烏は主を選ばない(八咫烏シリーズ)のネタバレ解説・考察まとめ

『烏は主を選ばない』とは、阿部智里の和風ファンタジー小説「八咫烏(やたがらす)シリーズ」の2作目、およびそれを原作とする漫画、テレビアニメ作品である。人の姿をした八咫烏が支配する世界「山内(やまうち)」を舞台に、次代の后選びがきっかけで巻き起こる事件や陰謀を、緻密な世界観の元に描き出しているのが魅力。2012年に原作の小説本が発売されたのに続き、2018年に漫画家・松崎夏未によりコミカライズされ「コミックDAYS」での連載がスタートした。2024年にはNHKでテレビアニメ化されている。

山内に伝わる行事のひとつで、娘のすこやかな成長を願って、人形を川に流す行事。

七夕(たなばた)

七夕の会場で言葉を交わす真赭の薄(左)とあせび(右)

人間界と同じく、引き裂かれた恋人同士が年に1度だけ再会できる伝説に由来した行事。后選びにおいて、4人の姫が若宮に着物を贈る形で継承されている。

宮廷以外の建物や場所

勁草院(けいそういん)

山内衆を輩出する養成機関であり、武芸に秀でるだけでは足りず、上下関係に厳しい勁草院での寮生活に耐え抜く力も求められる。

明鏡院(めいきょういん)

若宮の腹違いの兄である長束が出家した後、院主を務めている神寺。

哨月楼(しょうげつろう)

哨月楼での宴会の様子。男性客2人のうち、左が雪哉で右が若宮。

若宮が足しげく通っている店で、高級花街の中にある。地下には裏社会である「谷間」へと繋がる道がある。

谷間(たにあい)

裏社会であり、遊郭や賭場が密集している地域。数十年前までは無法地帯だったが、自治権を勝ち取っている。

『烏は主を選ばない(八咫烏シリーズ)』の名言・名セリフ/名シーン・名場面

若宮「それでも雪哉…私は、お前が必要だ」

雪哉(画面下)に語りかける若宮(画面上)

第11話「忠臣」でのワンシーン。人の心を狂わせる朝廷や権力の在り方に嫌気がさした雪哉に対して、若宮が静かに語りかける。雪哉が朝廷を嫌いなこと、自分がまだ雪哉の信頼を得ていないことを理解した上で、「それでも雪哉…私は、お前が必要だ」と告げ、私を助けてほしいと懇願した。

真赭の薄「せっかくの求婚ですが、お断りさせていただきますわ」

その場で髪を切り、求婚を断る真赭の薄

第12話「后選び」で、「別にあなたでもかまわない」と気のないプロポーズをされた真赭の薄が、若宮に断りを入れる場面。その場で懐剣を手にして髪をばっさりと切った後に、「せっかくの求婚ですが、お断りさせていただきますわ」と告げた。髪を切ることは出家を意味しており、たとえ命令されても結婚しないという強い意志を表している。真赭の薄の覚悟や潔さが伝わるシーン。

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