お役目を受けようとシロに言った言葉が「会えるんだよね もう一度 もう一度お母さんに会えるんだよね」。
シロはカンナが勘違いしている事に気づきながらも、お役目を担って欲しくて答えた言葉が「ご…ご縁があれば」。最初は勘違いから始まった旅だった。
龍神「またとは会えずとも縁は消えぬ 縁結びの刻までに必ず出雲に辿り着け」
大国主の子である龍神は、人間の子供のカンナでは馳走を届ける覚悟が足りないと思い、カンナの覚悟を試すために試練を与える。しかし、カンナは乗り越えなくてはいけない大切な試練を果たすより、夜叉を助けることを優先した。龍神がカンナに夜叉を助けた理由を問うと、カンナは母を亡くした思いを二度としたくないから夜叉を助けたと答える。その言葉を聞いた龍神は、親を失う悲しみを二度と味わいたくないというカンナの気持ちに、自身のこの地を守るために二度と親に会えない境遇を重ね馳走を届けることを許す。そのときに「またとは会えずとも縁は消えぬ 縁結びの刻までに必ず出雲に辿り着け」と言いカンナを激励する。
葉山弥生「だからね 神様の力があるんじゃなくて たとえそれがなくたって 自分の力で運命を切り開いていける子になってほしくて」/夜叉「それで」/葉山弥生「それで名付けたの カンナって」
引きちぎってしまった神具を髪に結び直して出雲大社に向かって再び走り出したカンナの姿を見て、夜叉はカンナの母・弥生が「だからね 神様の力があるんじゃなくて たとえそれがなくたって 自分の力で運命を切り開いていける子になってほしくて」と言ったのを思い出す。そして、夜叉が「それで」と尋ねたら「それで名付けたの カンナって」と答えていたと思い出し、弥生の気持ちがカンナに受け継がれていると夜叉は感じた。そして、カンナからお役目を奪おうとしていた気持ちが無くなる。カンナが走るのなら人間に任せるのも悪くないと思った場面。
大国主命「これより 神在祭りを始める」
カンナは無事に馳走を届けることができた。そして、シロと夜叉も後からやってきた。大国主の「これより 神在祭りを始める」の言葉で宴が始まり、カンナは羽衣を纏い、シロや夜叉も一緒に絢爛豪華な宴を楽しむ。宴の華やかな様子を伝える明るく印象的な場面。
『神在月のこども』の裏話・トリビア・小ネタ/エピソード・逸話
映画制作・宣伝費用はクラウドファンディングサイトで募集
映画『神在月のこども』2021年10月8日公開に向けて、2019年から複数回にわたりSonyのクラウドファンディングサイトFirst FlightやMakuakeで支援を募集し、制作・普及が進められた。サポーターを応縁陣と呼び、脚本・設定制作から前売り券・小説版の販売まで、各段階でサポーターを募集した。
返礼品は、 出雲にちなんだオリジナルグッズ、活版印刷のID付きパス、映画のエンドロールへの名前掲載、完成披露試写会招待などで、2021年に行ったMakuakeプロジェクトでは、目標金額555,555円のところ567%になる31,511,010円が335人により応援購入された。
このことにより単なる資金調達にとどまらず、映画の舞台である島根県への理解を深め、ファンと一体となって作品を世に送り出すプロジェクトになった。
映画のロケハンのルートは作中のカンナと同じ
映画『神在月のこども』では、日本の原風景を美しく描くための工夫がされている。最近のアニメーション映画では、現地確認は写真や動画で行う事が多く、わざわざロケハンすることは少なくなっている。しかし、一都一府八県を、主人公のカンナと同じように高速道路を使わず下道でロケハンした。
愛宕神社のシーンに出てくる猫は実際に神社にいる猫で、神社では守神のように扱われていたり、ほおずきを干していたのを見て不思議に思ったスタッフが調べたら、ほおずき市の発祥の地であることがわかったりした。このように実際に現地に行って見たことや、感じたことが作品に反映されている。
人間の役を俳優が神様の役を声優が担当
映画『神在月のこども』では、登場人物の全てが本当にそういう人が実在しているかのような、実存感を大切にしたかった。
人々の役は、実写映画などでそれを演じている期間は、日常生活にまで役を憑依して実在させる俳優が適任だと考えた。そして、神々の役は、実在しないファンタジーな存在にまで、声という命を吹き込める声優が適任と考えキャスティングされた。
『神在月のこども』の主題歌・挿入歌
主題歌:miwa「神無-KANNA-」
「神無-KANNA-」作詞:miwa、作曲:miwa & NAOKI-T、編曲:NAOKI-T
「神無-KANNA-」は、劇場オリジナルアニメーション『神在月のこども』主題歌として書き下ろされた楽曲。映画の公開に先駆けて2021年7月7日より先行配信も開始される。その後、2021年8月18日にmiwaの28枚目のシングルとしてソニー・ミュージックレコーズからCD盤がリリースされた。
映画のストーリーに合わせ、母を亡くした主人公・カンナが神々が集う出雲を目指す過程をテーマとして作られる。カンナの心情や神話的な世界観を、疾走感のある力強い歌声で表現している。
劇中歌:miwa「Daydream~在りし日の夢~」
