グッド・オーメンズ(Good Omens)のネタバレ解説・考察まとめ

『グッド・オーメンズ』とは、アマゾンスタジオが制作し2019年に配信したダークファンタジードラマである。原作はニール・ゲイマンとテリー・プラチェットが1990年に出版した小説。天使アジラフェルと悪魔クロウリーが、人類に訪れるハルマゲドンを阻止しようと奮闘する。望みを叶える力を得た反キリスト、天国と地獄の大戦争を望む天使たちと悪魔たち、世界の終わりを回避しようとする魔女の末裔、魔女狩り団の子孫を巻き込んで、大騒動が繰り広げられる。

ブライアン(演:イアン・ガルコフ)

アダムの親友。常に汚れている。アダムの考える遊びが大好きで、いつも一緒にいる。

ウェンズリーデール(演:アルフィー・テイラー)

本名はジェレミー・ウェンズリーデール。公認会計士の父親に生き写しで、違うのは年齢だけである。

ウォーロック・ダウリング(演:サムソン・マラッチーノ)

外交官サディアスとその妻ハリエットのもとに生まれたが、天国と地獄からはずっとサタンの子反キリストと思われていた。実際悪魔っぽい風貌で、わがままで口が悪い。

『グッド・オーメンズ』の用語

ハルマゲドン

地球で繰り広げられる天国と地獄の軍勢の大戦争のことで、世界の終わりといわれる。天国にとっても地獄にとっても、勝てば永遠の勝利を手にできるチャンスなので、確実に起こらなくてはならない。

予言の書(よげんのしょ)

『魔女アグネス・ナッターの非常に正確な予言書』として出版されたが、娘夫婦に残した一冊以外、全く売れずに廃棄されてしまった。その本の基となる、予言が記された数千枚のカードが、箱に保存されていて、アナセマは子供の時からその膨大な数の予言を読んでいる。

炎の剣(ほのおのつるぎ)

アジラフェルに、エデンの園の東の門を守るために天国から支給されていた剣。神の言いつけに背いてエデンの園から追放されるアダムと、すでに妊娠中のイブを哀れに思ったアジラフェルは、何かの足しになるように、この剣を与えてしまう。巡り巡ってこの剣が四騎士の「戦争」のもとに届けられるが、ハルマゲドンが起こる際には、アダムの親友たちによって四騎士を倒す武器となって使われた。ハルマゲドンが回避された後、アジラフェルによって、天国に返還された。

『グッド・オーメンズ』の名言・名セリフ/名シーン・名場面

クロウリー「いつから友達だ?6000年だぞ」

ハルマゲドンが回避できず、地球が滅びるのなら、宇宙のどこかに一緒に逃げよう、とアジラフェルを誘うクロウリー。アジラフェルは今まで何度も助け出してくれたクロウリーを思い心動かされる。エデンの園の門の上で出会って以来、何世紀にもわたって、世界の様々な場所で顔を合わせてきた二人。1793年のパリで処刑されそうになったアジラフェルをクロウリーが救出したことも、1941年ロンドンで、ナチスのスパイのだまし討ちに遭ったアジラフェルをクロウリーが助け出したこともあった。神の計画に背くことができず、反キリストを殺すこともできないアジラフェルに対して、それでも見捨てることはできないクロウリーが言ったのがこのセリフだ。クロウリーのアジラフェルに対する友情の深さが現れたひと言である。

ペッパー「私は平和を信じてる」

黙示録の四騎士と対決するアダムたち。まずはペッパーが、ハルマゲドンを仕掛ける「戦争」に対して言い放ったのがこのセリフである。ハルマゲドンで世界を思うままにしようと誘惑する騎士たちに対して、アダムの親友たちはそれぞれ、自分の信じるものを口にして対決する。「戦争」が武器にしていた炎の剣をペッパーが手に取り、逆に「戦争」を薙ぎ払った。続いてブライアンが「「僕はきれいな世界を信じてる」と言って「汚染」を、ウェンズリーデールが「僕は食べ物を信じてる、ヘルシーなランチも。実際すごく身体にいいんだ」と言って「飢饉」を退治した。人間の子供たちが世界の善を信じて、悪に打ち勝った瞬間である。

アジラフェル「おい、何か手を考えないと…二度と君と話さないぞ!」

Ackroyd18331
Ackroyd18331
@Ackroyd18331

Related Articles関連記事

ベイビー・ドライバー(Baby Driver)のネタバレ解説・考察まとめ

ベイビー・ドライバー(Baby Driver)のネタバレ解説・考察まとめ

『ベイビー・ドライバー』とは2017年にアメリカ合衆国で公開されたアクション映画である。主人公ベイビーが音楽を聴く事で驚くべきドライビングテクニックを発揮し、逃がし屋として活躍する姿を描いた作品。更にアクションだけではなく、一目惚れした彼女との初々しい恋愛をも描いている。監督はエドガー・ライト、主演はアンセル・エルゴートが務めた。 映像と音楽が完璧にシンクロするという今までになかった爽快アクション映画。

