烏は主を選ばない(八咫烏シリーズ)のネタバレ解説・考察まとめ

『烏は主を選ばない』とは、阿部智里の和風ファンタジー小説「八咫烏(やたがらす)シリーズ」の2作目、およびそれを原作とする漫画、テレビアニメ作品である。人の姿をした八咫烏が支配する世界「山内(やまうち)」を舞台に、次代の后選びがきっかけで巻き起こる事件や陰謀を、緻密な世界観の元に描き出しているのが魅力。2012年に原作の小説本が発売されたのに続き、2018年に漫画家・松崎夏未によりコミカライズされ「コミックDAYS」での連載がスタートした。2024年にはNHKでテレビアニメ化されている。

金烏(きんう)

山内の統治者である金烏

山内の統治者であり、族長一家「宗家」の長。金烏には2種類あり、数十年に1度の割合で生まれ不思議な能力を持つ「真の金烏」と、真の金烏が産まれるまでの間、暫定的に金烏の座につく「金烏代」に分類される。若宮は「真の金烏」に認定されたことにより、皇太子の座についた。

宮廷の建物

桜花宮(おうかぐう)

桜花宮にある秋殿の様子

后選びのため登殿した4人の姫が居住する宮殿。主殿となる藤花殿を中心に、春殿・夏殿・秋殿・冬殿があり、それぞれの姫に割り当てられる。名前のついた季節になると、最も美しくなるよう各宮殿が設計されている。

招陽宮(しょうようぐう)

次代の統治者となる皇太子が居住する宮殿で、若宮が暮らしている。

紫宸殿(ししんでん)

紫宸殿での会議の様子

政務が執り行われる太極殿にある広間で、御前会議が開かれる場所。御前会議には金烏を始め、東西南北4家の貴族がそろって出席することになる。

宮廷の組織

山内衆(やまうちしゅう)

近衛隊であり、武官の中でも選りすぐりの精鋭で構成される部隊。勁草院という養成所があり、難関の試験を突破した人材の中から、さらに選び抜かれた者だけが山内衆になることができる。

藤宮連(ふじみやれん)

侵入者を撃退する藤宮連

通常時は宮殿の女房として働いているが、侵入者などの有事があった際には、武器を持って宮殿の警護を担当する女武者の集団。現在は筆頭女房である滝本が取り仕切っている。

宮廷の行事

登殿(とうでん)

登殿する4人の后候補たち

皇太子の后選びのため、東西南北の4家から候補者の姫が選ばれ、桜花宮に移り住むことを指す。

雛の祭り(ひなのまつり)

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