烏は主を選ばない(八咫烏シリーズ)のネタバレ解説・考察まとめ

『烏は主を選ばない』とは、阿部智里の和風ファンタジー小説「八咫烏(やたがらす)シリーズ」の2作目、およびそれを原作とする漫画、テレビアニメ作品である。人の姿をした八咫烏が支配する世界「山内(やまうち)」を舞台に、次代の后選びがきっかけで巻き起こる事件や陰謀を、緻密な世界観の元に描き出しているのが魅力。2012年に原作の小説本が発売されたのに続き、2018年に漫画家・松崎夏未によりコミカライズされ「コミックDAYS」での連載がスタートした。2024年にはNHKでテレビアニメ化されている。

その他の人々

小梅(こうめ)

CV:宮本侑芽
巨大な猿に襲われて住民が惨殺された村で、唯一生き残った少女。雪哉と出会い調査が進む中で、父親の治平や自分を捨てていった母親が大猿の事件に関わっていることを知る。

治平(じへい)

CV:佐藤せつじ
小梅の父親であり、母親が出ていってからは男手ひとつで小梅を育てた。商売を営んでいるがうまくいかず、借金がかさむ中で大猿に利用されて最終的に殺されてしまう。

初音(はつね)

CV:佐藤利奈
小梅の実の母親で、小梅が幼いころに家を捨てて出ていった。治平から大猿の話を聞き、腰の引けた治平をそそのかして、金儲けを企む。若宮から追及された際に、隙を見てかんざしを若宮の背中に突き刺し、瀕死の重傷を負わせた。

鵄(とび)

CV:松田健一郎
「谷間」と呼ばれる地下街を統治する親分衆の筆頭で、最も力を持っている頭領。

朔王(さくおう)

CV:安原義人
鵄の先代の頭領であり、「地下街の王」という異名を持つ。数十年前、無法地帯だった谷間を改革して自治権を獲得する偉業を成し遂げた。引退後も隠然たる力を持っている。

『烏は主を選ばない(八咫烏シリーズ)』の用語

物語の世界観

山内(やまうち)

山内の街の様子

八咫烏が主人公の世界で、山神によって開かれたと伝承されている。人間界で言うところの奥深い山中に存在し、結界によって他の世界から切り離されているため、自由に行き来はできない。統治者である金烏が住む「中央」の他、東西南北に4つの領地があり、それぞれ「東家」「西家」「南家」「北家」が統治している。

八咫烏(やたがらす)

八咫烏を模した紋章

サッカー日本代表のエンブレムにも使われている3本足の鳥で、山内の世界の住人たちを指す。人間の姿に転身することができ、通常は人間の姿で暮らしている。八咫烏には身分差があり、貴族階級は「宮鳥」と呼ばれ、商人である「里鳥」や地方の一般庶民である「山鳥」と区別されている。3本足のうちの1本は山神から賜ったものとされており、切り落とされると人間に転生できなくなって「馬」と呼ばれる家畜として生涯を過ごすことになる。

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