Read Article

トップガン マーヴェリック(映画)のネタバレ解説・考察まとめ

トップガン マーヴェリック(映画)のネタバレ解説・考察まとめ

『トップガン マーヴェリック』とは、2022年に公開された、米海軍のエリート・パイロットチーム「トップガン」をテーマにしたアクション映画。1986年公開の『トップガン』の36年振りの続編にあたる。不可能なミッション達成のために指名されたのは、伝説のパイロット、ピート・マーヴェリック・ミッチェル海軍大佐。マーヴェリックは精鋭パイロット達に訓練を施す教官として、若きトップガンと共に命を懸ける。 全世界興行収入は、主演であるトム・クルーズのキャリア史上最高額となる10億ドル超えを達成している。

Read Article

ハリー・ポッターと炎のゴブレット(映画)のネタバレ解説・考察まとめ

ハリー・ポッターと炎のゴブレット(映画)のネタバレ解説・考察まとめ

『ハリー・ポッターと炎のゴブレット』とは、イギリスを舞台に魔法使いの少年・ハリーが闇の魔法使い・ヴォルデモートと立ち向かうファンタジー映画。四年生となったハリーたち。ハリーは何者かの陰謀により、トライ・ウィザード・トーナメントに参加することとなる。待ち受ける過酷な課題を乗り越えていくハリー。そんな彼の前で因縁の敵、ヴォルデモートがついに復活する。肉体を持ったヴォルデモートと初めて戦うことになったハリー。その強大な力に圧倒される。 J・K・ローリングの小説が原作のシリーズ第四弾。

Read Article

クィーン(映画)のネタバレ解説・考察まとめ

クィーン(映画)のネタバレ解説・考察まとめ

『クィーン』とは、2006年にイギリスで制作された政治映画である。ダイアナ元皇太子妃の交通事故死を受けて、ただ1人沈黙を貫き通すエリザベス女王の姿と就任間もないブレア首相が国民と王室との和解に奔走する姿が描き出されていく。 『ゴヤの名画と優しい泥棒』のヘレン・ミレン、『フロスト×ニクソン』のマイケル・シーンが共演し、『ヴィクトリア女王 最期の秘密』、『疑惑のチャンピオン』などを手掛けたスティーブン・フリアーズが監督を務めた。

Read Article

ハリー・ポッターシリーズの料理・食事・食べ物・お菓子・飲み物まとめ

ハリー・ポッターシリーズの料理・食事・食べ物・お菓子・飲み物まとめ

『ハリー・ポッター』シリーズとは、J・K・ローリングによる小説およびそれを原作とした映画、舞台、ゲームなどのメディアミックス作品である。普通の少年ハリー・ポッターはある日自分が魔法使いである事を知らされる。魔法学校で魔法を学び、仲間と友情を育むハリー。そんな中、両親を殺した宿敵ヴォルデモートとの戦いが始まる。舞台はイギリスの魔法界。作中にはイギリス魔法界ならではの料理・食事・食べ物・お菓子・飲み物が登場する。人間界には無い少し変わったものも登場し、作品に楽しさ・面白さといった彩りを添えている。

Read Article

ハリー・ポッターシリーズの魔法・呪文まとめ

ハリー・ポッターシリーズの魔法・呪文まとめ

「ハリー・ポッター」とは作家J・Kローリングが描いた小説から始まり、映画化も行われている作品である。 主人公ハリーが悪と戦いを繰り広げ、魔法を用いた世界で、杖や魔法薬を用いることで魔法や呪文を行使できる。 一部の呪文には、効果が対になる呪文が設定されており、これを作中では「反対呪文」と呼ぶ。 このハリー・ポッターの映画や小説で登場した魔法を一覧にまとめた。

Read Article

ハリー・ポッターシリーズの魔法具・アイテムまとめ

ハリー・ポッターシリーズの魔法具・アイテムまとめ

『ハリー・ポッター』シリーズとは、J・K・ローリングによる小説およびそれを原作とした映画、舞台、ゲームなどのメディアミックス作品である。 普通の少年ハリー・ポッターはある日自分が魔法使いである事を知らされる。魔法学校で魔法を学び、仲間と友情を育むハリー。そんな中、両親を殺した宿敵ヴォルデモートとの戦いが始まる。 作中には戦いの行方を左右する重要なものや物語の鍵となるものから、魔法使い達の日常で使われるものまで、様々な魔法具やアイテムが登場する。

Read Article

ハリー・ポッターシリーズの名言・名セリフ/名シーン・名場面まとめ

ハリー・ポッターシリーズの名言・名セリフ/名シーン・名場面まとめ

『ハリー・ポッター』とはJ・K・ローリングによる小説及びそれを原作とした映画、舞台、ゲーム作品である。本作は1997年にイギリスで1作目が刊行。その後、全7シリーズが刊行され2007年に完結した。児童書でありながら緻密に設定された世界観に、子供だけではなく大人も引き込まれる物語だ。バラエティ豊かな登場人物たちの言葉には見ている人を勇気づけたり、人生を導くほどの説得力があるものが数多くある。そのため、幅広い世代の人に愛され、共感を持たれる作品となっている。

Read Article

ハリー・ポッターと炎のゴブレットで「下野どこ?」が話題に

ハリー・ポッターと炎のゴブレットで「下野どこ?」が話題に

地上波で『ハリー・ポッターと炎のゴブレット』が放送されると、視聴者の間で「下野どこ?」という投稿が相次ぎました。これは人気声優・下野紘がモブ役で作品に登場しており、一体どこで彼が吹き替えを担当していたのかをファンが探し出そうとしたためのようです。作品の内容そっちのけで下野探しに盛り上がるツイートをまとめました。

Read Article

目次 - Contents