「Daydream~在りし日の夢~」作詞:miwa、作曲:miwa & NAOKI-T、編曲:NAOKI-T
Related Articles関連記事
miwa(ミワ)の徹底解説まとめ
miwaとは、日本で活躍するシンガーソングライターである。神奈川県出身で東京都育ちである。2010年、大学1年生の頃に「don't cry anymore」でメジャーデビュー。翌年にリリースされた自身のファーストアルバム「guitarissimo」は、平成生まれの女性アーティストとしては初の快挙となる、オリコンアルバムチャートで1位を獲得。さらに近年では音楽活動だけでなく、女優として映画やドラマなどに出演するなど、多才な才能を発揮している。今後の活躍が期待できる女性シンガーソングライターである。
Read Article
呪怨 白い老女(映画)のネタバレ解説・考察まとめ
『呪怨 白い老女』とは2009年に公開された日本のホラー映画作品である。監督・脚本は三宅隆太。同時上映は『呪怨 黒い少女』。『呪怨』シリーズの代表的キャラクターである伽椰子は登場せず、西荻一家惨殺事件によって新たに生まれた呪怨が周囲の人間に厄災をもたらしていく様が語られている。不気味な容貌の真っ白い老女の霊が襲い掛かってくる様子は、伽椰子に負けず劣らず恐ろしい。また西荻一家惨殺事件は凄惨を極め、シリーズで唯一R-15指定作品となっている。
Read Article
ももいろクローバーZ新メンバーの噂について【miwa&伊藤沙莉が加入!?】
人気アイドルグループ・ももいろクローバーZに新メンバーが加入するという噂についてまとめました。新メンバーは、茶色担当・女優の伊藤沙莉、びわ色担当がアーティストのmiwa。本人たちのツイッターなどから、噂の真偽を徹底的に解説していきます!
Read Article
miwaが低身長強調したりイケメンたちと至近距離でツーショット撮ったりとあざとい態度連発で炎上クイーンに決定?
miwa(ミワ)が自身の低身長を強調したり、各界のイケメンたちと至近距離でツーショットを撮ったりといった行動をしているようなのですが、これらが「あざとい」として炎上しています。まぁ、女性ウケしない態度ではありますよね。
Read Article
歌手のmiwaの超可愛い画像まとめ!年末の音楽番組で大人気!
miwaとは、トライストーン・エンタテイメントに所属する女性シンガーソングライター。父が音楽の愛好家で幼い頃から音楽に触れる機会があり、15歳の頃から作曲を始めた。 2010年にメジャーデビューし、「FNS歌謡祭」や「ミュージックステーションスーパーライブ」、「紅白歌合戦」など数々の人気音楽番組に出演している。
Read Article
タグ - Tags
目次 - Contents
- 『神在月のこども』の概要
- 『神在月のこども』のあらすじ・ストーリー
- 出雲へ旅立つカンナ
- 夜叉もカンナと共に出雲へ
- 旅を経て成長したカンナ
- 『神在月のこども』の登場人物・キャラクター
- 主要人物
- 葉山 カンナ(はやま カンナ)
- シロ
- 夜叉(やしゃ)
- 葉山 弥生(はやま やよい)
- 葉山 典正(はやま のりまさ)
- カンナが出会う神々
- 大国主(おおくにぬし)
- 牛神(うしがみ)
- 猫神(ねこがみ)
- 蛇神(へびがみ)
- 山神(やまがみ)
- 龍神(りゅうじん)
- 恵比寿(えびす)
- カンナの小学校
- ミキ
- アキコ
- 担任教師
- 女性教師
- 男子生徒
- 女子生徒
- 放送委員
- その他
- ミキの母
- 小川
- アナウンサー
- 警備員
- 『神在月のこども』の用語
- 出雲地方の伝承
- 神在月(かみありづき)
- 神議り(かみはかり)
- 神様
- 韋駄天(いだてん)
- 留守神様(るすがみさま)
- 八百万の神(やおよろずのかみ)
- 神もどき(かみもどき)
- その他
- 依代(よりしろ)
- 神具(しんぐ)
- 馳走(ちそう)
- 『神在月のこども』の名言・名セリフ/名シーン・名場面
- 葉山カンナ「会えるんだよね もう一度 もう一度お母さんに会えるんだよね」/シロ「ご…ご縁があれば」
- 龍神「またとは会えずとも縁は消えぬ 縁結びの刻までに必ず出雲に辿り着け」
- 葉山弥生「だからね 神様の力があるんじゃなくて たとえそれがなくたって 自分の力で運命を切り開いていける子になってほしくて」/夜叉「それで」/葉山弥生「それで名付けたの カンナって」
- 大国主命「これより 神在祭りを始める」
- 『神在月のこども』の裏話・トリビア・小ネタ/エピソード・逸話
- 映画制作・宣伝費用はクラウドファンディングサイトで募集
- 映画のロケハンのルートは作中のカンナと同じ
- 人間の役を俳優が神様の役を声優が担当
- 『神在月のこども』の主題歌・挿入歌
- 主題歌:miwa「神無-KANNA-」
- 劇中歌:miwa「Daydream~在りし日の夢~」
- ED(エンディング):miwa「神在月のこども」
![RENOTE [リノート]](/assets/logo-5688eb3a2f68a41587a2fb8689fbbe2895080c67a7a472e9e76c994871d89e83.png)